2013年6月30日日曜日

7月相場の焦点はやはり「内需と政策」か

 7月第1週(1~5日)は5日間の取引。
激動の2013年も折り返し点で下半期に入る。海外市場では、7月1日は香港市場が香港特別行政区成立記念日(返還記念日)で休場するので3連休。カナダ(カナダ・デー/連邦自治開始記念日)、タイ(バンクホリデー)も休場になる。4日はアメリカでは独立記念日の休日で、NY市場は3日は短縮取引、4日は全日休場になる。

 
 国内の経済指標は、1日は取引時間前に4~6月期の日銀短観の発表がある。調査は6月時点。国税庁からは土地の路線価が公表される。6月の大手百貨店売上高速報も出る。2日は6月のマネタリーベース、5月の毎月勤労統計調査、5日は5月の景気動向指数(一致指数、先行指数)、6月の携帯電話契約件数が、それぞれ発表される。

 
 新規上場は、1日は不動産業のトラストHD<3286>が東証マザーズと福岡Qボードに、そして3日は注目の超大型IPO、サントリー食品インターナショナル<2587>が東証1部に上場する。

 
 主要企業の決算は、2月期決算の小売業や外食・サービス業の第1四半期(3~5月期)が中心。1日はJCOMHD<2462>の5月期本決算、キューピー<2809>の11月期第2四半期、象印<7965>の11月期第2四半期、カスミ<8196>の2月期第1四半期、フジ<8278>の2月期第1四半期、2日はハニーズ<2792>の5月期本決算、良品計画<7453>の2月期第1四半期、スギHD<7649>の2月期第1四半期、ケーヨー<8168>の2月期第1四半期、丸栄<8245>の2月期第1四半期、ユニーGHD<8270>の2月期第1四半期、3日はアスクル<2678>の5月期本決算、不二越<6474>の11月期第2四半期、マックスバリュ東海<8198>の2月期第1四半期、CFSコーポレーション<8229>の2月期第1四半期、イズミ<8273>の2月期第1四半期、イオンモール<8905>の2月期第1四半期、ミニストップ<9946>の2月期第1四半期、4日はセブン&アイHD<3382>の2月期第1四半期、USEN<4842>の8月期第3四半期、ファミリーマート<8028>の2月期第1四半期、天満屋ストア<9846>の2月期第1四半期、5日はローソン<2651>の2月期第1四半期、ユニオンツール<6278>の11月期第2四半期、オンワードHD<8016>の2月期第1四半期、マルエツ<8178>の2月期第1四半期、ダイエー<8263>の2月期第1四半期、吉野家HD<9861>の2月期第1四半期の決算発表がそれぞれ行われる予定になっている。

 
 1日は世界遺産登録後初の富士山の山開き。タイとマレーシアからの訪日観光客がこの日から観光ビザ免除になる。1日に日立金属<5486>と日立電線<5812>が経営統合するが、存続会社は日立金属で日立電線株は6月26日に上場廃止済み。

4日は参議院選挙の公示日で、投票日は21日。同じ4日に日銀支店長会議が開かれ黒田総裁があいさつする。5日には日銀が「生活意識に関するアンケート調査」の結果を発表する。2日には10年国債、4日には30年国債の入札が行われる。3、4日はスイスのローザンヌで、IOC委員に対する東京、イスタンブール、マドリードの開催都市計画説明会が行われる。

なお、7月16日に日本取引所グループのもと東証と大証の現物市場が統合し、先物・オプションに新たな限月の追加や権利行使価格、刻み値の変更などが実施されるが、来週はそれに向けて動きがあわただしくなりそうだ。

 
 海外の経済指標は、1日は中国の6月の物流購入連合会の製造業購買担当者景気指数(PMI)、6月のHSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値、ユーロ圏の6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値、6月の消費者物価指数(CPI)速報値、5月の失業率、アメリカの6月のISM製造業景況指数、5月の建設支出、2日はユーロ圏の5月の卸売物価指数(PPI)、アメリカの5月の製造業新規受注、6月の新車販売台数、3日はユーロ圏の6月のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値、5月の小売売上高、アメリカの6月のチャレンジャー人員削減数、6月のADP雇用統計、5月の貿易収支、6月のISM非製造業景況指数、5日はアメリカの6月の雇用統計が、それぞれ発表される。マーケット最大の関心事の雇用統計の市場予測は、失業率は0.1ポイント減の7.5%、非農業部門雇用者数は1万人減の16万5000人。失業率の減少幅が大きいと量的緩和の出口論議がにぎやかになりそうだ。

 
 ヨーロッパでは1日に旧ユーゴのクロアチアがEUの28番目の加盟国になる。ユーロ導入は当分先。同じ1日にイングランド銀行の総裁がキング氏から現カナダ銀行総裁のマーク・カーニー氏に交代し、3~4日はさっそく金融政策委員会が開かれる。4日はECB(欧州中央銀行)定例理事会も開かれ、終了後にドラギ総裁が記者会見を開く。それぞれ政策金利が発表されるが、どちらも0.5%から動かない見通し。2日にはオーストラリア準備銀行理事会も開かれる。4日にはスペイン国債の入札が行われる。

アベノミクス特選銘柄(大和証券)

アベノミクス特選銘柄(大和証券)

第一の矢~金融緩和、円安期待
三越伊勢丹ホールディングス(3099)
森精機製作所(6141)
THK(6481)
村田製作所(6981)
川崎重工業(7012)
トヨタ自動車(7203)
商船三井(9104)

第二の矢~財政出動
大成建設(1801)
NIPPO(1881)
太平洋セメント(5233)
コマツ(6301)

第三の矢~成長戦略
テラ(2191)
オリエンタルランド(4661)
楽天(4755)
クミアイ化学(4996)
東芝(6502)
富士通(6702)
シスメックス(6869)
三菱地所(8802)

2013年6月29日土曜日

6月28日の5日・25日移動平均線ゴールデンクロス銘柄

<06月28日の5日・25日移動平均線ゴールデンクロス銘柄>
(銘柄コード) 銘柄   市場   [ 終値 | 前日比 | 割安/割高 ]

(1612) ETF・銀行   東証         [ 171 | +7.55% | 分析中 ]
(1615) 銀行       東証         [ 181 | +5.85% | 分析中 ]
(1630) 小売       東証         [ 13,460 | +4.42% | 分析中 ]
(1631) 銀行・17    東証         [ 10,720 | +5.09% | 分析中 ]
(1644) ダイワ電力    東証         [ 7,450 | +2.76% | 分析中 ]
(1698) 上場配当     東証         [ 1,249 | +3.22% | 分析中 ]
(1777) 川崎設備     名証2部       [ 203 | +6.84% | 割高 ]
(1793) 大本組      JASDAQスタンダード [ 407 | +0.00% | 割高 ]
(1884) 日道路      東証1部       [ 518 | +2.17% | 割高 ]
(1914) 日基礎      東証1部       [ 310 | +2.31% | 割高 ]
(1921) 巴        東証1部       [ 342 | +6.54% | 割高 ]
(1931) 日本電通     大証2部       [ 347 | +0.00% | 割高 ]
(2002) 日清粉G     東証1部       [ 1,188 | +4.21% | 割高 ]
(2131) アコーディア   東証1部       [ 104,100 | +3.27% | 割高 ]
(2165) メガロス     JASDAQスタンダード [ 1,381 | +0.80% | 割高 ]
(2204) 中村屋      東証1部       [ 409 | +2.76% | 割高 ]
(2209) 井村屋G     東証2部       [ 515 | +2.39% | 割高 ]
(2220) 亀田菓      東証1部       [ 2,750 | +7.42% | 割高 ]
(2222) 寿スピリッツ   JASDAQスタンダード [ 1,181 | +0.60% | 割高 ]
(2228) シベール     JASDAQスタンダード [ 286,500 | +0.88% | 割高 ]
(2264) 森永乳      東証1部       [ 290 | +2.11% | 割安 ]
(2266) 六甲バター    大証1部       [ 729 | +0.97% | 割高 ]
(2300) きょくと     JASDAQスタンダード [ 420 | +1.69% | 割高 ]
(2332) クエスト     JASDAQスタンダード [ 695 | -1.00% | 割高 ]
(2402) M−アマナHD  マザーズ       [ 696 | +9.77% | 割高 ]
(2692) 伊藤忠食     東証1部       [ 3,365 | -0.30% | 割安 ]
(2705) 大戸屋HD    JASDAQスタンダード [ 1,045 | +0.10% | 割安 ]
(2729) JALUX    東証1部       [ 966 | +1.79% | 割高 ]
(2784) アルフレッサHD 東証1部       [ 5,310 | +5.15% | 割高 ]
(2802) 味の素      東証1部       [ 1,456 | +2.68% | 割安 ]
(2871) ニチレイ     東証1部       [ 514 | +3.01% | 割安 ]
(2897) 日清食HD    東証1部       [ 4,015 | +3.48% | 割高 ]
(3098) ココカラファイン 東証1部       [ 3,150 | +1.29% | 割安 ]
(3099) ミツコシイセタン 東証1部       [ 1,317 | +5.87% | 割高 ]
(3125) 新内外綿     大証2部       [ 80 | +1.27% | 妥当圏内 ]
(3205) ダイドー     東証1部       [ 648 | +3.35% | 割高 ]
(3226) R−アコモF   東証         [ 649,000 | +2.52% | 分析中 ]
(3237) M−イントランス マザーズ       [ 50,000 | +14.94% | 割高 ]
(3249) R−産業ファ   東証         [ 965,000 | +5.35% | 分析中 ]
(3263) R−ハウスリート 東証         [ 713,000 | +3.18% | 分析中 ]
(3269) R−ADR    東証         [ 214,700 | +3.57% | 分析中 ]
(3278) R−KDR    東証         [ 220,000 | +7.06% | 分析中 ]
(3279) R−API    東証         [ 781,000 | +5.54% | 分析中 ]
(3715) ドワンゴ     東証1部       [ 491,000 | +5.59% | 割高 ]
(4021) 日産化      東証1部       [ 1,336 | +4.54% | 割高 ]
(4042) 東ソー      東証1部       [ 344 | +4.24% | 割高 ]
(4112) 保土谷化     東証1部       [ 185 | +1.09% | 割安 ]
(4206) アイカ工     東証1部       [ 1,990 | +3.11% | 割高 ]
(4216) 旭有機      東証1部       [ 217 | +3.33% | 割高 ]
(4228) 積水化成     東証1部       [ 264 | +2.72% | 割高 ]
(4231) タイガーポリ   東証1部       [ 401 | +3.35% | 割安 ]
(4312) サイバネット   東証1部       [ 32,500 | +4.84% | 割安 ]
(4410) ハリマ化成G   東証1部       [ 478 | +0.21% | 分析中 ]
(4465) ニイタカ     東証2部       [ 961 | +0.95% | 割高 ]
(4503) アステラス薬   東証1部       [ 5,390 | +5.69% | 割高 ]
(4581) 大正薬HD    東証1部       [ 7,040 | +4.30% | 分析中 ]
(4709) ID       JASDAQスタンダード [ 512 | +1.39% | 妥当圏内 ]
(4728) トーセ      東証1部       [ 638 | +0.79% | 割高 ]
(4902) コニカミノルタ  東証1部       [ 749 | +1.90% | 割安 ]
(4926) シーボン     東証1部       [ 1,989 | +0.45% | 割高 ]
(5234) デイシイ     東証1部       [ 293 | +2.09% | 割高 ]
(5367) ニッカトー    東証1部       [ 455 | +1.79% | 割高 ]
(5401) 日鉄住金     東証1部       [ 268 | +4.28% | 割高 ]
(5411) JFE      東証1部       [ 2,177 | +3.18% | 割高 ]
(5457) 住友鋼管     東証1部       [ 1,000 | +4.05% | 割高 ]
(5463) 丸一鋼管     東証1部       [ 2,533 | +2.25% | 割高 ]
(5936) 洋シヤター    東証1部       [ 590 | +0.85% | 分析中 ]
(5938) LIXIL G  東証1部       [ 2,417 | +3.64% | 割高 ]
(5976) ネツレン     東証1部       [ 692 | +2.37% | 割高 ]
(5985) サンコール    大証1部       [ 520 | +3.38% | 割安 ]
(6101) ツガミ      東証1部       [ 576 | +0.00% | 割安 ]
(6144) 西部電機     東証2部       [ 600 | +5.26% | 割高 ]
(6201) 豊田織      東証1部       [ 4,060 | +1.00% | 割高 ]
(6271) ニッセイ     東証2部       [ 895 | +1.82% | 割安 ]
(6287) サトーHD    東証1部       [ 1,851 | +3.47% | 割高 ]
(6409) キトー      東証1部       [ 1,473 | +3.44% | 割高 ]
(6412) 平和       東証1部       [ 1,739 | +4.13% | 割安 ]
(6417) SANKYO   東証1部       [ 4,685 | +7.83% | 割高 ]
(6460) セガサミーHD  東証1部       [ 2,483 | +2.94% | 割高 ]
(6465) ホシザキ     東証1部       [ 3,180 | +2.75% | 割高 ]
(6581) 日立工機     東証1部       [ 793 | +1.67% | 割高 ]
(6844) 新電元      東証1部       [ 481 | +1.69% | 割安 ]
(6853) 共和電      東証1部       [ 296 | +1.37% | 割高 ]
(6864) エヌエフ回路   JASDAQスタンダード [ 585 | +8.33% | 割安 ]
(6923) スタンレー電   東証1部       [ 1,932 | +3.37% | 割高 ]
(6995) 東海理電     東証1部       [ 1,980 | +2.91% | 割高 ]
(6997) 日ケミコン    東証1部       [ 380 | +5.56% | 割高 ]
(7013) IHI      東証1部       [ 376 | +2.17% | 妥当圏内 ]
(7150) 島根銀行     東証1部       [ 1,271 | +2.00% | 割高 ]
(7161) じもとHD    東証1部       [ 239 | +12.21% | 分析中 ]
(7227) アスカ      名証2部       [ 585 | -1.68% | 割安 ]
(7259) アイシン精機   東証1部       [ 3,795 | +4.26% | 割高 ]
(7270) 富士重      東証1部       [ 2,445 | +4.98% | 割高 ]
(7297) カーメイト    JASDAQスタンダード [ 658 | +1.70% | 分析中 ]
(7309) シマノ      大証1部       [ 8,420 | +4.59% | 割高 ]
(7312) タカタ      東証1部       [ 2,141 | +3.63% | 割高 ]
(7456) 松田産      東証1部       [ 1,240 | +1.72% | 割高 ]
(7481) 尾家産      東証1部       [ 797 | +0.50% | 割安 ]
(7494) コナカ      東証1部       [ 1,087 | +7.62% | 割高 ]
(7550) ゼンショーHD  東証1部       [ 1,132 | +2.72% | 割安 ]
(7600) MDM      東証1部       [ 244 | +0.00% | 分析中 ]
(7607) 進和       東証1部       [ 1,140 | +3.64% | 割高 ]
(7609) ダイトエレク   東証1部       [ 397 | +4.75% | 割安 ]
(7701) 島津製      東証1部       [ 798 | +2.04% | 割高 ]
(7741) HOYA     東証1部       [ 2,049 | +1.89% | 割安 ]
(7832) バンナムHD   東証1部       [ 1,610 | +4.07% | 割安 ]
(7838) 共立印刷     東証1部       [ 273 | +0.74% | 割高 ]
(7862) トッパンフォー  東証1部       [ 860 | +2.14% | 割安 ]
(7867) タカラトミー   東証1部       [ 464 | +1.75% | 割高 ]
(7893) プロネクサス   東証1部       [ 643 | +4.55% | 割高 ]
(7911) 凸版印      東証1部       [ 689 | +3.30% | 割高 ]
(7912) 大日印      東証1部       [ 907 | +4.49% | 割安 ]
(7925) 前沢化成     東証1部       [ 978 | +2.29% | 割高 ]
(7936) アシックス    東証1部       [ 1,571 | +3.83% | 割安 ]
(7942) JSP      東証1部       [ 1,478 | +2.64% | 割高 ]
(7955) クリナップ    東証1部       [ 786 | +4.80% | 割高 ]
(7995) 日バルカー    東証1部       [ 252 | +4.13% | 割高 ]
(8028) ファミリーマート 東証1部       [ 4,230 | +3.05% | 割安 ]
(8030) 中央魚      東証2部       [ 214 | +1.90% | 割安 ]
(8079) 正栄食      東証2部       [ 700 | +0.00% | 割高 ]
(8096) 兼松エレク    東証1部       [ 1,279 | +2.31% | 割安 ]
(8098) 稲畑産      東証1部       [ 816 | +5.70% | 割高 ]
(8107) キムラタン    大証1部       [ 9 | +0.00% | 割高 ]
(8111) ゴルドウイン   東証1部       [ 471 | +4.43% | 割安 ]
(8114) デサント     東証1部       [ 700 | +6.22% | 割高 ]
(8138) 三京化成     大証2部       [ 243 | +3.40% | 割高 ]
(8196) カスミ      東証1部       [ 628 | +2.95% | 割高 ]
(8208) エンチョー    JASDAQスタンダード [ 464 | +0.00% | 割高 ]
(8214) AOKI HD  東証1部       [ 2,990 | +3.35% | 割高 ]
(8227) しまむら     東証1部       [ 12,050 | +4.05% | 割高 ]
(8233) 高島屋      東証1部       [ 1,005 | +4.69% | 割安 ]
(8252) 丸井G      東証1部       [ 989 | +5.78% | 割高 ]
(8253) クレセゾン    東証1部       [ 2,489 | +3.58% | 割安 ]
(8276) 平和堂      東証1部       [ 1,669 | +9.59% | 割高 ]
(8281) ゼビオ      東証1部       [ 2,032 | +5.07% | 割安 ]
(8285) 三谷産      名証2部       [ 174 | +2.35% | 割高 ]
(8287) MV西日本    大証2部       [ 1,295 | +0.70% | 割高 ]
(8327) 西日シ銀     東証1部       [ 259 | +7.02% | 割高 ]
(8333) 常陽銀      東証1部       [ 543 | +8.82% | 割高 ]
(8334) 群馬銀      東証1部       [ 548 | +8.09% | 割高 ]
(8344) 山形銀      東証1部       [ 416 | +8.05% | 割高 ]
(8379) 広島銀      東証1部       [ 423 | +6.55% | 割高 ]
(8383) 鳥取銀      東証1部       [ 192 | +4.34% | 割安 ]
(8386) 百十四銀     東証1部       [ 324 | +5.88% | 割安 ]
(8541) 愛媛銀      東証1部       [ 244 | +3.83% | 割安 ]
(8543) みなと銀行    大証1部       [ 174 | +7.41% | 割高 ]
(8551) 北日本銀     東証1部       [ 2,214 | -0.09% | 割安 ]
(8714) 池田泉州     東証1部       [ 515 | +7.74% | 妥当圏内 ]
(8750) 第一生命     東証1部       [ 143,200 | +5.53% | 割安 ]
(8767) M−ウェブクル  マザーズ       [ 534 | +5.95% | 分析中 ]
(8895) アーネストワン  東証1部       [ 1,948 | +6.16% | 分析中 ]
(8951) R−ビルF    東証         [ 1,148,000 | +5.51% | 分析中 ]
(8952) R−ジャパン   東証         [ 1,107,000 | +6.44% | 分析中 ]
(8953) R−リテールファ 東証         [ 207,200 | +7.97% | 分析中 ]
(8968) R−福岡     東証         [ 786,000 | +4.24% | 分析中 ]
(8972) R−ケネディク  東証         [ 395,000 | +4.63% | 分析中 ]
(8976) R−大和OF   東証         [ 383,500 | +3.37% | 分析中 ]
(8984) R−ハウスレジ  東証         [ 396,500 | +5.03% | 分析中 ]
(9014) 新京成      東証1部       [ 382 | +1.06% | 割高 ]
(9029) ヒガシ21    東証2部       [ 489 | +2.52% | 割高 ]
(9031) 西鉄       東証1部       [ 386 | +3.76% | 割高 ]
(9041) 近鉄       東証1部       [ 436 | +3.32% | 割高 ]
(9044) 南海電鉄     大証1部       [ 379 | +2.16% | 妥当圏内 ]
(9068) 丸全運      東証1部       [ 346 | +4.84% | 割高 ]
(9070) トナミHD    東証1部       [ 203 | +3.57% | 割安 ]
(9107) 川崎船      東証1部       [ 202 | +2.02% | 割安 ]
(9306) 東陽倉      東証1部       [ 256 | +2.81% | 割安 ]
(9364) 上組       東証1部       [ 799 | +4.99% | 割高 ]
(9368) キムラユニティー 東証1部       [ 928 | +4.15% | 割安 ]
(9532) 大瓦斯      東証1部       [ 419 | +3.20% | 割高 ]
(9607) AOI Pro. 東証1部       [ 620 | +4.91% | 割安 ]
(9612) ラックランド   東証2部       [ 579 | +5.66% | 割高 ]
(9621) 建設技研     東証1部       [ 739 | +2.35% | 割高 ]
(9644) タナベ経営    JASDAQスタンダード [ 666 | +0.91% | 割高 ]
(9648) ウエスコ     大証2部       [ 207 | +2.48% | 妥当圏内 ]
(9715) トランスコスモス 東証1部       [ 1,502 | +1.90% | 割高 ]
(9795) ステップ     東証1部       [ 835 | +2.71% | 割高 ]
(9854) 愛眼       東証1部       [ 299 | +3.10% | 割高 ]
(9892) 卑弥呼      JASDAQスタンダード [ 1,050 | +0.00% | 割高 ]
(9922) 日立機材     東証2部       [ 700 | +2.49% | 割高 ]
(9945) プレナス     東証1部       [ 1,631 | +4.82% | 割高 ]
(9946) ミニストップ   東証1部       [ 1,639 | +2.31% | 分析中 ]
(9977) アオキスーパー  JASDAQスタンダード [ 840 | -1.06% | 割高 ]
(9987) スズケン     東証1部       [ 3,340 | +4.54% | 割高 ]
(9996) サトー商会    JASDAQスタンダード [ 902 | +0.45% | 割高 ]

