2013年6月1日土曜日

大手行、国債保有100兆円割れ 1年10カ月ぶり

 大手銀行の4月末時点の国債保有残高が、前月より1割以上少ない大幅減となり、1年10カ月ぶりに100兆円を割り込んだ。

4月に日本銀行が過去最大の金融緩和を始めてから、国債の価格が値下がりして金利が上がっている。大手銀が国債売りを主導していたことが明らかになった。

(以下引用)
 日本銀行が31日に公表した、4月分の「民間金融機関の資産・負債」で明らかになった。3メガバンクとりそな銀行(埼玉りそな銀行を含む)が持つ国債は96兆2688億円で、前月より11兆6912億円減った。100兆円割れは2011年6月以来。地方銀行などを含む銀行全体では156兆1125億円で、4カ月ぶりに前月より減った。
 
 銀行は国債と同時に、株式や貸し出しも減らしており、現金や他の銀行への預金を増やしている。SMBC日興証券の岩下真理氏は「銀行はひとまずリスクが小さい現金などに換えたのだろう。今後急激に国債保有が減る可能性は小さい」と分析している。
(引用元:朝日新聞)