2013年6月13日木曜日

米株安、円高嫌気し大幅3日続落

SQ目前で先物の売りが下げを先導し全面安に
 13日の東京株式市場の前場は大幅続落。日経平均株価の前引けは1万2587円40銭と前日終値比701円92銭安の大幅な下げとなり、1万3000円の大台を大きく割り込んだ。米国株の続落、円高進行などが嫌気されたほか、明日14日の日経平均先物6月物の特別清算指数(SQ)算出を前にした大口の先物の売りや裁定取引解消に伴う現物の売りなどが株価下落を増幅する格好となった。TOPIXも3日続落、同44.87ポイント安の1051.67。

 東証1部の出来高は概算で16億9240万株、同売買代金は1兆3201億円だった。

 前日の米国市場は、NYダウの終値が前日比126ドル79セント安と3日続落し、1万4995ドル23セントと1万5000ドルの大台を割り込んだ。3日続落は今年初めて。量的緩和策縮小への懸念を背景に債券市場で10年物国債利回りが上昇傾向にあることなどから、リスク資産回避の動きが広がりほぼ全業種に売りが広がった。ナスダック総合、S&P500もそろって続落。

 米国株下落は円を買ってドルを売る動きにつながっており、ドル円レートは1ドル94円台まで円高にシフト。外国投資家の日本株売りの動きを象徴するように、東京市場寄り付き前の外国証券経由の売買注文は、売り2250万株に対し買いが1640万株と610万株の売り越し。

 こうした流れを受け、日経平均は寄り付きから251円安と売り先行でスタート。その後、先物・オプション市場で大口の売りが出て下げ幅を拡大。東証33業種すべてが下落する全面安となった。下げ幅が大きかったのは、ゴム、精密機器、情報通信など。20業種が4%以上の下落となった。東証1部の値上がり数は83で全体の5%弱。93.5%に当たる1598銘柄が下落した。