解説:「5日・25日移動平均線ゴールデンクロス銘柄」とは、日足チャートで短期(5日)の移動平均線が、中期(25日)の移動平均線を下から上に突き抜けた銘柄を言います。一般的に、短期的な買い転換のシグナルとされます。

2013年6月27日木曜日

6/27動いた株・出来た株

動いた株・出来た株
*ポールトゥウィン<3657> 2545 +326
個人投資家のマインド改善受けて押し目買いの動きに。

*サンフ不動産<8934> 77000 +8600
不動産株上昇で中小型不動産には短期資金の値幅取りも。

*フジシール<7864> 2752 +272
特に材料は観測されず、買い戻しなどが主導か。

*学情<2301> 619 +58
短期的な調整一巡感で押し目買い、好業績や政策期待など背景。

*カーバイド<4064> 759 +70
特定資金の介入観測など引き続きはやされる。

*ゴールドクレ<8871> 2165 +195
不動産株高の流れに乗る格好で。

*三菱地所<8802> 2476 +212
不動産各社は軒並み大幅高に。

*グリー<3632> 894 +74
新興市場の落ち着きなどで買い戻しも優勢に。

*MonotaRO<3064> 2363 +194
前日には登録顧客数100万口座突破とも発表。

*トーセイ<8923> 672 +55
中小型不動産株では高いものが目立つ。

*フルキャスト<4848> 177 +14
突っ込み警戒感から自律反発へ。

*オリックス<8591> 1279 +99
自己資本増加でM&Aなどを積極展開と伝わる。

*日本ERI<2419> 1308 -64
TOPIXリバランス予定も明日以降の需給妙味後退を警戒で。

*サカタインクス<4633> 831 -27
丸三では「中立」スタンスに投資判断を格下げ。

*サニックス<4651> 1290 -32
リターンリバーサルの流れから利食い優勢に。

*昭和電工<4004> 128 -3
ゴールドマンでは上半期は各セグメント未達の公算と。



(前場)
*リブセンス<6054> 4630 +470
前日から分割権利落ち、投資単価の低下による資金流入期待も。

*日本トリム<6788> 5420 +460
いちよしでは新規に「A」、フェアバリューを10500円に。

*ケネディクス<4321> 370 +31
突っ込み警戒感からリバウンド、新興市場の一角にも落ち着きで。

*大日本住薬<4506> 1275 +101
みずほ証券では「アンダーP」から「中立」に格上げ。

*サイボウズ<4776> 27250 +1850
引き続き高水準の自社株買い実施を材料に。

*エンプラス<6961> 6960 +440
みずほ証券では目標株価を10000円にまで引き上げへ。

*新日本科学<2395> 1289 +80
バイオ関連の一角がリバウンで関心向かうか。

*三井不動産<8801> 2702 +159
前日にはバークレイズが投資判断を格上げへ。

*ジェイテクト<6473> 1083 +63
自動車株高など支援か、ベアリングの一角が高い。

*山陰合同銀行<8381> 690 +40
200万株を上限とする自社株買いを発表で。

*ポケットカード<8519> 576 +33
目立った材料は観測されず、短期資金の買い戻しなどか。

*WOWOW<4839> 314500 +18000
大和の新規買い推奨以降は強い動きが目立ち。

*電化<4061> 341 +19
大和では投資判断を「3」から「2」に格上げへ。

*DOWA<5714> 865 +47
三井住友信託銀行の保有比率上昇へ。

*三菱地所<8802> 2393 +129
大手不動産が前引けにかけて上昇幅広げる。

*山陽特鋼<5481> 448 +24
前日に下げ目立った反動で買い戻し先行か。

*アシックス<7936> 1518 +81
オリンピックの東京招致期待なども波及か。

*住友不動産<8830> 3625 +185
三井不動産と同様に前日はバークレイズが投資判断格上げ。

*カナモト<9678> 1830 +92
調整一巡感からの自律反発か、特に材料観測されず。

*日本精工<6471> 908 +44
ジェイテクトなどベアリング株が確りの動き。

*三菱電機<6503> 914 +43
シティでは4-6月期業績は好印象との評価。

*スタートトゥ<3092> 1862 +85
小売り各社の6月月次動向など良好で。

*三井住友トラ<8309> 424 +18
印リライアンスグループの新銀行に出資予定とも。

*イオンモール<8905> 2247 +89
前日には三菱UFJが投資判断を格上げへ。

*KLab<3656> 977 -88
連日の株価急伸で流石に短期的な過熱警戒感も。

*東天紅<8181> 186 -10
上野動物園のパンダ偽妊娠で処分売りが継続へ。

*カシオ<6952> 815 -41
特に材料表面化していないが足元の業績懸念が売り材料とも。

*サンケン<6707> 429 -19
中国向けエアコン市場の先行き懸念などで。

*川崎重工業<7012> 289 -11
株主総会に関する特集記事なども掲載されており。

*シャープ<6753> 372 -14
前日にはシティが投資評価「3」を継続。

*日本ユニシス<8056> 721 -27
今月はCBなども発行しており。

*アルテック<9972> 247 -9
個人投資家の処分売りが優勢の状況続く。

*東京電力<9501> 515 +5
株主総会通過なども安心感か、500円レベル支持線にも。

*野村HLDG<8604> 692 -6
株式市場の先行き不透明感は拭い切れずで。

*アイフル<8515> 793 -10
新興市場の株安継続で個人の資金流入限定的。

*三菱UFJ<8306> 581 +3
銀行株には海外投資家の資金流入観測も。

*SBI HLDG<8473> 1019 +5
4月の急騰前の水準まで調整から自律反発も。

*新日鐵住金<5401> 257 +6
中国株の落ち着きで前日のJPモルガンの格上げなど再評価へ。

*ニプロ<8086> 1081 -11
リプロセル関連には依然として出尽くし感優勢。

*ソフトバンク<9984> 5610 +190
ディッシュがクリアワイヤのTOB断念と伝わり。

*トヨタ<7203> 5840 +140
ムーディーズでは格付け見通しを「安定的」に引き上げ。

*遠藤照明<6932> 2281 -130
昨年末の安値水準も割り込んで処分売り優勢に。

*ロート製薬<4527> 1341 -53
iPS細胞関連の一角、前日にバイオ関連が一斉安した流れ波及か。

*神鋼環境<6299> 504 -44
貸借取引申込停止措置解除後は下げ幅拡げる。

*ペプチドリーム<4587> 6410 -1330
引き続き、ファイザーとの共同研究開発の解消を嫌気。

*MDNT<2370> 55200 -8500
リプロセル上場で出尽くし感が強まる。

*ユーグレナ<2931> 5700 -740
新興市場の地合い悪化で換金売りが膨らむ。

*メディアクリエイト<2451> 129 +15
エクシング社によるTOB価格にサヤ寄せの動き。

*タカラバイオ<4974> 2280 +33
iPS細胞を使う臨床研究計画の承認を材料視。

*トレファク<3093> 1409 +45
第1四半期の好業績観測報道を材料視。

*コロプラ<3668> 3665 +125
短期的な売られ過ぎ感から自律反発狙いの動き。

*リプロセル<4978> 12700カ
昨日ジャスダック市場に新規上場し人気化続く。

*JSS<6074> 950 -
初値は堅調スタートも地合い悪化で換金売りが膨らむ。

*ICDAHD<3184> 2452 -
初値は堅調スタートも地合い悪化で換金売りが膨らむ。

*コスモ・バイオ<3386> 3830 -700
引き続き、リプロセル上場で出尽くし感が意識される。

*J・TEC<7774> 372500 +69000
iPS細胞を使う臨床研究計画の承認を受けて再生医療関連に関心。

*アイフリーク<3845> 7900 -1500
監理銘柄(確認中)への指定を嫌気。

6/27日経平均は4日ぶり反発、後場に上げ幅拡大し1万3200円台を回復

27日の東京株式市場は4日ぶり反発。前日の欧米株高を受けて、日経平均株価の前引けは247円高だったが、後場には一段と活況となった。大引けの日経平均は前日比379円54銭高の1万3213円55銭だった。TOPIXは同29.55ポイント高の1098.83へ上昇。

 大引け段階における東証1部概算の出来高は26億9371万株と活況の目安である20億株を超え、売買代金は2兆1105億円だった。

 「昨日の欧米株式市場の活況に加え、10時30分ごろからはアジア市場も総じて堅調に推移したため、一気に買い安心感が広がった。ことにシャドーバンキング問題のハードランディング懸念に揺れていた上海総合株価指数が7日ぶりに一時反発の動きを見せたことが大きかった。為替がやや円安に傾いたのも追い風となった」というのが市場関係者の弁である。

 昼休みの立ち会い外取引によるバスケット取引は382億7800万円の成立で、「売り買い均衡」と伝えられた。

 後場に入ると、「スタートこそ前引けより小安かったが、やがて上げ幅が拡大した。目を引いたのは不動産株の上昇。ほかのセクターでも、総じて買い戻す動きが目立った」との声が出ていた。

 東証1部上場銘柄の中での値上がり数は全体の87.2%相当の1495銘柄に上った。一方で値下がり数は9.3%相当の160銘柄にとどまった。変わらずは3.2%相当の55銘柄だった。東証33業種分類も、すべてが値上がりした。

 すでに実質7月相場入りしているが、市場関係者によれば「7月は直近10年間で3勝7敗と、1月と並んで勝率が低い」という、ゲンの悪い時期だ。その中にあって、「まずは、直に公表される経済指標をはじめ海外の動向が当面の注目点。上海総合株価指数については、とりあえず今日の動きを見る限りでは懸念が若干薄れた。東京株式市場にとっては、今の三角保ち合いがはたして上放れるのかどうかが焦点」とのことである。

資産バブルの懸念をあおる中国の「影の銀行」

【北京】北京の各国大使館が集中する地区の緑の多い通りを見下ろす52階のオフィスで、中国中信集団公司(CITIC)の400人もの担当者は、不動産開発業者や鉄鋼所のほか、資金に飢えているのに通常の銀行から閉め出されてしまった企業などへの融資案件をまとめている。

中国の「影の銀行(シャドーバンク)」を構成する中信公司などの融資業者はこの国で最もウォール街の文化に近いものを作り上げた。従来の銀行がとらないようなリスクをとり、最上級のお酒やマホガニーの家具といった資産のための投資ファンドを作るまでになっている。こういった金融機関の幹部らは高級車に乗り、高級クラブに出入りしている。

 今や中国の影の銀行――信託銀行や保険会社、リース会社、質屋、監視の限られた非公式な融資業者の多様な集団――は中国の減速する景気が債務危機を引き起こすかどうかをめぐって膨らみつつある懸念の中心にある。

 中国政府は最近、規律を失った融資の取り締まりに乗り出しており、中国の株価は24日、1営業日の下落としてはこの4年近くで最悪となる下げ幅を記録した。中国人民銀行(中央銀行)が信用拡大の暴走を食い止める動きに出ていることを示す声明を発表したためだ。株価は翌25日の朝もさらに下げた。

 中国人民銀行は今月、銀行間取引市場の流動性の引き締めを始めた。この市場では銀行同士が融資し合うほか、影の融資業者の大手数社への融資も行われており、通常は2~3%の間でおさまっている銀行間金利が24日に6.64%に下がるまで一時は25%の水準にまで跳ね上がった。
 

  中国の新華社通信は23日、人民銀が暴走する影の融資活動を抑えるため、流動性の引き締めを図ったと報じ、人民銀の金融政策が「量」から「質」へ照準をシフトさせたことを示唆した。新華社は「投機的な投資を待っている短期資金が多くあり、民間の融資は依然として広く存在している」と伝えた。

 人民銀は24日、声明を発表し、流動性のひっ迫に関する沈黙を破った。「すべての金融機関は・・・金融環境の安定性を促進させるため、流動性管理を強化し続けなければならない」。
 声明は人民銀の戦略や懸念をほとんど明確にせず、投資家をなだめることもなかった。中国株は5.3%下落した。下げをリードしたのは銀行株だった。

 中国内外のエコノミストらは影の融資業者が米国で起きたサブプライムローンのブームを思い起こさせるようなリスクをもたらしていると懸念する。決して回収 できないかもしれないプロジェクトを支援したり、何に対する資金なのかを投資家に十分に説明しなかったり、実際にはそうではないのに銀行に不良債権を処分する手段を与えるように見せかけることなどによって融資が行われているためだ。

 北京にある大手格付け会社のフィッチ・レーティングスのシニアディレクター、シャーリーン・チュー氏は、人民銀は金融問題を手に負えないものにしないよう、今行動すべきだと感じたのだと指摘する。「問題が大きくなればなるほど、管理がますますできなくなる」。

 影の融資業者は通常の銀行からの借り入れと、銀行の利息よりも高い利回りを求める裕福な個人投資家の両方から資金を手に入れる。伝統的な銀行が資金の確保 に苦労するのにともない、影の融資業者への貸し出しも減った。加えて金融引き締め策は、銀行よりも安全性が低いと考えられている金融機関へ資金を投じるこ とを投資家に再考させる可能性がある。

 欧米のほとんどの銀行とは違い、中国の銀行は政府が所有し、大手国有企業への貸し出しが大半であるため、多くの融資希望者はのけ者にされている。預金金利 は政府が決めており――ほとんど競争は許されない――銀行の金利はしばしばインフレ率よりも低いため、預金者はより利回りの高いものへ食指を動かすことになる。

 そこで影の銀行の登場となる。典型的なシナリオはこうだ。鉄鋼所や幹線道路などのプロジェクトのための資金が必要な借り手は高金利の短期ローンを組む。影 の融資業者は自らか、もしくは他の業者と一緒に、そのローンを投資用の商品に仕立て、ローンの返済を原資とする高いリターンを約束する――。

 シャドーバンキングは中国の金融セクターで最も早く成長している。長年にわたり、中国は市場原理に基づく融資業務の試験運転の場としてこのセクターを利用してきた。従来の銀行では正式には許可されていないものだ。

 JPモルガン・チェースの試算によると、従来の銀行が貸し出しを縮小した2010~12年に、影の銀行の融資残高は36兆元(約570兆円)に倍増した。これは中国の国内総生産(GDP)の約69%に相当する金額だ。影の金融機関の柱の1つであるいわゆる信託会社では管理資産が3倍近い8兆7000億元に増え、信託部門は中国の金融サービス分野では銀行に次ぎ2番目に大きな部門になった。
 影の銀行は従来の銀行ほど厳しい規制を受けておらず、融資の状況や投資先についてあまり情報を開示しないことも多い。通常の銀行の貸し出しではきっと資格外にされるはずの不動産開発やインフラプロジェクトに飛び乗ることもある。

 アナリストやエコノミストは、影の銀行による融資のうちデフォルト(債務不履行)に陥っている金額は不明だと語る。これまでのところ、投資家は信託融資で実際に損失を被ってはいないが、これはこれまで問題のある借り手がおおむね政府に救済されてきたからだ。こうした救済のため、政府はデフォルトが拡大すれば 一段の損失を受ける状態にあり、この懸念は中国経済の減速につれて広がっている。

 少なくとも影の銀行は余剰能力を抱える工場を延命させ、不要な不動産やインフラ製品を助長しているうえ、そうした先からの確実な返済を政府に頼っている、と一部のエコノミストは指摘する。

 国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミストを務めたハーバード大学の経済学者ケネス・ロゴフ氏は「特に懸念されるのは、『隠れ債務』が経済減速時に突然現れて公的なバランスシートに移り、最終的に問題をもたらすことだ」と述べた。

 中国に金融危機が差し迫っていると考えるエコノミストはほとんどいない。高い貯蓄率を誇る中国では、銀行が潤沢な資金を持つことなどが理由にある。中央政府も、危機対応に充てられる準備金を相当持っている。

 しかし、影の金融機関が発するさざ波のせいで、他の貸し出しを冷え込ませ、信用引き締めを目指す政府に他の手段を取るよう強いる恐れがある。そうなれば中国経済は一段の減速に見舞われかねない。中国の経済成長率は15年連続で政府の目標を上回ってきたが、今年は前年比7.5%の目標を下回ると予想するエコノミストもいる。

 影の銀行が中国で台頭し始めたのは1980年代だ。当局は当時、一部の投資信託が輸出特区に出資したり、中央政府が国有銀行にはリスクが高すぎるとみた業務を行ったりすることを認めた。業界はずっと北京の政治的風向きを受けた浮き沈みを経験してきた。

 業界は2010年に再び勢いづいた。世界金融危機の際に従来の銀行を資金でじゃぶじゃぶにして景気てこ入れを図っていた中国当局が、銀行融資の抑制に出たのだ。影の銀行は新たな投資家を求め、携帯電話に広告を出したり、富裕層のネットワークに接触したりした。

 伝統的な銀行と影の銀行が組み、銀行が個人投資家に販売する「資産管理商品」を編み出したケースもある。従来の銀行は自らのバランスシートにこうした融資を載せることなく信用を拡大することができた。
 中国の銀行幹部らによると、従来の銀行は政府規制のため自らは組成できなかった高利回り投資商品について、よく顧客に影の銀行の商品を検討するよう勧め、そうした一部を銀行店舗で販売していた。

 影の銀行はこうした投資商品を売って調達した資金を融資に充てた。通常の銀行が融資しない不動産デベロッパーや地方政府に融資したことも時々あった。

 そうした工夫は、少なくとも理論上は、いいことかもしれないと話す銀行専門家もいる。ブリュッセルのシンクタンク、ブリューゲルの銀行専門家ニコラス・ベロン氏によると、影の銀行は中国の金融システムを開放する1つの方法としての役割を果たす可能性がある。

