28カ月ぶりに全ジャンルでプラス
ビール大手5社が12日発表した5月のビール系飲料の課税済み出荷量は、前年同月比3.8%増の3691万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった。前年超えは2カ月連続。好天や景気回復への期待感などから家庭、飲食店向けともにビールが好調だったほか、新商品の発売が全体を押し上げた。
酒類別では28カ月ぶりに全ジャンルでプラスとなった。ビールは雨の日が少なかったことなどで、6.0%増加。安さが売りの第三のビールと発泡酒もキリンビールなどが新商品を投入し、それぞれ1.5%増、2.5%増だった。構成比はビールが48.0%、第三のビールが37.8%、発泡酒が14.2%。
メーカー別の販売量ではサントリー酒類とサッポロビールが主力の高級ビールが2ケタ増となった。アサヒビール、キリンも主力のビールが好調で全体でもプラスだった。
今年1~5月では1億5803万ケースとわずかに前年同期を上回った。最需要期の6~8月の販売動向次第では、9年ぶりに市場が前年を上回る可能性も出てきた。