2013年6月27日木曜日

6/27日経平均は4日ぶり反発、後場に上げ幅拡大し1万3200円台を回復

27日の東京株式市場は4日ぶり反発。前日の欧米株高を受けて、日経平均株価の前引けは247円高だったが、後場には一段と活況となった。大引けの日経平均は前日比379円54銭高の1万3213円55銭だった。TOPIXは同29.55ポイント高の1098.83へ上昇。

 大引け段階における東証1部概算の出来高は26億9371万株と活況の目安である20億株を超え、売買代金は2兆1105億円だった。

 「昨日の欧米株式市場の活況に加え、10時30分ごろからはアジア市場も総じて堅調に推移したため、一気に買い安心感が広がった。ことにシャドーバンキング問題のハードランディング懸念に揺れていた上海総合株価指数が7日ぶりに一時反発の動きを見せたことが大きかった。為替がやや円安に傾いたのも追い風となった」というのが市場関係者の弁である。

 昼休みの立ち会い外取引によるバスケット取引は382億7800万円の成立で、「売り買い均衡」と伝えられた。

 後場に入ると、「スタートこそ前引けより小安かったが、やがて上げ幅が拡大した。目を引いたのは不動産株の上昇。ほかのセクターでも、総じて買い戻す動きが目立った」との声が出ていた。

 東証1部上場銘柄の中での値上がり数は全体の87.2%相当の1495銘柄に上った。一方で値下がり数は9.3%相当の160銘柄にとどまった。変わらずは3.2%相当の55銘柄だった。東証33業種分類も、すべてが値上がりした。

 すでに実質7月相場入りしているが、市場関係者によれば「7月は直近10年間で3勝7敗と、1月と並んで勝率が低い」という、ゲンの悪い時期だ。その中にあって、「まずは、直に公表される経済指標をはじめ海外の動向が当面の注目点。上海総合株価指数については、とりあえず今日の動きを見る限りでは懸念が若干薄れた。東京株式市場にとっては、今の三角保ち合いがはたして上放れるのかどうかが焦点」とのことである。