同氏は「すべてが同じ条件であれば、金融システムでの多様化は安全に役立つため、プラスだ」と言い、「多様化したシステムのほうが耐性に富む。バイクに乗る人がスペアタイヤを持っているようなものだ」と話した。

 だが、ここ数年に経済に追加された信用の多くは非生産的だとして、業界を批判的にみる向きもある。フィッチ・レーティングスによれば、09年の金融危機以来、新規融資1元当たりの経済成長は、危機前の3分の1にとどまっている。

 議論の中心は、中国の影のシステムの原動力となっている信託会社だ。米国の信託会社と違い、中国の信託は富裕層向けのカウンセリングや投資サービスを行っていない。銀行の預金金利を大きく上回る年8~10%のリターンを約束して投資家から資金を集め、プロジェクトの資金調達をアレンジしている。
 中国中信信託(CITIC Trust)は、資産規模で中国最大の民間投資会社だ。従業員にはトップクラスの大学の卒業生もいる。若手管理職の月給は約1万元(約16万円)。商業銀行の初任給と同等の水準だ。しかし、月給の10~20倍のボーナスがもらえる、と複数の従業員が証言した。

 ある同社の管理職はインタビューで、頻繁に地方政府の幹部や不動産業者を接待していると述べた。先月まで同社の幹部だったWang Jingxiong氏は国内のさまざまなウェブサイトに掲載されているエッセーで、「信託会社はいつも投資銀行のまねをしている。つまり狩猟民族の文化を持っており、常にビジネスの機会をうかがっている」と書いた。

同氏に直接話を聞こうとしたが連絡がつかなかった。同氏の友人はこの随筆を書いたのは同氏だと述べた。同社もWang 氏が従業員だったことを認めた。

 同社の昨年の純利益は前年比で42%増の27億元に拡大した。同社の幹部は「われわれの商品への注文はしばしば2倍も3倍も申し込み超過になる」と述べた。CITICにコメントを求めたが得られなかった。

 一部の信託会社は強力な政治的コネを持っているようだ。このため、何か問題が起きれば、世界でも有数の巨額の資金を有する同国政府が財政支援をしてくれると投資家の一部は信じている。

 投資会社に投資をしても「絶対損をすることはない」と上海在住のデザイナーでCITICに投資するQi Qiao氏は語る。同氏は常にスマートフォンで新しい商品がないかチェックしている。

 CITICは中国が市場経済に移行した1979年に「赤い資本家」と呼ばれた栄毅仁(ロン・イーレン)氏の手で設立された。同氏は1949年に同国が共産主義体制になって以降も存続を許された数少ない実業家一族の一員だった。同氏は鄧小平主席と親しくなり、1990年代には国家副主席も務めた。栄氏の銅像は北京にあるCITIC本社のロビーに飾られている。

 別の大手信託である平安信託は同国最大クラスの保険会社である平安保険グループの子会社だ。
 また、中国興業国際信託(China Industrial International Trust)は、国営興業銀行傘下の信託会社だ。Yang Huahui会長は「銀行と信託会社の協力は悪いことではない。われわれのビジネスにとっては日常業務だ」と述べた。

 製鉄大手の宜昌三峡全通ト鍍板(三峡全通)が金融危機の最中の09年に湖北省に製鋼所を作ろうとした時の話は信託会社の役割を如実に描き出している。当初、宜昌三峡は国有銀行の中国建設銀行から融資を受けた。この建設計画は雇用促進を目指す宜昌市の支援も受けた。

 この案件について直接知る立場にある関係者によると、その後、鉄鋼価格が下落、建設銀行をはじめとする銀行団が追加融資を拒否した。このため、同社はCITICに金利10%で11億3000万元の資金の調達を打診した。CITICは建設銀行の顧客からこの額の5分の1を調達した。建設銀行がCITICに代わってこのローン債権を売却したという。

 「建設銀行にCITICの商品を販売しようとするインセンティブが働いていたのは確かだ。それによって返済を受けられるのだから」。CITICの幹部はインタビューに応じ、こう語った。建設銀行はコメントを避けた。

 鉄鋼価格の下落が続いたため、同社は昨年末に倒産。CITICは今年4月にこの不良債権を競売にかけて同月中に売却すると発表した。工場閉鎖も懸念される状態となった。

 そこに宜昌市が介入して融資の返済を行った。これによって数千人の従業員は解雇されたが、工場の閉鎖は免れた。鉄鋼は世界的に供給余剰になっているが、市当局者はフル操業に戻れるようにしたいと話す。

 同社の広報担当者は「事業を継続させることに全力で取り組んでいる」と述べたが、この件について、これ以上の突っ込んだ議論には応じなかった。
銀行規制当局は今年になり、融資の不良債権の恐れが高まっていると不安を募らせている。
 中国の銀行規制当局は3月、銀行が危険な融資をバランスシートから切り離すことを難しくする規制を導入した。銀行はこれまでリスクの高い融資債権を束ねて、高利回りの個人向け投資商品を組成してきた。

 信託業界の調査会社ユース・トラストによると、この数週間、信託会社は投資商品の発行を減らしている。当局が資金を絞っていることで投資家の信頼感が揺らいでいるためだ。

 「この業界の将来は中央銀行の政策次第だ」。平安信託の上級幹部はこう話す。

カシオ 下げ目立つ。特に目立った材料は観測されていない

<6952> カシオ 810 -46下げ目立つ。特に目立った材料は観測されていないが、業績懸念などが先行する状況とも観測される。

利益率が高い「Gショック」だが、新興国で大人気などと伝わっていた経緯もある。足元では、米国の金融緩和策早期縮小懸念を背景に、新興国からの資金流出が目立ってきている状況下、期待感が後退する格好ともみられる。なお、直近で第1四半期プレビューをリリースしているJPモルガンでは、時計事業の好調で業績には安心感としている。

2013年6月26日水曜日

日経平均3日続落、中国リスク警戒し慎重姿勢を継続

東京株式市場で日経平均は3日続落した。朝方は良好な米経済指標を受けた米国株高を好感し買いが先行。日経平均は一時220円高となり、1万3100円台を回復した。割安感から海外勢の買い観測なども出ていた。

(以下引用)
ただ買い戻しが主体で積極的に買い上がる勢いはなく、上海総合指数<.SSEC>など中国株が安く始まると売り圧力が増し、日経平均は下げに転換した。

中国人民銀行(中央銀行)が25日、一時的に資金不足に陥った銀行に対し必要なら資金を供給する考えを表明していたため、中国株の反発も期待されていたが、中国市場はポジティブに反応しなかった。ドル98円割れなど円強含みも重しとなり、結局、日経平均はきょうの高値から350円を超す下落で引けた。買い戻しが先行したコマツ<6301>や日立建機<6305>など中国関連株も下げた。東証1部売買代金は2兆円割れの低水準だった。

市場では「中国株の動向が警戒されているが、基本的には13日の安値1万2415円で値幅調整は完了している。レンジ内での乱高下であり日柄調整の過程だろう(野村証券エクイティ・マーケットアナリストの佐藤雅彦氏)との声が出ている。

個別銘柄では、サイボウズ<4776>が大幅反発。25日に自己保有株を除く発行済株式総数の7.30%にあたる3万5000株、取得総額6億円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことを受け、需給改善などへの期待が高まった。三井不動産<8801>など不動産株や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>など金融株の一角もしっかり。半面、京阪神ビルディング<8818>が急落。

25日、公募増資で最大約53億円を調達すると発表し、一株利益の希薄化などが懸念された。
東証1部騰落数は、値上がり247銘柄に対し、値下がりが1394銘柄、変わらずが48銘柄だった。

日経平均
終値      12834.01 -135.33
寄り付き    13152.75
安値/高値   12826.51─13189.84
東証出来高(万株) 248707
TOPIX
終値       1069.28 -9.38
寄り付き     1092.14
安値/高値    1068.59─1094.02
東証売買代金(億円) 19141.29

 (引用元:ロイター)

日経平均は3日続落、中国株警戒で売り圧力増す

前場の東京株式市場で日経平均は3日続落した。

良好な米経済指標の発表を受けて前日の米国株が反発したことなどを背景に序盤は買いが先行。日経平均は一時220円高となり、1万3100円台を回復した。

ただ全般的に買い戻しが主体で積極的に買い上がる勢いはなく、先物への戻り売りなども観測され、上値は限定的だった。

上海総合指数.SSECなど中国株が弱含むと売り圧力が増し、日経平均は下げ転換。ドル98円割れなど円強含みも重しとなり、日経平均はきょうの高値から300円超下落した。


寄り前の外資系証券経由の注文状況が差し引き2490万株の買い越しで、日銀の異次元緩和発表翌日(4月5日)以来の大幅買い越しとなり、市場では「海外勢の買い意欲が回復するのでは」(大手証券)との期待もあったが、中国株の下げに打ち消された。かざか証券・市場調査部長の田部井美彦氏は「消費や住宅関連の経済指標が良好で、米ファンダメンタルズの改善を素直に評価すれば日本株はもっと買われていいはず。それだけ中国を中心とする新興国へのリスクを感じているのだろう」と指摘した。
個別銘柄では、序盤は買い戻しが先行したコマツ(6301)や日立建機(6305)など中国関連株が下げ転換。米通信大手スプリント・ネクステル(S.N)の株主総会で買収案が承認されたソフトバンク(9984)も買い先行後にマイナス圏に沈んだ。
半面、三井不動産(8801.T)など不動産株や三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株の一角がしっかり。2013年5月中間期業績予想を上方修正したユニオンツール(6278.T)は反発した。
東証1部の騰落数は、値上がり277銘柄に対し、値下がりが1321銘柄、変わらずが80銘柄。
(引用元:ロイター)

米国株式市場は反発、強い経済指標が追い風

25日の米株式市場は反発。朝方発表された耐久財受注と新築一戸建て住宅販売データが堅調な内容となったことで、米連邦準備理事会(FRB)による資産買い入れ縮小を懸念する投資家に安心材料を提供した。
(以下引用)
アナリストによると、このところの下落で割安感が出ていたため、ヘッジファンドや裕福な個人投資家など幅広い買い手が相場を押し上げた。 米債券市場はこの日、さえない2年債入札が重しとなり下落。金利先高観にもかかわらず、米株式市場は金融株主導でプラス圏で終えた。

グラディエント・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、マイク・ビンガー氏は「市場はFRBの資産買い入れ縮小計画に反射的に反応したとの結論に至ったようだ。ここで深呼吸して、状況を再評価できる」と指摘。「この調整局面が、今年に入り全く参加していなかった向きも含め、投資家に市場に戻る機会を与えた」と述べた。

ダウ工業株30種.DJIは100.75ドル(0.69%)高の1万4760.31ドル。 ナスダック総合指数.IXICは27.13ポイント(0.82%)高の3347.89。 S&P総合500種.SPXは14.94ポイント(0.95%)高の1588.03。 S&P総合500の上昇率は6月13日以来の大きさ。同指数を構成する全10セクターがプラス圏で取引を終えた。
 
同日発表の耐久財受注、新築一戸建て住宅販売、米CB(コンファレンス・ボー)消費者信頼感指数、S&P/ケース・シラー住宅価格指数はいずれも市場を上回った。一連の強い経済指標が続けば、FRBの景気支援策縮小をめぐる懸念を軽減する可能性がある。
住宅関連指標やレナー(LEN.N)の好決算が追い風となり、住宅関連銘柄がしっかり。レナーは0.7%高。フィラデルフィア住宅建設株指数は1.4%上昇した。
米住宅ローン最大手のウェルズ・ファーゴ(WFC.N)が1.25%高。シティグループ(C.N)も3.4%値を上げた。
米株式市場の出来高は67億3000万株と再び平均を上回ったが、商いが膨らんだ過去数日からは低下し、健全な水準に近付いた。
前日は、中国人民銀が国内銀行に流動性管理の改善を求めたことを嫌気した上海株急落が重しとなったが、人民銀はこの日、一時的に資金不足に陥った銀行に対し、必要なら資金を供給する考えを表明。過度に信用抑制に取り組まない姿勢を示唆した。
クルーズ船運営のカーニバル(CCL.N)は5%上昇。新最高経営責任者(CEO)を明らかにしたほか、通年の利益見通しを確認したことが支援材料となった。
(引用元:ロイター)

2013年6月25日火曜日

中国人民銀行が市場に資金供給

中国の中央銀行にあたる中国人民銀行は、中国で銀行間で資金をやり取りする短期金融市場の金利が急激に上昇するなか、金融機関が必要とする資金を確保できるようにするため、市場に資金を供給したことを明らかにする異例の声明を出しました。
(以下引用)
この声明は、中国人民銀行が日本時間の25日夜、インターネットサイト上で発表したものです。
中国国内では、金融当局が不動産などの乱開発を抑えるために市場に出回る資金の量を抑えようとしたことなどから、このところ、短期金融市場の金利が急激に上昇し、2%から4%の水準だった金利が、先週、一時、13%台にまで上昇していました。

このため、上海株式市場では、金融機関が必要な資金を確保できないのではないかという懸念が広がって銀行株を中心に売り注文が広がり、株価の代表的な指数である「総合指数」は、25日、一時、リーマンショックの影響が残っていた2009年1月以来の水準にまで落ち込みました。

中国人民銀行としてはこうした懸念を払拭するため、市場に十分な資金を供給したことを明らかにする異例の声明を発表することで、市場の安定を図ろうとしたものとみられます。

中国人民銀行は、実際に今回の市場の混乱を受けて、いつからどの程度の資金を市場に供給したのか明らかにしていませんが、短期金融市場の金利は今週に入ってからは2日続けて低下し、25日は5%台まで下がっていました。
(引用元:NHK)

ファーストリテは急速に浮上、日経平均上げる際のシグナル期待


 ファーストリテイリング(9983)は14時50分にかけて急速に浮上し3万600円(300円高)前後と堅調転換。後場寄り後の2万9670円を下値に強い展開となった。

日経平均への影響度の大きい銘柄の一つ。5月下旬以降、全体が大きく下げる局面では意図的な売り叩きの道具にされているとの指摘があったものの、本日は日経平均が一時300円安となった場面で特段、先行安する様子が見られなかった様子。

後場はむしろ、同社株の回復と共に日経平均も急速に持ち直した。ヘッジファンドなどが売り叩きの道具に使う場合、業績面に不安があったり悪材料が出ていたり、日経平均採用銘柄の中でも「弱味」のある銘柄が狙われやすいという。この点、同社の8月決算は連続最高益の見込みで、弱みといえばPERに割高感があることぐらい。全体相場が下げた場面でも同社株が底堅い場合は要注目といえそうだ。

KLabがストップ高で売買成立 1000万株超の買い残す


(3656)終日買い気配のまま推移し、大引けで制限値幅の上限(ストップ高水準)となる前日比150円高の972円で売買が成立した。2012年1月の株式分割後の高値を更新した。大引けで52万9600株の売買が成立し、ストップ高水準で指し値注文と成り行き注文を合わせ、約1125万株の買い注文を残した。

 25日付の日本経済新聞朝刊が「米マイクロソフトが自社で開発したゲームソフトを他社のスマートフォン(高機能携帯電話)向けに公開することを決め、KLabと提携して供給する」と報じたことが手掛かり。事業拡大への期待から大量の買いを集めた。(引用元:日経QUICKニュース)

中国株安、希望の兆しとの見方も

中国株安が希望の兆しととらえられることはまれだが、24日の上海総合指数の5.3%下落は例外と言えるかもしれない。
(以下引用)
 この日記録した2009年8月以来の大幅な下げは、中国の金融市場が極度のストレスにさらされている様子を浮き彫りにした。同日の中国短期金融市場で銀行間金利の指標である7日物レポ金利は7.5%をつけた。先週末時点の10%超に比べると下がったが、依然として年初来平均の約2倍の水準だ。

 中国人民銀行(中央銀行)は同日付の公告で、銀行業界は自ら問題を処理できるとの見方を示した。人民銀行は、同国銀行システム全体の流動性は「妥当な水準」にあるとした上で、信用拡大と流動性管理に細心の注意を払うよう銀行に通知した。

 中央銀行は要するに「壊した者が直せ」というメッセージを銀行に送ったのだ。株式市場が聞きたいのは愛のむちではない。短期金融市場に最も依存している中規模銀行の株価が最も大きく下落した。

 銀行間金利の高騰による収益悪化懸念から、上海市場で取引されている中国民生銀行(1988.HK)(600016.SH)のA株は前週末に比べ10%近く下げた。

 だが中国の信用拡大が長続きしないことへの不安が募る中、これはまさに実体経済が必要としていることだ。

 中国の与信残高の対GDP(国内総生産)比率は08年の123%から12年には180%前後に跳ね上がった。その一方でGDP成長率は鈍化し続けており、一層の鈍化が見込まれる。これは信用と成長の関係が崩れ、ますます多くの資金が債務の借り換えと投機に流れていることを示す。

 鈍化の一途をたどる成長をてこ入れするために、いつまでも信用を増やすという路線を続けることは選択肢になかった。これは投資の効率化と消費の拡大を中国経済のけん引役にするという政府の目標にもそぐわない。

 銀行に市場の規律を課すことには痛みを伴うが、信用創造の鈍化は、既に落ち込んでいる経済成長ペースが一層減速することを意味する。だが、さらに深刻な危機を未然に回避し、中国経済の成長を持続可能な軌道に乗せるには支払いがいのある代価だ。
(引用元:ダウ・ジョーンズ)

オリックスなどリース株が安い

 資金調達コスト上昇を意識
(以下引用)
(コード8591、8572など)リース株が安い。オリックスは後場に一段安となり、前日比85円(6.9%)安の1146円を付けた。アコムも下落率が一時4%を超えた。TOPIX(東証株価指数)業種別指数では「その他金融業」の下落率がトップ。

日本の短期金融市場で売りが優勢になっているほか、中国の短期金融市場での資金逼迫懸念が根強いため、リース企業にとっては資金調達コストが上昇するのではないかとの連想的な警戒感が売りを促しているようだ。

 4月4日に黒田東彦総裁が率いる日銀が大規模な金融緩和を打ち出して以降、金融緩和の恩恵を受ける銘柄としてリース株は買いを集めていた。ただ、大きく値を上げた反動もあり、足元では売り圧力が高まっている。(引用元:日経QUICK)

ソケッツがマザーズ市場で値上がり率上位

 ソケッツ<3634>が東証マザーズ市場で値上がり率上位。前場には一時150円ストップ高の1100円を付けた。午後1時55分時点は50円高の1000円。

 25日午後1時には、ユーザーの気分、ムード、シチュエーションなど、その時の気分に合った曲がオンエアされるスマートフォン向けラジオサービス「LIFE’s radio」の配信を開始したと発表した。同社が約10年の時間をかけて創り上げた、J-POP、洋楽を中心とした約50万曲の独自の感性的な音楽データベースを活用した、パーソナルラジオであるという。

懸念深まる中国版シャドーバンキング「いよいよツケを払う番が来た」

 米連邦準備制度理事会(FRB)による金融緩和策の縮小懸念が広がる中、世界の金融市場は大きく動揺している。しかしここでまた、もう一つの大きなリスクに警戒する動きも見られる。

週末のアメリカの投資週刊誌『バロンズ』の表紙は「浮かび上がる中国の信用危機」と題して、霧の中から登場する全長48キロの北京特大橋で飾られている。中国政府と地方政府は今まで工場、鉄道、橋などインフラを作るため金を借りすぎた。いよいよツケを払う番が来たというのだ。
(引用元:フジサンケイビジネスアイ)

