2013年6月19日水曜日

FOMCネガティブ視なら押し目買い好機に

日経平均は大幅に反発。237.94円高の13245.22円(出来高概算28億1000万株)で取引を終えた。

18日の米国株式市場でNYダウが大幅に続伸したこと、為替市場で円相場が円安に振れていることを受けて買いが先行。寄付き直後には一時13296.62円と13300円に迫る局面もみられた。しかし、米国ではFOMC(連邦公開市場委員会)の結果を見極めたいとのムードも強く、買い一巡後はこう着感の強い展開に。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が7割を占めているほか、売買代金は辛うじて2兆円を回復している。

 インデックスに絡んだ売買のほかは、物色は材料系の銘柄に集中しており、バルチック海運指数の上昇を背景に中堅処の海運株に短期資金が集中していた。一方、新興市場のバイオ関連など中小型株の一角に利食いの動きも目立っており、ジャスダック平均、マザーズ指数はマイナスだった。

 日経平均は日中こう着ながらも、一目均衡表の雲下限を突破し、同水準での底堅い値動きをみせていた。明日の雲下限は13275円辺りとハードルは切り上がるが、FOMC通過に伴うアク抜け感から仕切り直しの流れが強まる可能性はありそうだ。

 米国次第の面はあり、為替が大きく円高に振れてくるようだと波乱の展開につながりそうだが、G8サミットで安倍内閣が進める経済政策に懸念の声はなかったことで、押し目買いの好機になろう。