2013年6月10日月曜日

新興株急伸 SQ通過後は「変動率」求め資金流入も

新興株急伸 SQ通過後は「変動率」求め資金流入も

(以下引用)
 河合達憲・カブドットコム証券チーフストラテジスト 東証マザーズ指数は10日、4年8カ月ぶりの上昇率となり、日経ジャスダック平均株価の上昇率も2年3カ月ぶりの大きさだった。前週後半に急落した直後の反動という側面もあるだけに、上昇トレンドへと明確に転換したかどうかを判断するにはまだ早い。ただ、新興市場の相場上昇に向けた環境は次第に整っていくとみている。

 一つ目の理由は、足元で高止まりしている東証1部のボラティリティー(変動率)が、14日の株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数(SQ)算出を過ぎると次第に落ち着いてくるとみられることだ。東証1部の値動きが小さくなってくれば、短期の値ざや取りを狙う投資家の資金は相対的にボラティリティーが高い新興市場に流入しやすくなる。

 もう一つは、注目銘柄の新規株式公開(IPO)だ。
11日には創薬研究開発のペプチドリーム(4587*J、東証マザーズ)が、26日にはiPS細胞事業などのリプロセル(4978*J、ジャスダック)が上場する。ガンホー(3765)やユーグレナ(2931)のように新興市場の相場全体をけん引する銘柄に育つ可能性も指摘され、上場後に株価が大きく上昇するようなら、他のバイオ銘柄にも買いが入りそうだ。(引用元:日経QUICKニュース)