 中国の株式指標である上海株式指数は、リーマン・ショック以前の2007年10月16日に史上最高値6092.06をつけて以来、先進国の株式指標と比べてもパフォーマンスは悪く、6月21日現在でも2073.09とピークの34%程度の水準でしかない。リーマン・ショック直後には、財政難に直面する先進諸国を尻目に「4兆元投資」を敢行し、世界経済を牽引(けんいん)したことは記憶に新しい。しかしどうやら製造業も不動産も、その他インフラ関連への投資も、結果として投資需要の先食いとなり、さらにこうした資産がリターンを産まず、なまじ投資財源の多くを有利子負債に依存した結果、大量の不良債権を産み出す危惧があるというのだ。

 今月20日には中国の翌日物インターバンク・レートであるSHIBOR(上海銀行間取引金利)が急騰し一部では25%にも達した。このインターバンク・レート急騰の直接の原因は、民間に形を変えた地方政府によるシャドーバンキング・システムだといわれている。

政府系である大手銀行が地方政府の不動産開発に対する融資を絞る中、地方としては融資資金を自前で調達する必要が生じた。地方政府にとって不動産開発は重要な資金源である。

そこで、一部ではリーマン・ショックの際に問題となったSPV(特別目的会社)と同様に、本体と財務的に隔離された中小金融機関を通し、そこがWMPと呼ばれる利回りの良い商品を富裕層に対して販売し資金を調達してきた。これが中国版シャドーバンキングである。

今では投資の不採算から利子支払いのための資金調達に窮するところも多くこれが四半期末のSHIBOR急騰の原因であるといわれている。

 WMPの返却原資は地方政府による不動産開発の利益に依存し、魅力的な高利回りは高いリスクを反映している。しかしそもそも政府系金融機関が融資を絞ったような案件群である、ちょっとした経済の変調が金融危機につながる可能性は否定できない。

その際の問題点は、現状ただでさえ成長率の鈍化が予想される中国経済に大きな影響を及ぼさないかということである。米国FRBの問題は景気が良いからこそ縮小へ向かうのであって金融市場は多少もたつくかもしれないが、悪いことにはなりにくい。一方で中国の信用問題は、中国経済停滞の世界経済への影響も含めてよくわからないところが多いのである。

コロプラ、ガンホーなど下落、KLabの提携発表で逆風

ソーシャルゲーム関連株の一角が売られている。25日の前引け時点では、コロプラ <3668> が前場終値で295円安(6.8%安)のガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> も1.4%安となっている。

  KLab <3656> が米マイクロソフト(MS)社との提携、iOS版やアンドロイド版も展開していくことを発表し、25日の株価はストップ高を付けている。

  このため、ソーシャルゲーム「魔法使いと黒猫のウィズ」を展開しているコロプラや、「パズドラ」で知られるガンホーには逆風になるとの見方が売りに結びついたもよう。

  ほかにもクルーズ <2138> ドリコム <3793> 、エイチーチーム <3662> などが軟調となっている。

人気銘柄がズラリと並び利回り10%以上が9銘柄も

「配当+優待」の高利回り優待株ベスト30 優待銘柄を探すときは、忘れずにチェックしたいのが優待と配当の合計利回りだ。両方合わせて5~10%超という、インカムゲイン狙いで長期保有にぴったりな高利回り銘柄は意外とたくさんあるのだ。さっそく、高利回り銘柄をチェックしていこう!(株価は5/29時点)

(以下引用)
気になるランキング1位の銘柄は
合計利回りが25%超にもなる山喜!
 表は、7~12月の人気優待銘柄のうち、優待+配当利回りの高い順に30位までをランキングしたもの。1位は、25.15%という超高利回りの「山喜」(3598)。
 メンズ&レディスシャツの製造・販売を手掛けていて、100株保有で2000円分の買物優待券がもらえる。直営店舗のほか、自社のWebショップでも利用できて便利だ。

「少額で買える優待銘柄」でも登場した5位の「東建コーポレーション」(1766)は、優待ブロガーの間でも人気が高い。グループ会社のネット通販で使える買物券を選んでもいいし、「10月の優待では、男子プロゴルフトーナメントの入場券も選べます。ゴルフ好きにとってもたまらない優待です」(夕凪さん)。
 9位の「SHO-BI」(7819)は、3000円相当の自社企画の雑貨類が優待品。「前回から優待が拡充されて、3年以上継続保有すると通常の優待に加えてプラスαの品がもらえるようで楽しみです」(夕刊マダムさん)。11位の「ビックカメラ」(3048)にも、同じく長期保有による優遇がある。優待が増えれば、利回りもさらにアップするので要注目だ。高利回り優待を買うなら
慎重な業績チェックが不可欠!
 
居酒屋の「甘太郎」などを展開する12位の「コロワイド」(7616)は、年間4万円分もの優待券が獲得できて、使える店舗が多いのが魅力。
 コロワイドの優待には興味があるが、投資金額は抑えたいというなら、21位の「アトム」を選ぶという手も。「同じくコロワイドグループの店舗で使える優待ですが、こちらは最低投資額が5万6500円とお手頃です」(Zaiさん)。
最後に注意点をひとつ。優待+配当利回りが高い銘柄の中には、業績悪化などで株価が大きく下がった結果、利回りが急に上がっているものもある。そこで、利回りを見る際には、直近の業績や株価の動向もしっかり確認しておくことが重要だ。(引用元:zai)

アミューズは急伸、主力株重く所属ミュージシャン活動再開に期待

アミューズ(4301)は朝寄り後に12.4%高の2449円(271円高)と急伸し、戻り高値を更新。

芸能プロダクションの大手で、所属するサザンオールスターズが活動を再開し全国ツアーを行なうと昨日あたりから伝えられていることが材料になったようだ。株価は4月に2598円の高値をつけたあと2400円から2500円の水準でモミ合ったため、目先はこの水準で戻り売りが厚くなるとの予想がある。ただ、全体相場が中国株の続落懸念やNYダウの大幅安を受けて重いため、海外要因に影響されない軽量株として注目する様子がある。ひらめき勝負の急伸だが、コトと次第によっては一段高と推移を見守る様子がある。

三協立山が値上がり率上位、13年5月期連結は計画上ブレ、純利益は115億円に

三協立山<5932>が5日続伸。一時187円高の2540円まで買われている。東証1部値上がり率上位。24日引け後、13年5月期連結業績が計画を上回ったと発表しており、材料視されている。

純利益は計画の82億円に対して115億円となったもよう。なお、同社は12年12月に同社を存続会社として三協・立山ホールディングスを吸収合併した。13年5月期連結純利益は、三協・立山ホールディングスの前期純利益46億900万円と比べて2.5倍となる。営業利益、経常利益がともに増加することに加え、繰延税金資産の計上に伴う税金費用の戻し入れにより、純利益が計画を大幅に上回る。

年間配当予想(期末一括)を30円に引き上げた。従来の普通配当20円に記念配当10円を加える。

タマホームが値上がり率トップ、営業最高益報道を材料視

タマホーム<1419>が急騰。一時272円高の1280円まで買われている。東証1部値上がり率トップ。14年5月期の連結営業利益が前期推定比2割増の60億円程度と過去最高を更新する見通し、と25日付日本経済新聞が報じており、材料視されている。消費増税前の駆け込み需要で注文住宅の販売が増えるという。

同社は25日朝方に、「発表したものではない」とのコメントを出した。

株下落で政府・与党が危機感 日銀に突きつけた“宿題”

政府・自民党がいよいよあわて始めている。日経平均株価は6月13日、843円もの急落を見せ、ドル円相場は94円台まで下落した。

 それ以前から、株価の下落が止まらないことに政府は危機感を強めつつあった。6月10〜11日に開催された金融政策決定会合の前、麻生太郎財務相は黒田東彦・日本銀行総裁の元を訪れた。
「ETF(上場投資信託)を買い増してくれないか」

 関係者によれば、黒田総裁は「検討します」と返答したという。
 ところが、この会合でETF購入枠の増額はなかった。7月21日に参議院選挙を控える中、株価が下落し続ければ支持率も下がりかねないだけに、政府内にはピリピリした雰囲気が漂っていたようだ。

●日本に興味失う海外勢
 もっとも、6月13日の動きに限って見ると、必ずしも「日本政府の成長戦略に失望した」といった理由で、海外勢が日本株を売ったというわけではなさそうだ。

 海外ヘッジファンド勢は第1、第2の矢という、いわば彼らにとっての“おもちゃ”で十分遊び、円安でも相当もうけた。もちろん当初は、「第3の矢(成長戦略)も楽しませてくれそうだ」(ヘッジファンド関係者)と期待してはいたものの、ここにきて真新しいメニューも出てこず、「あんまり楽しめそうにない」(同)と一時的に興味を失いつつある。

 実際、海外ヘッジファンドとのカンファレンスコールを控えていた東京の金融関係者は、突如キャンセルが入ったと明かす。むしろ今は新興国を注視している状況で、日本どころではないのである。
 その引き金は5月末、FRB(米連邦準備制度理事会)のQE3(量的緩和第3弾)縮小観測だった。これにより、足元のところ新興国が不安定化しているのだ。
(引用元:ダイヤモンドオンライン)

中国の底打ちを見極め、物色はSNSゲーム関連など

株式オープニングコメント・強弱材料・支持抵抗

 25日の東京市場は、米国株式相場の下落の流れを引き継ぎ、売りが先行することに
なりそうだ。その後は、中国市場の動向を睨みながらの不安定な相場展開になろう。
米国市場ではNYダウが一時200ドルを超える下落局面をみせたが、下げの要因として
は長期金利の上昇に加えて、中国の信用収縮への警戒感である。その中国だが、24日
の上海指数は5%超の下げとなり、今年最大の下落率を記録した。まずは底打ちを見
極めたいとの様子見姿勢が強まることになりそうだ。

 また、24日の日経平均の日中値幅は約400円。東証1部の売買高は22億株と今年最低
だった。先物主導によるインデックス売りが指値の薄い中を一気に下押す展開であ
り、値振れの大きい相場環境のなかでは積極的な売買も限られそうである。ただし、
成長戦略を含めた安倍内閣の経済政策(アベノミクス)に対する海外からの期待は大
きい。日本株は十分に調整し、需給整理も進んでいるとみられる。下値の固さが意識
される局面では、外国人による資金流入なども期待されよう。

 物色の流れとしては、政府の成長戦略に関連する材料系の銘柄に個人主体の資金が
集中しやすいだろう。そのほか、米マイクロソフトは、自社で開発したゲームソフト
を他社のスマートフォン向けに公開することを決めたと報じられた。KLab<3656>と提
携し、2013年度中に米アップルの「iPhone」向けなどとして供給すると伝えている。
KLabを中核にSNSゲーム関連への物色が強まりそうである。そのほか、バイオ関連な
どの中小型株物色に。

 なお、24日のNY市場でダウ平均は139.84ドル安の14659.56、ナスダックは36.49ポ
イント安の3320.76。シカゴ日経225先物清算値は大証比10円高の13020円。ADRの日本
株はトヨタ<7203>、三井住友<8316>、キヤノン<7751>、コマツ<6301>、ソニー
<6758>、京セラ<6971>など、対東証比較(1ドル97.73円換算)で全般軟調。

2013年6月24日月曜日

“異質”な銀行、セブン銀行の収益構造 純利益率20%

最大手の三菱UFJFGをはるかに上回る利益水準! 
ATM銀行ともいうべき”異質”な銀行、「セブン銀行」!

 セブン銀行は、現金自動預け支払機によるビジネスが中心。ユーザーがATMを利用すると、提携している金融機関から手数料を得る仕組みだ。すなわち、ATM銀行だと言える。

 2001年のスタート当初は、メガバンクの関係者などから「ビジネスとして成り立つの?」とか「銀行の本来業務ではない」などと冷ややかに見られたものだが、そんな低評価を覆し、立派にビジネスとして成立。今や高収益を実現している銀行だ。一般企業の売上高に相当する経常収益に対する純利益の割合はおよそ20%。最大手の三菱UFJFG約18%を上回る水準である。


 セブン銀行が運営する、ATM1台の概要を見ておこう。

 設置台数や利用総数などから計算すると、ATM利用者から得る手数料は1回平均130円強。そんな利用客が1日に110人以上もいることから、ATM1台が1日に得る収入は1万3,000円を超す。

 一方、セブン銀行のATMはグループ内のコンビニやスーパーへの設置が中心だが、グループ内とはいえセブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂などに「設置・管理」の対価として手数料を支払うことになっている。そうした費用は、1台1日1,600円台から1,700円強である。

 つまり、収入から費用を差し引いても、セブン銀行のATMは、1台ごとに、毎日1万数千円を稼いでいるわけだ。1年間では400万円を軽く超す。

■ATM導入を増やすほど儲かる? それともコスト?

 ATMの導入費用はどうか。

 年度における増加台数と投資額から計算すると、11年度は1台314万円だったが、12年度は893万円に跳ね上がっている。新型のATMに入れ替えていることが要因だろう。その結果、ATM1台の平均資産価値は10年度46万円が、12年度は78万円弱になっている。それでも、1台が1年間に400万円を稼いでいたら、十分にペイするはずだ。

 ちなみに、1日の預り金というのは、ATMでの相手先銀行への入金が決済時間ではないことから、翌営業日まで一時的に預かるお金。仮払金というのは、都銀や地方銀行などの顧客が、セブン銀行のATMで出金した際、当該金融機関との決済までのあいだ、一時的に支払う金だ。預り金、仮払金とも年度を経るにしたがって、金額が大きくなっている。利用客1人当たりの入金や出金額が増えているものと推定される。

■売上高は右肩上がりで上昇、従業員の平均年収は600万円台にダウン

 セブン銀行の売上高は右肩上がりで上昇。12年度は1,000億円に迫る941億円(単体ベース)である。純利益も着実に増加傾向を示しており、12年度はおよそ195億円だった。

 では、待遇面はどうか。「給与・手当」総額は増額での推移しているものの、従業員の増加もあり、従業員年間平均給与は下降傾向。800万円台から600万円台へのダウンになっている。

■イオン銀行、地方銀行と比較すれば、セブン銀行の“異質さ”が見えてくる

 セブン銀行は12年10月に、米国のATM運営事業会社を約1.3億ドルで買収。ATMによるビジネスを海外でも展開していくわけだ。そんなセブン銀行のライバルはどこか。

 あえて挙げればイオン銀行だろう。ただし、イオン銀行はイオンクレジットサービスと経営統合し、イオンフィナンシャルサービスを結成。セブン銀行とは異なり、総合金融路線を歩むようだ。

 セブン銀行はATMビジネスを中心に展開しているだけに、預金量はおよそ4,000億円規模にとどまり、銀行としては下位ランクに属する。ただし、セブン銀行と同規模かセブン銀行をやや上回る預金量の地方銀行で、利益水準がセブン銀行に届く銀行は1行もないのも事実。従業員の平均給与も同様だ。ATMに特化した戦略が的中しているということだ。

6/24動いた株・出来た株

24日の通常取引では、朝高後に下げ基調となり、日経平均株価は反落し、1万3062円78銭(前週末比167円35銭安)引け。前週末21日のNYダウ反発やドル・円上昇などを支えに続伸してスタートしたが、その後は息切れ。上海総合指数、香港ハンセン指数などアジア株の軟調推移とともに売り圧力が強まった。

値下がり銘柄数は852銘柄と全体のほぼ半分で、全33業種中、25業種が下落した。  この日、注目されたのがネット選挙関連株。東証1部では、ドワンゴ<3715>が値上がり率2位に躍進した。マザーズではイー・ガーディアン<6050>、パイプドビッツ<3831>などが値を飛ばし、ジャスダック市場ではデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム<4281> 、セプテーニ・ホールディングス<4293> 、デジタルガレージ<4819> なども上伸した。23日に東京都議会議員選挙を終え、いよいよ7月の参議院選挙から解禁されるネット選挙に対する思惑が膨らみ、人気再燃の格好となった。あすも物色意欲が継続するかが注目される。

動いた株・出来た株
*リブセンス<6054> 9290 +1180
株式分割権利取りの動きなども。

*日MDM<7600> 275 +33
脊椎固定器具新製品の薬事承認取得を発表で。

*大塚商会<4768> 10660 +540
野村では「バイ」に格上げ、12000円目標に。

*東映<9605> 617 +30
クールジャパン関連などとのテーマ性もあり。

*ゴールドクレ<8871> 2088 +92
2000円レベルが下値の節目としても意識され。

*丸栄<8245> 198 -11
下値支持線と意識された200円処も割り込んで。

*神栄<3004> 203 -11
東証では本日から日々公表銘柄に指定。

*三菱電機<6503> 877 -46
中国景気の先行き懸念なども波及する形か。

*椿本チエイン<6371> 602 -30
先週末は安値水準から急騰する形となったが。



(前場)
*KLab<3656> 868 +129
新タイトル好調による単月黒字化を引き続き評価へ。

*ドワンゴ<3715> 551000 +70500
ニコニコ動画のプレミアム会員数が200万人を突破とも。

*MUTOH<7999> 313 +34
3Dプリンター関連として根強い物色が続く。

*イー・ギャランティ<8771> 2411 +232
ノンバンク株高の流れなども手掛かりに。

*日本カーバイド<4064> 780 +69
特定資金の根強い介入思惑を背景に。

*アイフル<8515> 968 +84
特に材料は観測されないが政策期待などは高まりつつあり。

*東京都競馬<9672> 342 +28
含み資産関連の一角に短期資金の関心で。

*オリコ<8585> 253 +19
アイフルを筆頭にノンバンクが強い動き。

*新日本無線<6911> 521 +36
新四季報など手掛りとした物色が続く。

*いちよし証券<8624> 1133 +71
NYダウの反発などで株式市場の過度な警戒感後退も。

*サニックス<4651> 1335 +80
売り方の買い戻しなど需給面が主導か。

*アコム<8572> 3125 +184
三菱UFJのタイ本格進出なども期待材料視される格好へ。

*ジャフコ<8595> 3795 +210
注目IPOの接近なども刺激材料とみられる。

*東京テアトル<9633> 148 +8
含み資産関連の一角で強い動きが散見。

*大日本塗料<4611> 150 +8
ナノテク分野への展開力なども思惑材料視へ。

*新明和<7224> 775 +40
同社の飛行艇への関心が高まる格好に。

*日本化学<4092> 156 +8
燃料電池関連の材料株として関心も。

*一休<2450> 124700 +6300
富士山の世界遺産登録決定で旅行需要の拡大期待映す。

*ニチモウ<8091> 198 +10
値頃感の強さや仕手性の強さなどを背景に低位材料株の循環物色。

*ゼオン<4205> 1099 +49
特に材料は観測されないがショートカバーなど優勢か。

*大林組<1802> 508 +22
大手ゼネコンの一角が高い、先週末の野村レポートなどで。

*シークス<7613> 1243 -80
リバウンド一巡感から戻り売りが優勢にも。

*鬼怒川ゴム<5196> 569 -32
自動車株安もあって戻り売りが優勢か。

*第一実業<8059> 407 -21
先週末にかけての上昇の反動で信用買い方の戻り売り。

*学情<2301> 629 -30
先週末の高値更新で一旦は達成感も。

*サンデン<6444> 399 -19
先週末にかけて連日の株価急伸の反動。

*DeNA<2432> 2103 -97
戻りの鈍さを嫌気、信用買い方の手仕舞い売りなど優勢か。

*ダイキン<6367> 4075 -185
中国景気の先行き懸念などが売り材料視される格好で。

*リョービ<5851> 268 -12
先週末は三菱重工との印刷機器事業合弁も材料視されたが。

*日新電機<6641> 651 -29
直近高値の接近で戻り売り圧力も強まる。

*コマツ<6301> 2227 -93
中国関連として中国市場の株安を嫌気する。

*プレス工業<7246> 417 -16
先週末には米工場を増強などとも伝っていたが。

*川崎重<7012> 315 -12
三井造船との統合交渉白紙で業界再編の流れに遅れも懸念。

*クボタ<6326> 1373 -51
米預託証券のNY上場廃止を申請と。

*トピー工業<7231> 189 -7
信用買い残高水準など需給面が重しにも。

*富士急行<9010> 1157 -42
富士山が世界遺産の登録決定も短期的な出尽くし感に。

*カプコン<9697> 1611 -58
先週末は大引けにかけて買い上げられる展開に。

*ネットワン<7518> 753 -27
野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ。

*JUKI<6440> 141 -5
中国関連の材料株として個人投資家の見切り売り。

*東京電力<9501> 547 +20
原子力支援機構から1151億円の資金交付受けたとも。

*野村HLDG<8604> 735 +9
米国株の下げ止まりで安心感なども先行へ。

*大和証券<8601> 831 +30
SMBC日興では目標株価を750円から1100円に引き上げ。

*大成建設<1801> 360 +11
直近では野村が下期にかけて大手ゼネコンに注目とも。

*三井物産<8031> 1211 -26
中国株安などで資源関連には警戒感強い。

*ソフトバンク<9984> 5740 +180
海外買収戦略の前進と野村の目標株価引き上げなどで。

*国際帝石<1605> 403500 -4500
原油市況の軟調な展開などを弱材料視。

*ニプロ<8086> 1272 +27
リプロセルの上場接近などをはやす展開で。

*UNITED<2497> 2231 +400
「CocoPPa」が1000万DLを突破と伝わったことを材料視。

*ペプチドリーム<4587> 12450 +1250
リプロセルの人気化期待が直近IPO銘柄の刺激材料に。

*ナノキャリア<4571> 318000 +16000
「NC-6004ナノプラチン」の米国IND申請を材料視。

*ウォーターD<2588> 2782 +105
富士山関連としてあらためて関心も。

*PBITS<3831> 3855 +255
ネット選挙関連の一角として物色が向かう。

*メドレックス<4586> 3820 +630
経皮吸収技術を用いた「NF-κBデコイオリゴ製剤」の第1相臨床試験開始を発表。

*楽天<4755> 1249 -14
三菱UFJが投資判断を「アンダーパフォーム」へ引き下げたことを嫌気。

*ODK<3839> 40400 -2300
先週末は学研HDとの業務・資本提携が材料視され急伸となった反動で。

*Dガレージ<4819> 334500 +23500
ネット選挙関連の一角として物色が向かう。

*第一興商<7458> 2809 +156
UBSは投資判断「バイ」、目標株価3300円を継続。

*C&GSYS<6633> 1091 +126
引き続き、3Dプリンター関連のテーマ性がハヤされる。

プロもうなる日本のデイトレーダー、安倍相場で「億円」操る

カーテンに閉ざされた大阪の賃貸アパートの一室。10あるコンピュータースクリーンを前に座る村上直樹氏(34)は、10秒間に目まぐるしく動く東京電力 株を売買し、36万円の利益を手にした。
    
