2013年6月26日水曜日

米国株式市場は反発、強い経済指標が追い風

25日の米株式市場は反発。朝方発表された耐久財受注と新築一戸建て住宅販売データが堅調な内容となったことで、米連邦準備理事会(FRB)による資産買い入れ縮小を懸念する投資家に安心材料を提供した。
(以下引用)
アナリストによると、このところの下落で割安感が出ていたため、ヘッジファンドや裕福な個人投資家など幅広い買い手が相場を押し上げた。 米債券市場はこの日、さえない2年債入札が重しとなり下落。金利先高観にもかかわらず、米株式市場は金融株主導でプラス圏で終えた。

グラディエント・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、マイク・ビンガー氏は「市場はFRBの資産買い入れ縮小計画に反射的に反応したとの結論に至ったようだ。ここで深呼吸して、状況を再評価できる」と指摘。「この調整局面が、今年に入り全く参加していなかった向きも含め、投資家に市場に戻る機会を与えた」と述べた。

ダウ工業株30種.DJIは100.75ドル(0.69%)高の1万4760.31ドル。 ナスダック総合指数.IXICは27.13ポイント(0.82%)高の3347.89。 S&P総合500種.SPXは14.94ポイント(0.95%)高の1588.03。 S&P総合500の上昇率は6月13日以来の大きさ。同指数を構成する全10セクターがプラス圏で取引を終えた。
 
同日発表の耐久財受注、新築一戸建て住宅販売、米CB(コンファレンス・ボー)消費者信頼感指数、S&P/ケース・シラー住宅価格指数はいずれも市場を上回った。一連の強い経済指標が続けば、FRBの景気支援策縮小をめぐる懸念を軽減する可能性がある。
住宅関連指標やレナー(LEN.N)の好決算が追い風となり、住宅関連銘柄がしっかり。レナーは0.7%高。フィラデルフィア住宅建設株指数は1.4%上昇した。
米住宅ローン最大手のウェルズ・ファーゴ(WFC.N)が1.25%高。シティグループ(C.N)も3.4%値を上げた。
米株式市場の出来高は67億3000万株と再び平均を上回ったが、商いが膨らんだ過去数日からは低下し、健全な水準に近付いた。
前日は、中国人民銀が国内銀行に流動性管理の改善を求めたことを嫌気した上海株急落が重しとなったが、人民銀はこの日、一時的に資金不足に陥った銀行に対し、必要なら資金を供給する考えを表明。過度に信用抑制に取り組まない姿勢を示唆した。
クルーズ船運営のカーニバル(CCL.N)は5%上昇。新最高経営責任者(CEO)を明らかにしたほか、通年の利益見通しを確認したことが支援材料となった。
(引用元:ロイター)