2013年6月9日日曜日

燃料電池車用水素 販売へ動き本格化

燃料電池車用水素 販売へ動き本格化

水素を燃料とした次世代のエコカー、「燃料電池車」の国内市場への投入を2年後に控えて、石油やガスの業界では、新規事業として自動車用の水素の販売に向けた動きが本格化しています。

日本の自動車メーカーは、水素を燃料にした次世代のエコカーと呼ばれる燃料電池車を2年後の2015年に国内市場に投入することを目指しています。
こうした動きに合わせて、石油元売り会社やガス会社も、燃料電池車に必要な水素の販売準備を本格化させています。

このうち石油元売り最大手のJX日鉱日石エネルギーは、原油の精製過程で使うため自社で生産している水素などを活用して、「水素ステーション」を今後2年間をめどに40か所程度、新設する計画で、水素の製造装置を増強することも検討しています。

また、東邦ガスと岩谷産業は先月、愛知県に新たな水素ステーションを開設したほか、東京ガスも、首都圏にある天然ガス自動車向けの施設に水素の供給装置を併設することを検討しています。

JX日鉱日石エネルギーの一色誠一社長は「今までは原油、石炭、ガスなどの化石燃料をガソリンや灯油などに変換していたが、これから先は水素を提供する。われわれとしては水素時代の扉を開けるという意味がある」と話しています。
(引用元:NHK)