かつては浄水器の営業マンだった村上氏は、今では裸足、短パン姿で自身のオフィスを陣取るデイトレーダー。株価558円で5万株の東電株の空売り注文を出し、下がった後は1円刻みで全株を買い戻す。数秒後に株価が反転すると、再度空売りで10万円の利益を積み増した。株式市場が取引を開始してちょうど10分で、日本の平均的なサラリーマンの1カ月分の収入以上を稼ぎ出した。
    
毎日20-30回の売買を繰り返す村上氏は、ことしになって運用資産を7500万円まで従来の2倍近くに増やした。しかし同氏によると、チャットで普段やり取りするデイトレーダー仲間の7人の中では、彼は最も小口のプレーヤーに過ぎず、親しい仲間らの1日売買代金の合計はおおむね80億-100億円程度に達すると言う。
    
5月には休暇を利用し、仲間数人とインドネシアのバリ島へ出かけた。コンピューターを駆使する仲間の輪が広がり、バカンスをリゾートで過ごす姿はヘッジファンドの運用者さながらだ。複数のデイトレーダーによると、こうした仲間の集まりは地域ごとにいくつもある

複数の証券会社に分かれる別々の口座での手順、形式を統一でき、高速発注できる株式注文ツール「T plus plus」を開発し、自身も5億円を運用している東京都内在住の河田正広氏(40)。普段より売買が盛り上がっている銘柄などを投資対象とし、1日に10回程度を売買する。パソコン画面の銘柄一覧に表示された個別銘柄の板情報をにらみつつ、「売買成立の点滅具合で相場の雰囲気を感じ取る」のがスタイルだ。
    
プロップデスクと同じ
   
河田氏は、絶えず移り変わる相場の軸や銘柄の連動性、市場テーマなどに目を配りながら売買を繰り返し、ことしの利益は2億円に達した。SBI証券が開示する売買代金ランキングの動向を見れば、個人の売り越しや買い越しが、その後の株価の方向性に先行していることが多く、「日本の個人投資家は売買がうまい」と話す。
    
JPモルガン証券・株式調査部長のイェスパー・コール氏は、日本で勃興するデイトレーダーの売買手法や投資の考え方、売買金額などについて、「この人たちはプロだ。普通の証券会社のプロップデスク(自己勘定取引)と同じ行動をとっている」と舌を巻く。
    
日本株はことしに入り売買が急拡大 し、個人投資家はその重要な立役者だ。アベノミクスによる金融緩和や成長戦略への期待から日本株に対する先行き期待が高まるとともに、個人投資家の売買は活発化。海外投資家主導が長年定着してきた日本株で、相場の方向性に影響を与えるもう一つの投資主体としてクローズアップしてきた。
    
東京証券取引所の投資部門別売買動向(東証、大証、名証1・2部等合計)によると、個人の5月の売買代金は過去最高となり、SBI証券や楽天証券、カブドットコム証券などネット証券大手5社の売買代金も最高額を更新。うち松井証券とマネックス証券は、2005年12月の従来記録を7年5カ月ぶりに塗り替えた。売買代金に占める個人のシェアも、昨秋の20%以下から5月には35.4%と08年12月以来の水準に達し、5割を超す海外投資家との差を縮めた。
    
立花証券で個人投資家の動向を長年見てきた平野憲一顧問によると、「投資対象銘柄数が少なく、1人の個人による全体への影響力が限られる為替の分野に比べ、対象が3000銘柄超に分散している株式市場では、資金力が増した個人が個別銘柄に与える影響度は大きい」と言う。日々のマーケットでは、デイトレーダーが中心となって個別銘柄を10%動かすケースも少なくないそうだ。
    
ボラティリティ拡大の一因か
   
日経平均株価 は、昨年11月中旬から年初来高値を付けた5月23日までの半年間で2倍近く上昇。その後相場は急激、大幅な調整局面に入り、ボラティリティ(変動性)が急拡大した。日本株市場における存在感で、個人に追われる立場となった海外投資家の間からは日本のデイトレーダーの動きを警戒する声が上がっている。
    
プロスペクト・アセット・マネジメントの投資責任者、カーティス・フリーズ氏(東京在勤)は、「デイトレーダーはボラティリティを作り出している」と主張。現在の東京市場のボラティリティの大きさは、「デイトレーダーにとっては素晴らしいが、私を含めた平均的な長期投資家にとっては恐い」と話す。
    
「日経平均は2カ月で2割上がって2割下がった。1年のボラティリティが2カ月で生じた」と話すのは、しんきんアセットマネジメントの山下智己主任ファンドマネージャー。山下氏はデイトレーダーがボラティリティを高めているとは言えないとしながらも、日本株市場で「個人の大勢としての力が増えてきている」との認識を示した。
   
挑戦心と恐怖心
   
日経平均のボラティリティが東日本大震災以来の大きさ に達した乱高下は、個人の株式投資人気にも影を落とし始めている。都内に住むOL、村山真木氏(38)も安倍政権誕生後の株高で自分も株式などの投資に挑戦してみたいと思いつつ、「5月末からの株価の急落を見て、現実はそう甘くないと痛感した」1人だ。
    
個人の売買代金シェアは直近で23.6%にまで低下し、5月までの勢いに陰りも見られる。投資で資産を増やしたい半面、一瞬にして大損する可能性もあり、「恐くて、挑戦するべきかこのところ日々迷っている」と村山氏。そんな彼女だが、「エンターテインメントやファッション、食品や外食関連などは株式優待制度なども充実している」と一方では興味ものぞかせ、「もし投資するなら、自分の生活スタイルや趣味に密着した形の会社を選びたい」と言う。
(引用元:ブルームバーグ)

大和証G---しっかり、SMBC日興では目標株価を引き上げ

<8601> 大和証G 807+6しっかり。

SMBC日興では投資判断「1」継続で、目標株価を750円から1100円にまで引き上げている。市場環境の好転に加え、これまで進めてきた収益力強化施策はすでに顕在化、中期的ROEは13%の水準を予想するなどと評価している。米国株式の先週末の下げ止まりも安心感に。

岩谷産が続伸、燃料電池車の安全基準に日本案との報道を材料視

341+11
岩谷産業<8088>が続伸し、一時29円高の359円まで買われている。「日本、米国、EU(欧州連合)など33カ国・地域は今週、燃料電池車の安全性の国際基準で日本案を採用する」と23日付の日本経済新聞が伝えた。関連銘柄として水素ステーションを展開する同社に買いが向かっている。

 報道によれば、24-28日にスイス・ジュネーブで開く国連の作業部会で各国が正式に合意するとしている。日本車メーカーは国内仕様のまま輸出できることになり、関連分野にもプラス効果が期待される。 産業ガス・溶材、電子・機械、マテリアルなど幅広く展開。力を注ぐ液化水素事業は、クリーンエネルギー商材として成長期待が大きい。

 14年3月期予想の連結経常利益は前期比3.4%増の180億円。「前期は製造業の稼働低迷で産業ガスやマテリアル事業が想定以上に悪化し、電力料金の値上げも響いた。今期は全部門で増収を目指す」(経営企画部)という。

 主力の総合エネルギー事業では。M&Aを軸にLPガス消費者戸数の拡大と効率的な供給体制を構築。防災・節電関連の需要開拓に取り組み、「富士の湧水」、カセットこんろなどの生活関連商品の拡販などにも力を注ぐ。引き続き電力料金の上昇や製造業の海外移転など厳しい環境は続くが、増収とコスト削減で増収増益を目指す。期末一括配当の7円は継続する計画。

 テクニカル上では、25日移動平均線がサポートラインとして機能を果たしつつあり、下方に傾いた場合でも75日移動平均線を下回る可能性は低い。460円前後に控える戻り待ちの売りを消化できれば、年初来高値(481円、3月22日)抜けが有望視される。高値抜けでも予想PERは14倍台と割高感はない。

 5/22日終値は6円高の446円。

3Dプリンター

3Dプリンター最大手、ストラタシスは19日、同業の米メイカーボット・インダストリーズを買収すると報じられている。金額は非公表。低価格帯の製品を扱うメイカーボットを傘下に収めることで品ぞろえを拡充。成長市場でのシェア拡大を目指すと伝えている。群栄化<4229>など関連する材料株への波及がみられるかが注目される。

<6752>パナソニック    <4229>群栄化学工業
<7999>MUTOUHD       <6947>図研
<9889>JBCCHD       <6861>キーエンス
<7013>IHI         <7201>日産自動車
<6301>コマツ       <6789>ローランドDG
<8002>丸紅        <6894>パルステック
<7718>スター精密     <7944>ローランド
<7958>天馬        <4640>アンドール

中国短期市場、流動性逼迫で銀行依存度の大きさ伴うリスク露呈

中国人民銀行(中央銀行)がかざす鏡には、国内銀行システムの思わしくない状況が映し出されている。あまりに多くの銀行が銀行間取引市場(短期金融市場)に依存した経営を行っており、業界の全面的な改革が必要になっている。

人民銀行は、短期市場において流動性供給を絞ることで膨らみ過ぎた銀行に警告を発してきた。だが、全面的な金融危機をもたらす判断ミスへの懸念が増しつつある、というのがアナリストの見方だ。

人民銀行は急速な貸し出しの伸びを抑えることを決意し、それによって短期市場の取引金利が過去最高水準まで跳ね上がるとともに、いくつかの銀行がデフォルト(債務不履行)に陥るのではないかとの観測も浮上している。

こうした金融引き締めは特に、近年拡大してきた銀行以外の貸し出し、つまりシャドーバンキング(影の銀行)を標的にしているとみられている。

ムーディーズ・インベスター・サービス(香港)のシニア中国銀行アナリスト、フー・ビン氏は「現在の短期市場における流動性逼迫の背後にあるより構造的な要因は、銀行が短期資金を長期的な事業の支えとして利用していることだ」と指摘する。

フー氏によると、とりわけ一部の銀行が高利回り金融商品を通じた借り入れについて、返済に必要な資金を短期市場からの調達に頼っている。これは世界金融危機の際にいくつかの欧米の銀行にとって問題となった構図と似通っている。

こうした中でフィッチ・レーティングスのシニアディレクター、チャーリーン・チュー氏は、足元の人民銀行の姿勢に関して「シャドーバンキング経由の貸し出しの伸びを抑えるという面で、より動きが速くなり、明らかに効果が上がっているのは間違いない。しかしそれは、銀行間において大きな資金返済のリスクを生み出し、さまざまな意図せざる結果がもたらされる可能性がある」と懸念を示した。

中国経済における今年1─5月の資金調達総額は、前年同期比で52%増加した。アナリストによると、主導したのはシャドーバンキングの活動や投資家に高利回りを約束する「理財商品(WMP)」の販売の急拡大だった。

フィッチの推計では、昨年末までに販売されたWMPの総額は13兆元で、銀行預金総額の16%強。

より目先の話としては、1兆5000億元強のWMPが6月の最後の10日間で償還期限を迎える。これが一部の銀行が短期資金の確保に奔走している理由かもしれない。

<理財商品>
各銀行は、社債、非公式の証券化債権などを組み合わせてWMPを組成してきた。そしてこれらの多くは簿外で保有され、銀行は預貸比率の規制をクリアした上でなお、新たな貸し出しが可能になる。

またWMPは長期資産をベースにしている場合が多く、銀行は償還期日には新たなWMPを組成して資金を調達するか、あるいは短期市場で借り入れる。

中国当局はこれまでもシャドーバンキング、ことにWMPを規制しようとしてきたが、このセクターの成長を止める効果はほとんど見られなかった。そこで今、人民銀行が短期市場で資金供給しないという強い態度で臨み、17日からの週に短期金利が一部で25%もしくはそれ以上まで高騰する事態になった。

フィッチのチュー氏は「現在の重要な問題は、こうした人民銀行の姿勢がいつまで続くかにある。もししばらく続いて業界再編が始まるようなら、今度は当局がその動きにどう対応し、統合が視野に入ってくるかどうかが問われる」と話した。

より小規模な銀行は、国内支店網の密度が低く、それゆえに預金獲得能力が劣るので、銀行間市場の流動性逼迫に対して脆弱度が高い。

バーンスタイン・リサーチのシニア銀行アナリスト、マイケル・ワーナー氏が今月公表したリポートによると、中国の中堅銀行の総資産に占める銀行間市場資産の割合は昨年末時点で25%だった。2009年は15%だったという。

このためワーナー氏によると、短期市場における借り入れのデフォルトが相次げば、比較的小規模な銀行の存続が深刻に脅かされてしまう。

同氏は「中国の多くの銀行と話をすると、『これらの借り入れは常に返済されてきたので、リスクはない』との声をよく耳にする。この種の心理状態は、消えてなくなるだろう」としている。

昨年末時点では、バーンスタインの調査対象で非エクイティ性負債のうち期間1年未満の銀行間借り入れの割合が最も高かったのは、民生銀行<600016 .ss=""><1988 .hk="">の29%だった。同氏によると、このほか光大銀行<0165 .hk=""><601818 .ss="">や興業銀行<601166 .ss="">、平安銀行<000001 .sz="">なども銀行間市場の借り入れ依存度が高い。

<銀行の構造改革>
短期市場の借り入れに過度に依存する銀行には、選択肢がある。1つはより多くの資産を預金でファンディングできるようにバランスシートの規模を縮小する道。もう1つは、ほかにもっと安定的な資金調達手段を探し出すことだ。

銀行が後者を選ぶ場合、株式や長期債務の発行ができるが、こうした割高な調達手段を使えば、純利ざやが圧迫されて収益力が損なわれる。

一方、人民銀行はデレバレッジ(資産圧縮)が好ましいと考えているもようだ。上海のある大手国営銀行のトレーダーは「人民銀行は銀行や、ファンド、証券会社、資産運用会社などに対してデレバレッジを強制する決意があるように見える」と述べた。

その上でこのトレーダーは「人民銀行の強硬姿勢は、シャドーバンキングやウエルスマネジメント、信託など金融機関による本業以外の事業に対する最近の政府の締め付けに符合している」と解説した。

また人民銀行傘下の金融時報は、流動性逼迫やデフォルトのうわさによって、中国で預金保険制度の迅速な導入を促すきっかけが提供されたと伝えた。
こうした制度ができれば、銀行が資金不足に陥っても当局は預金者を確実に保護することによって個別銀行を救済する必要がなくなる。
(引用元:ロイター)

中国経済への懸念強い、物色はネット選挙関連などに

 日経平均は強弱感が対立。3.11円安の13227.02円(出来高概算12億2000万株)で前場の取引を終えている。

為替市場で円相場が1ドル98円前半と前週末から円安水準で推移していることを受けて買いが先行した。また、参院選の前哨戦として注目された東京都議選は、自民党が都議会第1党の座を奪い返した。「ねじれ」国会解消への一歩となり、安定政権への期待を背景に買い安心感につながっている。これにより日経平均は13400円を回復して始まり、寄付き直後には13426.13円まで上げ幅を広げた。

しかし、米国の量的緩和縮小によるポジションの巻き戻しによる影響は、引き続き見極めが必要。また、中国経済の減速懸念も重しとなるなか、じりじりと上げ幅を縮める展開となり、13144.44円と下げに転じる局面もみられている。

 セクターでは不動産、証券、その他金融、海運、空運などが堅調。一方で、非鉄金属、卸売、機械などが中国経済の減速懸念などから弱含みの展開となった。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が過半数を占めているが、規模別指数では大型株指数のみがマイナス。

 為替市場では円安傾向をみせているが、中国の動向が相当警戒されているようである。日経平均のマイナス寄与度をみても、ダイキン<6367>、ホンダ<7267>、ファナック<6954>、コマツ<6301>、クボタ<6326>など関連銘柄の下げが目立っている。
 一方、不動産が上昇率上位となるなど、都議選の結果を受けた安定政権への期待から、アベノミクスで恩恵を受けるとされるセクターへの物色に向かわせているようである。そのほか、個人主体の売買はドワンゴ<3715>など、ネット選挙関連などの中小型株への物色を強めている。また、日経平均が強弱感対立で方向感が掴みづらいなか、カーバイド<4064>など、やや仕手系色の強い材料株に値幅取り狙いの動きがみられる。

ドワンゴ---ストップ高、ネット選挙関連としてあらためて関心向かう/個別銘柄ショートスナップ
<3715> ドワンゴ 551000カ +70500
ストップ高。前日に東京都議選が終了、今後はネット選挙が解禁される参院選に関心が向かうことで、「ネット選挙」関連として改めて期待感を高める動きが優勢に。他のネット選挙関連でも強い動きが目立っている。また、週末には、ニコニコ動画のプレミアム会員数が200万人を突破とも発表しており、今後の成長期待の高まりにもつながる格好へ。

PBITS---ネット選挙関連堅調、ドワンゴの次を探る動きに/個別銘柄ショートスナップ
<3831> PBITS 3930 +330
後場一段高で直近戻り高値を捉え、6月3日以来の4000円回復が迫っている。ネット選挙関連としてドワンゴ<3715>がストップ高買い気配となるなか、次のターゲットを探る動きに。同社のほか、デジタルガレージ<4819>、デジタルハーツ<3620>、デジタルアーツ<2326>なども強い値動きをみせている。

