2013年6月21日金曜日

5月中旬以降、荒い値動きが続いている日本株。そんな中で意外にも安定した動きをしているのが株主優待株。

(以下引用)
株主優待株が下落に強いのはなぜ? この疑問に答えつつ、今回はザイ編集部が7〜12月に権利確定の株主優待株の中から選んだ株主優待株225と日経平均を構成する225を比較し、株価の安定性も含めた株主優待株が秘めているメリットを紹介しよう。

5月下旬以降の下落相場で
踏ん張ったのは株主優待株だった!
 5月23日に突如として訪れたのが、日本株の大幅下落。日経平均株価は、1日で1143円もの下落となった。その後も日本株の値動きは荒く、6月12日現在の日経平均は1万3000円近辺となっている。

 「やっぱり株は怖い!」と思ったかもしれないが、約3500もある日本の上場している株をこまめに見てみると、5月23日の下落幅は、銘柄により大きく異なっていたのだ。大きな下落幅となったのは、今回の相場のキーワードとなったアベノミクス関連銘柄だ。その一方で、下落はしたものの下げ幅はアベノミクス関連銘柄と比べ非常に小さかった銘柄があった。それが、株主優待がある株なのだ(グラフを参照)。株主優待株が、こうした相場の下落に強いのには理由がある。

 株価の値動きは買いたい人が多いのか、売りたい人が多いのかで決まる。中でも株価の下落は、売りたい人がどれだけ多いかが大きなポイントとなる。株主優待株は毎年送られてくる優待が目当てで株を買っている個人投資家が多いため、日本株全体が急落したときに出る売りも小さい傾向があるのだ。そして、個人投資家がもっともっと株主優待株を買えば、よりいっそう下落に強くなると言えそうだ。

日経平均の構成銘柄に比べて
割安な銘柄が多いのも優待株の特徴!

下落に強いということ以外にも、株主優待株にはたくさんのメリットがある。その一つが割安な株が多い傾向があるということ。事実、予想PERが10倍未満の銘柄も、PBRが1倍未満の銘柄も、日経平均の構成銘柄よりザイ編集部が選んだ株主優待株225のほうが多かった(グラフを参照)。
また株主優待株の中には、配当に優待内容を現金換算した額を加えて利回りを計算すると、約25%にもなる銘柄も。この高利回りも大きなメリットだ。
 そして高配当株の特徴とも重なるのだが、株主優待株には買い時がつかみやすいというメリットもある。株主優待をもらうには権利確定日に株主になっている必要がある。このため権利確定日の後は株価が下落し、次の権利確定日に近づくにつれ株価が上昇する傾向があるのだ。
株主優待株を新たに買いたいのなら、この傾向を逆手に取ればいい。権利確定日まで数カ月ある株価が安いときに買えばいいのだ。このように、株式投資で銘柄選びよりも難しいと言われる買いタイミング探しも、株主優待株ならラクラクできるのだ。
 株主優待株には、まだまだあなたが知らないメリットがてんこ盛りだ。株主優待をフルに活用すれば数十万円以上も得する優待もあれば、株を買ったお金をわずか1年で回収することができるスーパーの優待割引カードもある。このほか、株の長期保有で優待内容がアップしたり、株主総会に出席すると、株主優待と同等のお土産がもらえるケースも。
 株を買うなら、こんなメリットいっぱいの優待株投資から始めよう。
(引用元:ZAI)