2013年6月25日火曜日

中国人民銀行が市場に資金供給

中国の中央銀行にあたる中国人民銀行は、中国で銀行間で資金をやり取りする短期金融市場の金利が急激に上昇するなか、金融機関が必要とする資金を確保できるようにするため、市場に資金を供給したことを明らかにする異例の声明を出しました。
(以下引用)
この声明は、中国人民銀行が日本時間の25日夜、インターネットサイト上で発表したものです。
中国国内では、金融当局が不動産などの乱開発を抑えるために市場に出回る資金の量を抑えようとしたことなどから、このところ、短期金融市場の金利が急激に上昇し、2%から4%の水準だった金利が、先週、一時、13%台にまで上昇していました。

このため、上海株式市場では、金融機関が必要な資金を確保できないのではないかという懸念が広がって銀行株を中心に売り注文が広がり、株価の代表的な指数である「総合指数」は、25日、一時、リーマンショックの影響が残っていた2009年1月以来の水準にまで落ち込みました。

中国人民銀行としてはこうした懸念を払拭するため、市場に十分な資金を供給したことを明らかにする異例の声明を発表することで、市場の安定を図ろうとしたものとみられます。

中国人民銀行は、実際に今回の市場の混乱を受けて、いつからどの程度の資金を市場に供給したのか明らかにしていませんが、短期金融市場の金利は今週に入ってからは2日続けて低下し、25日は5%台まで下がっていました。
(引用元:NHK)