中国の動向を警戒、ダイキンなど関連銘柄が値下がり寄与上位に

日経平均寄与度ランキング
24日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり102銘柄、値下がり109銘柄、変わらず14銘柄となった。

日経平均株価は、前日比3.11円安の13227.02円で前場の取引を終了した。為替市場で円相場が1ドル98円前半と前週末から円安水準で推移していることを受けて買いが先行した。また、参院選の前哨戦として注目された東京都議選は、自民党が都議会第1党の座を奪い返した。「ねじれ」国会解消への一歩となり、安定政権への期待を背景に買い安心感につながっている。これにより日経平均は13400円を回復して始まり、寄付き直後には13426.13円まで上げ幅を広げた。しかし、米国の量的緩和縮小によるポジションの巻き戻しによる影響は、引き続き見極めが必要。また、中国経済の減速懸念も重しとなるなか、じりじりと上げ幅を縮める展開となり、13144.44円と下げに転じる局面もみられている。

ソフトバンク<9984>はディッシュのスプリント買収撤退表明などを好感して値上がり寄与トップ。また、都議選の結果を受けた安定政権への期待から、アベノミクスで恩恵を受けるとされるセクターへの物色が向かい住友不<8830>や三井不<8801>、菱地所<8802>など不動産が上位に。そのほか、大和証G<8601>はSMBCの目標株価の引き上げを好感して値上がり寄与上位にランクイン。

一方で、中国の動向が警戒されておりダイキン<6367>が値下がり寄与トップ。また、ホンダ<7267>やファナック<6954>、コマツ<6301>、クボタ<6326>など中国関連銘柄が上位に。そのほか、指数インパクトの大きいファーストリテイ<9983>が値下がり寄与上位にランクイン。

*11:30現在
 
日経平均株価  13227.02(-3.11)

値上がり銘柄数 102(寄与度+75.04)
値下がり銘柄数 109(寄与度-78.15)
変わらず銘柄数  14

○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9984> ソフトバンク 5740 180 +21.62
<8830> 住友不 3595 125 +5.01
<8035> 東エレク 4880 115 +4.60
<6857> アドテスト 1645 43 +3.44
<8801> 三井不 2644 68 +2.72
<8253> クレセゾン 2372 57 +2.28
<2914> JT 3470 45 +1.80
<8802> 菱地所 2349 43 +1.72
<4452> 花王 3235 40 +1.60
<9064> ヤマトHD 2083 31 +1.24
<9433> KDDI 4790 15 +1.20
<8601> 大和証G 831 30 +1.20
<9681> ドーム 617 30 +1.20
<4507> 塩野義 1954 29 +1.16
<8815> 東急不 880 24 +0.96
<3099> ミツコシイセタン 1269 22 +0.88
<1802> 大林組 508 22 +0.88
<1925> 大和ハウス 1816 22 +0.88
<8804> 東建物 740 21 +0.84
<5332> TOTO 1006 20 +0.80

○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<6367> ダイキン 4075 -185 -7.41
<7267> ホンダ 3520 -60 -4.80
<6954> ファナック 14500 -100 -4.00
<4502> 武田 4325 -95 -3.80
<6301> コマツ 2227 -93 -3.72
<6971> 京セラ 9870 -60 -2.40
<6305> 日立建 2018 -56 -2.24
<6326> クボタ 1373 -51 -2.04
<4523> エーザイ 3905 -50 -2.00
<9983> ファーストリテイ 31000 -50 -2.00
<3382> 7&I-HD 3465 -50 -2.00
<4704> トレンド 3040 -40 -1.60
<7733> オリンパス 3015 -35 -1.40
<4543> テルモ 4655 -35 -1.40
<6902> デンソー 4350 -35 -1.40
<8058> 三菱商 1698 -32 -1.28
<8015> 豊通商 2528 -31 -1.24
<9735> セコム 5170 -30 -1.20
<5802> 住友電 1147 -29 -1.16
<4519> 中外薬 1985 -29 -1.16

2013年6月21日金曜日

6/21ファーストリテイやファナックが強い動きで値上がり寄与度上位に

日経平均寄与度ランキング
21日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり144銘柄、値下がり68銘柄、変わらず13銘柄となった。

日経平均株価は、前日比215.55円高の13230.13円で取引を終了した。世界同時株安を背景にリスクオフムードが強まり、全面安でスタートした。ただし、直近で日経平均は1万3000円水準で底堅さが意識される中で、後場は短期的な下げ過ぎ感から買い戻しの動きが優勢となり、先物主導で急速に切り返した。

指数インパクトの大きいファーストリテイ<9983>が値上がり寄与トップ。また、ファナック<6954>も強い動きとなりファーストリテイ<9983>とともに日経平均を押し上げた。そのほか、株高に伴う円安進行が追い風となりキヤノン<7751>やスズキ<7269>が値上がり寄与上位にランクイン。

一方で、前日の大引けにかけて急騰した反動が強まりキリンHD<2503>が値下がり寄与トップ。また、長期金利の先高警戒感から不動産株も売り優勢となり三井不<8801>や東急不<8815>が上位に。そのほか、海外資源関連株安、非鉄市況下落が嫌気され三菱商<8058>が値下がり寄与上位にランクイン。

*15:00現在
 
日経平均株価  13230.13(+215.55)

値上がり銘柄数 144(寄与度+246.94)
値下がり銘柄数  68(寄与度-31.49)
変わらず銘柄数  13

○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9983> ファーストリテイ 31050 1430 +57.26
<6954> ファナック 14600 400 +16.02
<6971> 京セラ 9930 360 +14.41
<9984> ソフトバンク 5560 100 +12.01
<9433> KDDI 4775 135 +10.81
<4523> エーザイ 3955 155 +6.21
<7267> ホンダ 3580 70 +5.61
<9735> セコム 5200 140 +5.61
<4543> テルモ 4690 130 +5.21
<4452> 花王 3195 130 +5.21
<4502> 武田 4420 120 +4.80
<3382> 7&I-HD 3515 110 +4.40
<6902> デンソー 4385 110 +4.40
<9613> NTTデータ 343500 9500 +3.80
<4704> トレンド 3080 94 +3.76
<4503> アステラス薬 5070 90 +3.60
<7751> キヤノン 3270 55 +3.30
<8015> 豊通商 2559 82 +3.28
<7269> スズキ 2183 80 +3.20
<7733> オリンパス 3050 79 +3.16

○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<2503> キリンHD 1588 -81 -3.24
<2502> アサヒ 2435 -65 -2.60
<8801> 三井不 2576 -55 -2.20
<5802> 住友電 1176 -54 -2.16
<8058> 三菱商 1730 -48 -1.92
<9022> JR東海 11230 -270 -1.08
<8815> 東急不 856 -27 -1.08
<7202> いすゞ 678 -26 -1.04
<6471> 日精工 890 -23 -0.92
<8725> MS&AD 2473 -69 -0.83
<5101> 浜ゴム 982 -20 -0.80
<6367> ダイキン 4260 -20 -0.80
<4507> 塩野義 1925 -18 -0.72
<6674> GSユアサ 416 -15 -0.60
<2914> JT 3425 -15 -0.60
<6302> 住友重 391 -12 -0.48
<1925> 大和ハウス 1794 -12 -0.48
<5631> 日製鋼 541 -11 -0.44
<8604> 野村HD 726 -11 -0.44
<7205> 日野自 1368 -11 -0.44

6/21動いた株・出来た株

動いた株・出来た株
*サニックス<4651> +1255 +104
大引けにかけて上げ幅広げる、買い戻しなどが主導か。

*カプコン<9697> 1669 +128
本日はスクエニなどゲーム関連の一角が強い動きに。

*サンデン<6444> 418 +30
為替の円安反転などを好材料視も。

*郵船ロジ<9370> 959 +60
PBR水準の割安感も意識でリバウンド継続。

*全国保証<7164> 3210 +170
3000円割れレベルでは押し目買い意欲も強まり。

*日電産コパル電子<6883> 431 -78
WisdomTreeリバランスの買いインパクト筆頭銘柄も先回り買いの反動。

*リケンテクノス<4220> 280 -49
エレマテックや同社もWisdomTreeリバランスの買いインパクト大銘柄。

*紙パ商事<8032> 275 -37
WisdomTreeリバランスの買いインパクト銘柄の一社。

*神栄<3004> 214 -24
週末要因に伴う短期資金の換金売り圧力に押される。

*ヨーカネツ<6369> 245 -18
もみ合い下放れで直近安値も割り込む。

*新家工業<7305> 156 -10
週初に急騰の反動が続く。

*サカイオーベ<3408> 136 -8
週末要因に伴う短期資金の手仕舞い売り。

*ケーヨー<8168> 468 -27
WisdomTreeリバランスの買い需要銘柄だが。

*極東証券<8706> 1522 -78
証券株は株式市場の先安感映す流れに。



(前場)
*中山製鋼所<5408> 75 +14
金融機関と602億円債権放棄で合意と伝わる。

*河合楽器<7952> 174 +14
岡三では投資判断を「中立」から「強気」に格上げ。

*スク・エニHLDG<9684> 1245 +71
特に目立った材料観測されず買い戻しなど主導か。

*くらコーポ<2695> 1627 +87
いちよしではフェアバリューを2400円にまで引き上げ。

*DOWAHLDG<5714> 849 +45
メリルでは「買い」に格上げ、非鉄金属株では逆行高に。

*ミスミ<9962> 2623 +133
信用取組は売り長で買い戻しが先行か。

*ローランドDG<6789> 2491 +118
3Dプリンター関連として物色、足元の円安もプラス視。

*ガリバー<7599> 637 +24
目立った材料ないがリバウンド基調継続で。

*エプソン<6724> 1287 +47
JPモルガンでは目標株価を1600円から1700円に引き上げ。

*バロー<9956> 1754 +61
直近ではメリルが小売りセクターの注目銘柄としている。

*日本光電<6849> 3480 +110
直近では野村が5500円目標で買い推奨を継続。

*NECネッツ<1973> 2132 +58
三菱UFJでは「アウトP」格上げで2600円目標とする。

*AOC HLDG<5017> 320 +8
シティでは石油元売セクターを強気としている。

*タムロン<7740> 2154 +52
今週はJPモルガンが買い推奨継続などとしているが。

*NIPPO<1881> 1580 +38
野村では道路舗装などの官需専門工事を最も選好と。

*T&D HLDG<8795> 1256 +26
ソニーFHなど生命保険各社の堅調な動き目立つ。

*ソニーFH<8729> 1553 +32
長期金利上昇が生命保険株などにはプラス材料となる。

*昭和シェル<5002> 807 +16
直近ではスモールミーティングなど開催しているもよう。

*日本ハム<2282> 1468 +29
ディフェンシブ性などは支援につながる形か。

*キリン<2503> 1533 -136
前日の大引けにかけて急騰した反動が強まる。

*住電工<5802> 1130 -100
キリンなどとともに前日大引けにかけて材料ないまま急伸。

*サンフ不動産<8934> 81200 -7000
金利上昇懸念などで中小型不動産株が売り対象となる。

*東京機械<6335> 127 -10
含み資産関連として不動産株安も逆風に。

*FPG<7148> 1176 -92
本日は海運セクターも利食い売りが優勢となり。

*トピー工業<7231> 185 -14
トラック各社の軟調な動きなどもネガティブに。

*マネックス<8698> 30500 -2300
株式市場の地合い悪化をマイナス視、前日には月次を発表も。

*岩井コスモHLDG<8707> 1112 -83
株式市場の調整色強まり証券株には売りが優勢。

*イー・ギャランティ<8771> 2080 -152
ノンバンクなどの株安もマイナス視される格好へ。

*ケネディクス<4321> 43700 -3100
米長期金利上昇の波及なども警戒視か。

*タカラレーベン<8897> 1417 -97
中小型不動産株は金利上昇など嫌気。

*トーセイ<8923> 71300 -4800
中小型不動産株軟化の流れで。

*日野自動車<7205> 1294 -85
通貨安による新興国での需要減少などを警戒視。

*オーイズミ<6428> 923 -60
1000円レベルでのもみ合い下放れで。

*日本農薬<4997> 886 -57
クボタや井関農機など農業関連が冴えない動きとなる。

*JR東海<9022> 10820 -680
前日の大引けにかけて急伸した銘柄の一つでもあり。

*いすゞ<7202> 663 -41
新興国市場の波乱などを警戒視も。

*日本精工<6471> 860 -53
自動車株の軟化などは逆風となる状況だが。

*みずほFG<8411> 192 -3
前日はアナリストの評価引き上げ相次いで買われたが。

*マツダ<7261> 364 -11
為替市場での円安進行一服感などから。

*東京電力<9501> 506 -11
週末で個人投資家の換金売り圧力なども強まるか。

*長谷工<1808> 120 -7
前日は投資判断格上げなどで上昇も。

*野村HLDG<8604> 708 -29
米国株大幅安で一段と株式市場の先行き懸念。

*新日鐵住金<5401> 254 -6
中国景気への懸念から素材株も関連銘柄として売られる。

*東芝<6502> 464 -14
米ハイテク株も冴えない動きとなり。

*日本カーバイド<4064> 701 +6
特定資金の介入観測などは根強い状況で。

*アイフル<8515> 873 -42
金融緩和メリット銘柄として売りが優勢の展開となる。

*ソフトバンク<9984> 5330 -130
クリアワイヤの取締役会ではスプリント支持と伝わるが。

*ファストリ<9983> 30100 +480
ファナックなど日経平均採用の値嵩株が強い動きに。

*コマツ<6301> 2258 -61
中国市場は本日も売り先行のスタートになる。

*クボタ<6326> 1344 -70
タイの米補助金制度が2割引き下げと伝わっており。

*スズキ<7269> 2127 +24
前日はインドルピーの急落できつい下げとなったが。

*森精機<6141> 1046 -110
金融緩和策縮小に伴う米国での設備投資減少懸念。

*ナノキャリア<4571> 308500 +40500
信越化と共同研究契約を締結。

*UMN<4585> 3955 +470
ヤクルトなどと抗体バイオ後続品の共同事業契約を締結。

*カイオム<4583> 10200 -880
リプロセルのIPOを控えてバイオ関連には換金売りも。

*コロプラ<3668> 4380 -270
地合い悪化を背景にゲーム関連は換金売り優勢。

*楽天<4755> 1220 +19
好業績の内需関連として押し目買い優勢。

*コスモ・バイオ<3386> 5820 -230
リプロセルのIPOを控えてバイオ関連には換金売りも。

*ODK<3839> 42700 +7000
学研HDとの業務・資本提携を材料視。

*レーサム<8890> 138100 -11700
長期金利の上昇懸念が重しに。

*マイクロニクス<6871> 525 -38
昨日は半導体関連の一角として急伸となった反動で利益確定売り優勢。

*NFKHD<6494> 119 +11
引き続き、子会社が日揮から大型受注を獲得したことを材料視。

*スパークス<8739> 18770 -1330
引き続き、国内株式市場の先行き不透明感から資金流入期待が後退。

日本株、海外勢の保有比率が最高の28% 12年度

東京証券取引所など全国5証券取引所が20日発表した2012年度の株式分布状況によると、個人株主数はのべ4596万人と、10年度の4591万人を上回って過去最高になった。
(以下引用)
11年度に比べると約4万8000人増加した。新規上場企業が増えたほか、株式分割や投資単位の引き下げといった取り組みが個人株主の増加につながった。

 今回新たに集計対象になった個人株主は約83万人。このうち33万人が新規上場企業の株主だった。12年度は新規上場が増え、特に日本航空(9201)などの大型上場もあり、株主数を押し上げた。半面、上場廃止に伴って集計対象から外れた個人株主は約79万人で、差し引き約4万8000人の個人株主数の増加になったという。

 一方で、おおむね海外投資家を示す「外国法人等」の保有比率(金額ベース)は前年度比1.7ポイント増の28.0%と、06年度の27.8%を上回り過去最高になった。

 投資部門別売買動向では年度を通じて5兆2843億円の買い越しになるなど、金融緩和や景気回復への期待感から海外投資家による資金流入が統計上に表れた。

 外国法人等の保有比率は空運が大幅に上昇。加えて電気・ガス、医薬品、銀行など33業種中24業種で保有比率が高まり、幅広い銘柄に海外投資家の買いの手が伸びていたことが分かる。反対にその他金融や精密機器は保有比率が低下した。(引用元:日経QUICKニュース)

全時代の日本一の金持ちランキング、1位松下幸之助

全時代で最も金持ちなのは一体だれか? そんなランキングが週刊現代が作成し、1位は現パナソニック創業者の故・松下幸之助氏になった。

 週刊現代6月22日号によると、ランキング作成にあたっては、戦後から現在までの長者番付を基にして、時代によって異なる貨幣価値を「消費者物価指数」を掛け合わせて、2011年時点での貨幣価値に換算しているという。それらを基にして最終的に、日本一の大金持ちは、選考委員による選考で選ばれている。

1 松下幸之助 パナソニック創業者
2 石橋正二郎 ブリヂストン創業者
3 上原正吉  大正製薬会長
4 本田宗一郎 ホンダ創業者
5 堤義明   西武鉄道元オーナー
6 孫正義   ソフトバンク社長
7 中内功   ダイエー創業者
8 石橋幹一郎 ブリヂストン会長
9 出光佐三  出光興産創業者
10 山内溥   任天堂相談役
(敬称略)
5月中旬以降、荒い値動きが続いている日本株。そんな中で意外にも安定した動きをしているのが株主優待株。

(以下引用)
株主優待株が下落に強いのはなぜ? この疑問に答えつつ、今回はザイ編集部が7〜12月に権利確定の株主優待株の中から選んだ株主優待株225と日経平均を構成する225を比較し、株価の安定性も含めた株主優待株が秘めているメリットを紹介しよう。

5月下旬以降の下落相場で
踏ん張ったのは株主優待株だった!
 5月23日に突如として訪れたのが、日本株の大幅下落。日経平均株価は、1日で1143円もの下落となった。その後も日本株の値動きは荒く、6月12日現在の日経平均は1万3000円近辺となっている。

 「やっぱり株は怖い!」と思ったかもしれないが、約3500もある日本の上場している株をこまめに見てみると、5月23日の下落幅は、銘柄により大きく異なっていたのだ。大きな下落幅となったのは、今回の相場のキーワードとなったアベノミクス関連銘柄だ。その一方で、下落はしたものの下げ幅はアベノミクス関連銘柄と比べ非常に小さかった銘柄があった。それが、株主優待がある株なのだ(グラフを参照)。株主優待株が、こうした相場の下落に強いのには理由がある。

 株価の値動きは買いたい人が多いのか、売りたい人が多いのかで決まる。中でも株価の下落は、売りたい人がどれだけ多いかが大きなポイントとなる。株主優待株は毎年送られてくる優待が目当てで株を買っている個人投資家が多いため、日本株全体が急落したときに出る売りも小さい傾向があるのだ。そして、個人投資家がもっともっと株主優待株を買えば、よりいっそう下落に強くなると言えそうだ。

日経平均の構成銘柄に比べて
割安な銘柄が多いのも優待株の特徴!

下落に強いということ以外にも、株主優待株にはたくさんのメリットがある。その一つが割安な株が多い傾向があるということ。事実、予想PERが10倍未満の銘柄も、PBRが1倍未満の銘柄も、日経平均の構成銘柄よりザイ編集部が選んだ株主優待株225のほうが多かった(グラフを参照)。
また株主優待株の中には、配当に優待内容を現金換算した額を加えて利回りを計算すると、約25%にもなる銘柄も。この高利回りも大きなメリットだ。
 そして高配当株の特徴とも重なるのだが、株主優待株には買い時がつかみやすいというメリットもある。株主優待をもらうには権利確定日に株主になっている必要がある。このため権利確定日の後は株価が下落し、次の権利確定日に近づくにつれ株価が上昇する傾向があるのだ。
株主優待株を新たに買いたいのなら、この傾向を逆手に取ればいい。権利確定日まで数カ月ある株価が安いときに買えばいいのだ。このように、株式投資で銘柄選びよりも難しいと言われる買いタイミング探しも、株主優待株ならラクラクできるのだ。
 株主優待株には、まだまだあなたが知らないメリットがてんこ盛りだ。株主優待をフルに活用すれば数十万円以上も得する優待もあれば、株を買ったお金をわずか1年で回収することができるスーパーの優待割引カードもある。このほか、株の長期保有で優待内容がアップしたり、株主総会に出席すると、株主優待と同等のお土産がもらえるケースも。
 株を買うなら、こんなメリットいっぱいの優待株投資から始めよう。
(引用元:ZAI)

2013年6月20日木曜日

6/20動いた株・出来た株

*日本化学<4092> 148 +15
リチウム電池関連の一角として関心向かうか。

*サンデン<6444> 388 +35
今期の業績変化率など改めて評価か。

*第一実業<8059> 430 +31
エネルギー関連の材料株として見直しも。

*太平洋工業<7250> 784 +50
ミニGDクロスなどテクニカル妙味もはやす。

*タツタ電線<5809> 978 +54
業績上振れ期待なども上値追いの要因に。

*JR東海<9022> 11500 +630
同社を含めて大引けで急伸する銘柄多く。

*大氣社<1979> 2392 +130
野村は目標株価を2150円から2650円に引き上げ。

*日本製紙<3863> 1376 +74
ショートカバーの動きなどが優勢か。

*住友電工<5802> 1230 +65
大引けの資金流入で急伸へ。

*古河機械<5715> 175 +9
もみ合い上放れで短期資金追随の格好か。

*スズキ<7269> 2103 -139
ルピーの最安値更新などでインド関連として売られる。

*東京建物<8804> 723 -45
米量的緩和策縮小懸念から金融緩和メリット銘柄売られる。

*富士通<6702> 385 -23
特に目立った材料は観測されず、リバランスの売りなどに押されるか。

*東急不動産<8815> 883 -52
不動産株は長期金利の先行き懸念で軟調。

*ノリタケ<5331> 244 -14
直近で上昇の反動から連日下げ目立つ展開。

*住友鉱山<5713> 1169 -67
量的緩和策の早期縮小懸念からドル高に伴う金市況下落の懸念。

*ヤマハ発<7272> 1276 -72
新興国市場からの資金流出などを懸念視。




(前場)
*神栄<3004> 239 +28
売り方の踏み上げ狙った需給相場に。

*JBR<2453> 150000 +15600
寄り付き直後に急伸、仕掛け的な動きか。

*前澤工業<6489> 365 +35
特に材料は見当たらず、低位材料株循環物色の流れが波及へ。

*KLab<3656> 846 +69
想定より早い単月黒字化を評価した動きが継続へ。

*GSユアサ<6674> 441 +34
ボッシュなどとエコカー電池で日独連合などと報じられる。

*ローランドDG<6789> 2344 +167
輸出比率が高く為替の円安反転で。

*ベスト電器<8175> 166 +11
下値の堅さ意識で再建期待など高めるか。

*サニックス<4651> 1138 +72
業績拡大期待などをはやして押し目買いの動き。

*チタン工業<4098> 225 +13
リチウム電池関連の材料株の一角として関心も。

*戸田工業<4100> 284 +16
GSユアサの急伸を受けてリチウム電池関連の一角として物色向かう。

*関東電化<4047> 265 +14
リチウム電池関連の一角として関心も。

*ドワンゴ<3715> 487000 +25500
ネット選挙関連として押し目買いの動きなども。

*太平洋工業<7250> 772 +38
反発色が一段と強まる格好にも。

*アルテック<9972> 266 +12
3Dプリンター関連の材料株として関心向かうか。

*スタートトゥデイ<3092> 1919 +79
前日にはクレディ・スイスがポジティブなコメントも。

*もしもしホット<4708> 1229 +50
マド埋めによる値幅取りの動きなど期待も。

*木村化工機<6378> 595 +24
原発来夏には複数稼働と伝わり原発関連として物色。

*長谷工<1808> 125 +5
三菱UFJでは「アウトP」格上げで160円目標継続。

*エイチーム<3662> 3420 +135
「ダークラビリンス」への期待感など優勢に。

*カナモト<9678> 2022 +77
2000円レベルでは底堅い動きも目立ち。

*リコー<7752> 1169 +44
機関投資家の押し目買いなど優勢か、特に個別材料は表面化しておらず。

*OKI<6703> 203 +7
為替の円安好感してもみ合い上放れ。

*カーバイド<4064> 696 +23
特定資金の流入観測など根強く、仕掛け的な動きか。

*JFEHD<5411> 2251 +72
クレディ・スイスではセクター判断を格上げ、同社個別でも買い推奨格上げへ。

*コスモス薬品<3349> 9930 -1040
特に材料なく、リバウンド一巡感で戻り売りに押されるか。

*アシックス<7936> 1457 -93
特に目立った材料は観測されず需給要因が主因とみられるが。

*フルキャスト<4848> 20170 -1220
高水準の信用買い残など需給面警戒で。

*新家工業<7305> 166 -10
直近急騰の反動の動きが継続。

*THK<6481> 2043 -111
HSBCの中国PMIなども弱材料視か。

*クボタ<6326> 1433 -77
米住宅関連株の下落などが影響か。

*あいHLDG<3076> 843 -45
信用買い方の戻り売りなどに押される格好か。

*SBI HLDG<8473> 1203 -64
一部の会員制情報誌の記事などもマイナス視か。

*LIXILグループ<5938> 2294 -120
戻り売りが優勢か、特に材料は見当たらず。

*丸三証券<8613> 619 -32
株式市場の先行き不透明感が証券株の弱材料に。

*ヒューリック<3003> 969 -50
明日はFTSEリバランスあるが不動産株安の流れで。

*新日本無線<6911> 506 -26
直近の株価急騰を映して利食い売りが優勢に。

*ニコン<7731> 2352 -118
シティの第1四半期業績見通しなどマイナス視。

*SCSK<9719> 1929 -94
特に材料も見当たらず戻リ売りに押される展開か。

*井関農機<6310> 291 -14
岩井コスモでは「A」から「B+」に格下げへ。

*日立建機<6305> 2082 -99
HSBCの中国PMIは事前見通しを下振れで。

*いすゞ<7202> 711 -33
ゴールドマンでは工場見学会受けて中立の判断を継続。

*FPG<7148> 1231 -56
海運株高の流れに乗ったが前日は長い上ヒゲ残し。

*コマツ<6301> 2307 -103
日立建機同様に中国経済指標の悪化をマイナス視。

*みずほFG<8411> 198 +4
ゴールドマンの格上げやシティ、野村の目標株価引き上げで。

*マツダ<7261> 378 +11
大口買いが相次ぐ、為替の円安反転を好感で。

*東京電力<9501> 527 +10
前日に大幅安の反動、来夏には原発複数稼働との報道も。

*三菱UFJ<8306> 589 -4
米量的緩和策の早期縮小を警戒して上値重い。

*新日鐵住金<5401> 266 +4
ポスコの大幅値上げ報道など鉄鋼株のプラス材料に。

*野村HLDG<8604> 742 -10
バーナンキ議長会見を受けて株式市場の先行き不透明感も。

*群栄化学<4229> 427 +10
海外では3Dプリンター関連銘柄のM&Aも。

*商船三井<9104> 392 +7
バルチック指数の続伸なども安心感に。

*三井住友FG<8316> 4295 +55
シティでは大手銀行各社の目標株価を引き上げ。

*きんでん<1944> 915 +36
原発再稼働などによる電力設備投資の回復期待も。

*ムーンバット<8115> 222 +11
2月の高値更新で上値妙味なども広がる展開。

*ペプチドリーム<4587> 9450 +590
直近の急落による反動で自律反発狙いの動き。

*MDNT<2370> 76700 +6900
米FOMCを通過しあらためてリプロセル関連として物色。

*ナノキャリア<4571> 271200 +22600
核酸デリバリー用ミセル化ナノ粒子のプロトタイプを確立と発表。

*クリレスHD<3387> 3020 +59
今期業績の上方修正やアジア展開を材料視。

*モブキャスト<3664> 1604 -49
ゲーム関連には換金売りの動きが継続。

*楽天<4755> 1239 -17
米ペイパルの手数料率引き下げに懸念も。

*PSS<7707> 367500 +44500
米FOMCを通過しあらためてリプロセル関連として物色。

*メディシノバ<4875> 276 -39
昨日は「MN-166」に関するポジティブなデータを発表し急伸となった反動で。

*田中化研<4080> 373 +6
電池関連の一角として物色が向かう。

*マイクロニクス<6871> 579 +69
米マイクロンの堅調な決算が刺激材料に。

*C&GSYS<6633> 977 +92
3Dプリンター関連として思惑的な物色が続く。

*スパークス<8739> 20370 -1430
国内株式市場の先行き不透明感から資金流入期待が後退。

ドワンゴが高い、株式新聞Web版で山本伸氏が注目

 ドワンゴ<3715 .t="">が買い進まれ、一時前日比2万8000円(約6%)高の48万9500円まで上昇した。20日付の株式新聞有料Web版で、株式評論家の山本伸氏が注目銘柄に取り上げ材料視された。

 株式新聞Web版の連載記事「山本伸のプレミアムレポート」で、ネット選挙関連の有力銘柄として、ドワンゴを取り上げている。


ドワンゴは後場も強調、テレビ局との連携拡大など期待

 ドワンゴ(3715)は後場49万2000円(3万500円高)をつけたあとも強調展開を続け、14時を回っては48万1000円前後で推移。動画サイトの大手で、6月14日付けで日本テレビの新番組を動画配信すると発表。

本日は、総務省がNHKのインターネット事業を拡大する検討に入ったと伝えられたため、連想買いを強めたようだ。同社株は日々の値動きが「万」を超えることが少なくないため、日々の糧(かて)を相場で稼ぐ投資家にとっては便利な銘柄の様子。このところ、同社株と同様に売買単位1株の銘柄が株式分割と単元株(売買単位100株)の導入を発表する例が増えているため、分割を期待する面もあるようだ。

ドワンゴが反発 「選挙関連」で幕あいつなぎ的な買い
(14時25分、コード3715)反発。前日比3万500円(6.6%)高の49万2000円まで上昇した。7月の参院選を前に選挙関連銘柄への物色が広がっている。動画サイトを運営する同社には、参院選から解禁されるネット選挙に向け広告収入や利用者数の増加への期待が広がっている。米量的緩和縮小への懸念が強まる中で、海外情勢に左右されやすい主力株には物色の手が伸びにくい。そのため、個別材料のある中小型株には幕あいつなぎ的な買いが入りやすいという。

3Dプリンター最大手ストラタシス、米メイカーボットを買収

本日の物色テーマ
【3Dプリンター】3Dプリンター最大手、ストラタシスは19日、同業の米メイカーボット・インダストリーズを買収すると報じられている。金額は非公表。低価格帯の製品を扱うメイカーボットを傘下に収めることで品ぞろえを拡充。成長市場でのシェア拡大を目指すと伝えている。群栄化<4229>など関連する材料株への波及がみられるかが注目される。

<6752>パナソニック    <4229>群栄化学工業
<7999>MUTOUHD       <6947>図研
<9889>JBCCHD       <6861>キーエンス
<7013>IHI         <7201>日産自動車
<6301>コマツ       <6789>ローランドDG
<8002>丸紅        <6894>パルステック
<7718>スター精密     <7944>ローランド
<7958>天馬        <4640>アンドール

四国電は続伸、原発再稼動「第1号」の思惑

四国電力 <9507> は5日続伸し、午前9時31分には37円高の1735円まで上昇した。
(以下引用)
  7月8日からの原発新基準の施行を前に、四国電力管内の伊方原発が審査通過の「第1号」として有力との思惑が流入したもよう。同様の理由で、九州電力 <9508> もしっかり。寄り付き直後に売られる場面もあったが、午前10時ごろの株価はプラス圏で底堅く推移している。

  現時点で有力視されているのは、伊方原発3号機と、九州電力管内の川内原発1、2号機の計3基。格納容器が大きいため、原子炉内の圧力が上昇しにくいうえ、活断層の疑いもないことが主な理由。原子力規制委員会は新基準の施行により、各電力会社による再稼動申請が相次ぐと予想しており、審査を効率的に進めるため、優先順位をはっきりとさせる必要があると判断した。

  北海道電力 <9509> は泊1-3号機、関西電力 <9503> は高浜3・4号機および大飯3・4号機、九州電は川内のほかに、玄海3・4号機も審査を申請するもよう。

  なお、審査には半年程度の期間を要するため、「第1号」が決まるのは最短でも年末年始とみられる。また、審査を通過しても再稼動には地元の理解を得る必要がある。(引用元:サーチナ)


四国電力が5日続伸、原子力発電所の再稼働に向け期待感が高まる格好

四国電力<9507>が5日続伸し、一時51円高の1749円まで買われる場面があった。19日、原子力規制委員会は、原子力発電所の安全を保つ新しい規制基準を決定した。施行日の7月8日には、同社をはじめ、電力の各社が、再稼働を申請すると報じられ、期待感が高まった格好。

 報道によれば、同社の伊方原子力発電所(愛媛県伊方町)3号機、九州電力の玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)3・4号機や、川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)1・2号機、関西電力の高浜原子力発電所(福井県高浜町)3・4号機、大飯原子力発電所(福井県おおい町)3・4号機、北海道電力の泊原子力発電所(北海道泊村)1-3号機の各基が申請を計画しているとされている。

20日の終値は、前日比20円高の1718円。

2013年6月19日水曜日

ディッシュがスプリント買収から事実上撤退、ソフトバンクが値上がり寄与トップ

日経平均寄与度ランキング
19日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり198銘柄、値下がり20銘柄、変わらず7銘柄となった。

日経平均株価は、前日比237.94円高の13245.22円で取引を終了した。今晩の米FOMCに対する警戒感の後退を背景とした昨晩の米国株高を受けて、主力株を中心に堅調な展開となった。ただし、重要イベントを控えて手仕舞い売りの動きも散見され、買い一巡後は強弱感が対立しこう着感が強まる格好に。

ソフトバンク<9984>はディッシュがスプリント買収から事実上撤退と伝わり大幅上昇で値上がり寄与トップ。また、指数インパクトの大きいファーストリテイ<9983>が上位に。そのほか、アステラス薬<4503>は、皮膚用薬部門の資産売却を検討との報道を好感して値上がり寄与上位にランクイン。

一方で、ダイキン<6367>が値下がり寄与トップ。また、ソニー<6758>は利益確定の流れが優勢となり上位に。そのほか、金融緩和メリット関連の一角である東急不<8815>や東建物<8804>が手仕舞い売りに押され値下がり寄与上位にランクイン。

*15:00現在
 
日経平均株価  13245.22(+237.94)

値上がり銘柄数 198(寄与度+248.58)
値下がり銘柄数  20(寄与度-10.64)
変わらず銘柄数  7

○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9984> ソフトバンク 5460 220 +26.43
<9433> KDDI 4600 255 +20.42
<9983> ファーストリテイ 30300 480 +19.22
<6971> 京セラ 9900 280 +11.21
<4503> アステラス薬 5050 210 +8.41
<7267> ホンダ 3565 70 +5.61
<4324> 電通 3445 130 +5.21
<7751> キヤノン 3250 75 +4.50
<3382> 7&I-HD 3500 110 +4.40
<6954> ファナック 14670 100 +4.00
<4502> 武田 4450 100 +4.00
<8035> 東エレク 4850 90 +3.60
<8015> 豊通商 2522 85 +3.40
<6857> アドテスト 1582 41 +3.28
<7203> トヨタ 5870 70 +2.80
<8058> 三菱商 1785 67 +2.68
<8001> 伊藤忠 1245 67 +2.68
<4519> 中外薬 2048 67 +2.68
<5108> ブリヂストン 3320 65 +2.60
<8053> 住友商 1255 64 +2.56

○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<6367> ダイキン 4260 -110 -4.40
<6762> TDK 3560 -40 -1.60
<6758> ソニー 2015 -21 -0.84
<8815> 東急不 935 -11 -0.44
<4543> テルモ 4590 -10 -0.40
<8804> 東建物 768 -10 -0.40
<9681> ドーム 588 -10 -0.40
<5101> 浜ゴム 985 -9 -0.36
<6501> 日立 656 -7 -0.28
<7205> 日野自 1376 -7 -0.28
<1605> 国際石開帝石 433500 -6500 -0.26
<6841> 横河電 1132 -6 -0.24
<5201> 旭硝子 694 -4 -0.16
<6503> 三菱電 958 -3 -0.12
<6753> シャープ 426 -3 -0.12
<6674> GSユアサ 407 -3 -0.12
<9501> 東電 517 -21 -0.08
<9503> 関西電 1367 -17 -0.07
<8803> 平和不 1651 -6 -0.05
<9412> スカパーJ 45650 -200 -0.01

6/19動いた株・出来た株

動いた株・出来た株
*KLab<3656> 777 +100
引き続き、単月黒字化を評価する流れに。

*冶金工<5480> 119 +8
特に材料は観測されないが調整一巡感など受けて。

*牧野フライス<6135> 616 +37
前日には5月工作機械受注の確報値など発表されているが。

*日立工機<6581> 757 +44
700円を支持線として意識で自律反発へ。

*特殊陶<5334> 1887 +106
海外投資家の押し目買いの動きと観測。

*KDDI<9433> 4600 +255
ディフェンシブ性など見直しか、本日は株主総会。

*SBIHD<8473> 1267 -72
リプロセル関連には利食い売り優勢となり。

*東京計器<7721> 232 -9
直近で人気化の低位材料株には利食い売りが優勢で。

*ノリタケ<5331> 258 -8
直近では東海東京の格上げなどで堅調な動きだったが。



(前場)
*シロキ工業<7243> 243 +43
低位材料株循環物色の流れが向かう格好とみられる。

*共栄タンカー<9130> 238 +26
海運株高の流れが中小型海運株にも波及へ。

*第一中央汽船<9132> 112 +12
バルチック指数との連動性の高さなども手掛かり。

*FPG<7148> 1308 +129
海運株高の流れが刺激となる。

*川崎汽船<9107> 206 +17
コンテナ船業界上位3社は新たなアライアンス設立で合意などとも伝わる。

*タケエイ<2151> 4245 +340
いちよしではフェアバリュー4800円でレーティングを格上げ。

*乾汽船<9113> 353 +24
中小型海運株高の流れにも乗る。

*図書印刷<7913> 270 +15
特に材料観測されない、下落トレンド上放れで追随買いも。

*前田建設<1824> 492 +27
前日にはUBSが投資判断を格上げしている。

*新電元<6844> 466 +25
直近ではパワコンの増産報道などが伝わっており。

*明治海運<9115> 412 +22
中小型海運株の中でも値幅取り妙味は高まりやすく。

*カルソカンセイ<7248> 407 +21
ブラジルに初の生産拠点などと報じられる。

*カカクコム<2371> 3105 +156
クレディ・スイスでは「アウトP」格上げで3500円目標に。

*ユニプレス<5949> 1736 +85
カルソカンセイなど日産系部品会社が強い動き。

*新日本無線<6911> 475 +23
新四季報など手掛かりに物色継続か。

*共英製鋼<5440> 1516 +73
安値圏で買い戻しの動きが先行か。

*NSユナイテッド<9110> 148 +7
中小型海運株の一角として短期資金の矛先向かう。

*共同印刷<7914> 276 +13
図書印刷のリバウンドなども刺激となり。

*日立金属<5486> 1108 +52
一目均衡表雲上限突破などテクニカル妙味も。

*戸田建設<1860> 277 +13
直近ではUBSが大手建設各社の投資判断を一斉に格上げ。

*市光工業<7244> 151 +7
自動車部品各社の増産報道などが手掛かりにも。

*JFE<5411> 2141 +93
引き続きインドネシアでの新工場建設などをプラス材料視。

*三井住友FG<8316> 4195 +165
野村では目標株価を4300円から5100円に引き上げ。

*東京機械<6335> 138 -14
連日のリバウンドで短期資金の利食い売り急がれる。

*リソー教育<4714> 8810 -770
公募・売出実施発表で希薄化や需給懸念強まる。

*丸栄<8245> 201 -17
直近人気化の低位材料株は個人の処分売りに押される。

*群栄化学<4229> 428 -32
3Dプリンター関連として連日の上昇へ。

*東京電力<9501> 502 -36
福島第1原発の地下水から高濃度の放射性物質検出とも。

*新家工業<7305> 170 -12
目立った材料ないまま直近で急伸の反動。

*神栄<3004> 197 -13
前日に急騰の反動で短期資金の利食い売りが優勢となる。

*ケネディクス<4321> 47100 -3100
前日上昇の反動、短期資金の回転早まる格好にも。

*日本化学工業<4092> 131 -8
週初から急伸の反動で短期資金の利食い売りが優勢に。

*エイチーム<3662> 3245 -180
決算発表後の株価上昇にも一服感で。

*イー・ギャランティ<8771> 2261 -123
2500円レベルでは上値の重さが目立つ状況にも。

*スタートトゥデイ<3092> 1802 -93
クレディ・スイスではEコマースの注目企業としているが。

*ラサ工業<4022> 119 -6
前日に株価急騰の反動で利食い売り圧力。

*新日本科学<2395> 1386 -64
バイオ関連が総じて軟化する動きともなり。

*ドワンゴ<3715> 460000 -21000
新興市場の軟調な動きなどが影響も。

*GSIクレオス<8101> 166 -7
直近で仕手化した材料株は総じて冴えない動きとなる。

*トーセイ<8923> 77500 -3000
中小型不動産にも個人投資家の手仕舞い売りの流れ。

*大京<8840> 293 -11
不動産株伸び悩みの流れに押される展開へ。

*ニプロ<8086> 1253 -47
直近ではリプロセル関連として目立つ上昇となっていたが。

*大同工業<6373> 244 -9
直近で人気化した低位材料株の一角として利食いの対象にも。

*三菱UFJ<8306> 590 +11
米国株の上昇に加えて、金融株には海外投資家の新規買い観測なども。

*商船三井<9104> 386 +5
バルチック指数は4%程度の上昇となっており。

*新日鐵住金<5401> 259 +8
欧米で鋼材価格引き上げの動きが相次いでいるとも。

*東芝<6502> 477 +9
今年度のテレビ事業で費用100億円減などと伝わる。

*トクヤマ<4043> 331 +10
独の類似企業の上昇が刺激ともなる。

*アイフル<8515> 914 -33
個人主体の銘柄には換金売りに押されるものが多く。

*ソニー<6758> 1991 -45
前日は投資ファンドの買い増しで強い動きとなったが。

*ソフトバンク<9984> 5440 +200
ディッシュがスプリント買収から事実上撤退と伝わる。

*アステラス<4503> 5030 +190
大和では医薬品株のトップピックと評価。

*パルステック<6894> 206 -19
直近で上昇の材料株には換金売りが全般優勢となる。

*マネースクウェア<8728> 350000 -25000
米FOMCを控えて手仕舞い売り優勢に。

*神鋼環境<6299> 714 -47
個人投資家の手仕舞い売りに押される格好へ。

*MDNT<2370> 75400 -6500
米FOMCを控えてバイオ関連株には手仕舞い売り。

*enish<3667> 4910 -300
昨日は上期業績予想の上方修正が好感され急伸となった反動で。

*エニグモ<3665> 13680 -1290
引き続き、好材料出尽くし感が意識され換金売りに押される。

*ペプチドリーム<4587> 8550 -1470
上場後の過熱感が意識され利益確定売り優勢。

*コスモ・バイオ<3386> 5250 -850
リプロセルの上場を控えて換金売り懸念が先行も。

*楽天<4755> 1251 +26
クレディ・スイスが目標株価を1400円へと引き上げたことを材料視。

*3Dマトリックス<7777> 5800 +110
傷治療材の開発報道を材料視。

*メディシノバ<4875> 315 +80
「MN-166」に関するポジティブなデータを発表。

*カルナバイオ<4572> 104100 -14300
米FOMCを控えてバイオ関連株には手仕舞い売り。

*メガネスーパー<3318> 112 -13
今期の黒字転換見通しなどが材料視され直近で急騰となった反動で。

*ラクオリア<4579> 1127 -91
引き続き、新株予約権の発行による希薄化懸念を嫌気。

FOMCネガティブ視なら押し目買い好機に

日経平均は大幅に反発。237.94円高の13245.22円(出来高概算28億1000万株)で取引を終えた。

18日の米国株式市場でNYダウが大幅に続伸したこと、為替市場で円相場が円安に振れていることを受けて買いが先行。寄付き直後には一時13296.62円と13300円に迫る局面もみられた。しかし、米国ではFOMC(連邦公開市場委員会)の結果を見極めたいとのムードも強く、買い一巡後はこう着感の強い展開に。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が7割を占めているほか、売買代金は辛うじて2兆円を回復している。

 インデックスに絡んだ売買のほかは、物色は材料系の銘柄に集中しており、バルチック海運指数の上昇を背景に中堅処の海運株に短期資金が集中していた。一方、新興市場のバイオ関連など中小型株の一角に利食いの動きも目立っており、ジャスダック平均、マザーズ指数はマイナスだった。

 日経平均は日中こう着ながらも、一目均衡表の雲下限を突破し、同水準での底堅い値動きをみせていた。明日の雲下限は13275円辺りとハードルは切り上がるが、FOMC通過に伴うアク抜け感から仕切り直しの流れが強まる可能性はありそうだ。

 米国次第の面はあり、為替が大きく円高に振れてくるようだと波乱の展開につながりそうだが、G8サミットで安倍内閣が進める経済政策に懸念の声はなかったことで、押し目買いの好機になろう。

6/19話題株ピックアップ

話題株ピックアップ【夕刊】(1):カルソカンセ、三井住友FG、カカクコム、アステラス
■カルソニックカンセイ <7248> 418円  +32 (+8.3%)   本日終値
 カルソカンセ <7248> が急反発。日経産業新聞が19日付で「カルソニックカンセイはブラジルに初の生産拠点を設ける」と報じたことが買い材料視された。報道によると「メーターやステアリングコラムなどを組み合わせたコックピットモジュールを生産する。日産が建設中の工場内に組み立てラインを設置、物流コストの削減や製造リードタイム短縮につなげる」という。内需拡大が見込めるブラジル自動車市場での生産拡大に期待した買いが向かった。

■三井住友FG <8316> 4,240円  +210 (+5.2%)   本日終値
 野村証券が18日付で三井住友FG <8316> の投資判断「バイ(買い)」を継続し、目標株価を4300円→5100円に増額したことが買い材料視された。同証券では、足元の資金利益の健闘、手数料収益のモメンタム改善などを踏まえて、14年3月期の連結経常利益を従来予想の7238億円→1兆0247億円(会社計画は1兆0300億円)、15年3月期を6761億円→8901億円に上方修正。続く16年3月期を9042億円と予想。また、中期的には内外でのグループ経営の一体化・収益化に注目したいとしている。

■カカクコム <2371> 3,100円  +151 (+5.1%)   本日終値
 クレディ・スイス証券が18日付でカカクコム <2371> の投資判断を「ニュートラル(中立)→強気(アウトパフォーム)」に引き上げ、インターネットセクター内におけるトップピック(最優先の買い)に位置づけたことが買い材料視された。目標株価も2100円→3500円に増額。リポートでは、主力の「価格.com」「食べログ」に次ぐサイトの育成にはなお時間を要するものの、当面は「価格.com」「食べログ」の両輪によりEコマース市場平均を上回る成長が期待できると判断。同証券では、14年3月期の連結営業利益は150億円(会社計画は137億円)、15年3月期は186億円に伸び、最高益更新が続くと予想している。

■アステラス製薬 <4503> 5,050円  +210 (+4.3%)   本日終値
 アステラス <4503> が大幅反発。ロイター通信が19日付で「アステラス製薬は、皮膚炎治療剤『プロトピック』を含む皮膚用薬部門の売却を検討していることが、関係筋3人の話から明らかになった」と報じたことが買い材料視された。報道によると、同社はM&A業務を手掛けるDCアドバイザーに資産売却を依頼しており、売却額は5億-10億ドル(約477億-954億円)に上る可能性があるという。売却益の業績上乗せに加え、免疫抑制薬や過活動膀胱薬、抗がん剤などへの経営資源集中に期待する買いが向かった。

■ソフトバンク <9984> 5,460円  +220 (+4.2%)   本日終値
 ソフトバンク <9984> が大幅反発。18日、米衛星放送大手のディッシュ・ネットワークが、ソフトバンクと競っていた米スプリント・ネクステルの買収合戦から撤退すると発表したことが買い材料視された。ただし、一方でディッシュは、スプリントの子会社であるクリアワイヤのTOB(株式公開買い付け)に集中する方針も表明。高速無線通信向けの周波数を豊富に持つクリアワイヤは、スプリント買収により米国進出を目指すソフトバンクにとっても戦略的な重要性は高い。米ディッシュの方針は懸念材料として残るが、ひとまずスプリント買収の実現性が高まったことを好感する買いが向かった。

■日立造船 <7004> 145円  +5 (+3.6%)   本日終値
 18日、日立造 <7004> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.19%にあたる150万株(金額で2億1000万円)を上限に、19日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNet-3」で自社株買い(買い付け価格は18日終値140円)を実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■東芝 <6502> 481円  +13 (+2.8%)   本日終値
 東芝 <6502> が大幅続伸。日経新聞が19日付で「東芝はテレビ事業のコストを2013年度に12年度と比べ約100億円削減する」と報じたことが買い材料視された。報道によると、社員の配置転換とグローバルでの生産体制見直しを推し進め、営業から生産、設計まで全段階でコスト抑制を図るという。テレビ事業は連結ベースで12年度に500億円近い営業赤字だったが、13年度下半期には黒字回復を目指すとしており、構造改革の進展による企業体質の強化に期待する買いが向かった。

■IHI(7013) 371円  +7 (+1.9%)   本日終値
 IHI が4日続伸。日経産業新聞が19日付で「IHIは高精度な金属部品の仕上げ加工ができるロボットを開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「加工時に工具を押し当てる力をセンサーで感知して、工具の摩耗などによる加工精度の微妙な変化を随時修正する機能を搭載した」という。同社では製造現場での熟練者が不足を想定し、熟練者と同レベルの作業ができるロボットを開発することで、業務の繁閑に弾力的に対応できる体制づくりを狙うとしている。

■リソー教育(4714) 8,870円  -710 (-7.4%)   本日終値  東証1部 下落率3位
 18日、リソー教育 が欧州を中心とした海外市場で46万株の公募増資と自社株14万株の売却を実施するほか、需給動向に応じ、岩佐実次社長の保有株最大20万株を海外市場で追加で売り出すと発表したことが嫌気された。新株発行が46万株と発行済み株式数の約10.8%規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が懸念された。発行価格は27日から7月1日までのいずれかの日に決定。同時に14年2月期の上期配当を従来計画の180円→200円(前年同期は150円)に増額すると発表したが、材料視されなかった。

■NFKホールディングス (6494) 116円  +30 (+34.9%) ストップ高    本日終値
 18日、NFKHD [JQ]が子会社の日本ファーネスが日揮 (1963) よりマレーシア向け廃ガス焼却炉2基を含む大型案件を約10億円で受注したと発表したことが買い材料。今回の案件は14年3月期から15年3月期にかけて売上計上する予定。詳細については現在精査中で、同社の今期業績(売上高予想は33億円)への影響については判明次第開示する方針。大型案件受注による業績上振れに期待する買いが殺到した。

2013年6月18日火曜日

医薬品の一角がさえない動きで値下がり寄与上位に

日経平均寄与度ランキング
18日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり85銘柄、値下がり124銘柄、変わらず16銘柄となった。

日経平均株価は、前日比25.84円安の13007.28円で取引を終了した。前日終値を挟んでのもみ合いに終始、とりわけ、後場は日経平均の値幅が100円に達しておらず、低水準の売買ボリュームと併せて、様子見ムードの強まる展開となった。

朝方は米国株高を好感する場面もあったが、その後は明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、並びに、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見を見極めたいとして、買い手控えムードが強まり、徐々に前日に上昇した反動での利益確定の動きが優勢になっていった。

京セラ<6951>が値上がり寄与トップ。また、日野自<7205>は前日のシティの目標株価引き上げを好感して上位に。そのほか、前日軟化した不動産の一角がしっかりとなり菱地所<8802>や東建物<8804>なが値上がり寄与上位にランクイン。

一方で、KDDI<9433>が値下がり寄与トップ。また、千代建<6366>は前日のメリルの投資判断2段階格上げで大幅高となっていたが、反落して上位に。そのほか、医薬品の一角である武田<4502>や中外薬<4519>などが値下がり寄与上位にランクイン。

*15:00現在
 
日経平均株価  13007.28(-25.84)

値上がり銘柄数  85(寄与度+54.74)
値下がり銘柄数 124(寄与度-80.60)
変わらず銘柄数  16

○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<6971> 京セラ 9620 120 +4.80
<7203> トヨタ 5800 100 +4.00
<6758> ソニー 2036 86 +3.44
<9983> ファーストリテイ 29820 80 +3.20
<6857> アドテスト 1541 38 +3.04
<7205> 日野自 1383 70 +2.80
<8802> 菱地所 2318 46 +1.84
<5108> ブリヂストン 3255 45 +1.80
<8267> イオン 1222 41 +1.64
<8804> 東建物 778 40 +1.60
<8766> 東京海上 2956 76 +1.52
<9064> ヤマトHD 1984 35 +1.40
<2914> JT 3485 30 +1.20
<7270> 富士重 2227 29 +1.16
<5002> 昭和シェル 759 29 +1.16
<8815> 東急不 946 26 +1.04
<4901> 富士フイルム 2067 25 +1.00
<5101> 浜ゴム 994 24 +0.96
<7751> キヤノン 3175 15 +0.90
<7752> リコー 1106 22 +0.88

○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9433> KDDI 4345 -55 -4.40
<4543> テルモ 4600 -90 -3.60
<4503> アステラス薬 4840 -75 -3.00
<4502> 武田 4350 -70 -2.80
<6954> ファナック 14570 -60 -2.40
<4452> 花王 3085 -60 -2.40
<4507> 塩野義 1952 -58 -2.32
<4324> 電通 3315 -55 -2.20
<9766> コナミ 2238 -53 -2.12
<4519> 中外薬 1981 -52 -2.08
<4523> エーザイ 3875 -45 -1.80
<9735> セコム 5080 -40 -1.60
<9301> 三菱倉 1325 -37 -1.48
<8035> 東エレク 4760 -35 -1.40
<6366> 千代建 1106 -34 -1.36
<6471> 日精工 884 -33 -1.32
<4506> 大日住薬 1256 -31 -1.24
<8253> クレセゾン 2317 -31 -1.24
<4704> トレンド 3070 -30 -1.20
<9984> ソフトバンク 5240 -10 -1.20

6/18後場/動いた株・出来た株

後場/動いた株・出来た株
*KLab<3656> 677 +100
単月黒字化をリリースで急騰へ。

*あみやき亭<2753> 266300 +24800
突っ込み警戒感からのリバウンド優勢に。

*コスモス薬品<3349> 11100 +860
買い戻し主導でのリバウンドか。

*新日本無線<6911> 452 +32
年初来高値を更新で上値追いの流れにも。

*大京<8840> 304 +18
不動産株反発の流れが波及する状況に。

*石井鐵工<6362> 239 -12
250円レベルを中心としたもみ合いが続く格好で。

*ニトリHD<9843> 8050 -330
為替の落ち着きから戻り売りも。

*日本電子<6951> 459 -18
信用買い方の戻り売りなど先行か。

*あさひ<3333> 1400 -54
前日に決算発表、第1四半期増益率はやや期待外れか。

*日本精工<6471> 884 -33
目標株価引き上げなどで前日に上昇の反動。

米FRB議長、19日の会見で緩和縮小近いこと示唆する公算

 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版は17日、米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が18─19日の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、資産買い入れの縮小が近いことを示唆する見込みだと伝えた。

(以下引用)
一方で、縮小開始後の措置については経済動向次第との考えを示す見通しとした。 FTは、市場ではFRBを量的緩和第3弾(QE3)の縮小に傾かせている景気の改善を認識することにためらいが見られる一方、資産買い入れの縮小はFRBが景気支援に消極的になったことを意味するとの誤った思惑が広がっているもようで、バーナンキ議長は市場との対話において2つの問題に直面していると指摘。

記者会見では、堅調な経済によって近い将来の買い入れ縮小が正当化されるとの強気のメッセージを送りながら、一段の縮小は景気改善の度合いに応じて進め、決して早期の金利上昇を招くものではないとの立場も同時に示すことで、こうした誤解を解消することに努める可能性が高いとした。(引用元: ロイター)

JFEが続伸 「インドネシアで車鋼板製造」を好感

JFE(5411)3日続伸。
(以下引用)
午前中に一時前日比126円(6.2%)高の2149円まで上昇した。後場も堅調に推移している。
17日午後に「約285億円を投じて工場を新設し、インドネシアで自動車用鋼板の生産を始める」と発表し、引き続き買い材料になっている。

SMBCフレンド調査センターの木谷亨主任研究員は「今後、耐久財などの消費が大幅に増えることが期待できるインドネシアには、すでに自動車など日系メーカーが複数進出しており、旺盛な需要が見込める」と指摘する。市場では「日経平均株価が小幅な値動きにとどまるなかで、国内の機関投資家などが好材料のある銘柄を物色している」(ネット証券のストラテジスト)との見方もあった。(日経QUICKニュース)

ドワンゴが反発 都議選控え選挙シーズン意識、選挙関連株が高い

ドワンゴ(3715)反発。
(以下引用)
前場中に前日比4万8000円(10.8%)高い49万4000円まで買われ、午後も高い。7月にも実施予定の参院選の前哨戦とされる都議選の投開票を23日に控え、選挙シーズン入りが意識されている。参院選から解禁されることが決まっているインターネット選挙の関連銘柄には、広告料収入や有料会員の増加が見込めるとの見方から、個人投資家などの物色買いが入っているという。

 株価は5月上旬から下落基調にあったものの、足元では昨秋から下値支持線となっている右肩上がりの75日移動平均(45万0537円)前後で推移する底堅い展開となっている。もっとも日足の一目均衡表を見ると50万2050円を下限とした「雲」が迫っており「戻りの鈍い展開になりそうだ」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部長)との声も聞かれた。

 選挙関連銘柄としては、選挙情勢の調査受託などを手掛けるもしもしHL(4708)が3日続伸しきょうの高値まで3日間で約13%上昇した。(日経QUICKニュース)

ドワンゴ(3715)は後場も堅調で、13時30分を回っては48万6000円(4万円高)前後で推移。動画サイト運営などを行ない、ネット選挙関連株。ネット選挙の開始は7月の参議院選からになるものの、東京都内では6月23日投票の都議選に向けて連呼などが活発化しており、材料視するムードが整ってきたという。株価は75日移動平均の前後で下げ止まり、出直る兆しを強める雰囲気。9月決算への期待も強いようだ。また、同社株のように株価が数十万円で売買単位1株の銘柄は、このところ株式分割と単元株(100株)の採用を発表する例が相次いでいるため、分割期待も強いようだ。