鉄道信号、交通信号でトップ。新幹線はじめ、高密度ダイヤを走る大都市の列車運行を支えているほか、自動出改札装置など駅務システム分野にも強みを持つ。

14年3月期予想の連結経常利益は前期比8.0%増の65億円。前期の伸び率57.5%には及ばないが、利益はさらに拡大する見通し。会社側は「鉄道信号など交通運輸インフラはやや鈍化するが、ICTソリューション事業とともに増収を見込んでいる。駅務自動化機器などの更新需要も継続する」(総務部)という。期末に実施する2円の記念配当を含め、年間配当は15円を予定している。

テクニカル上では、75日移動平均線を大きく下回っているが、年初来安値(610円、2月5日)までには距離を残している。一方的に売りが続く展開には至っていない。

7日の終値は、前日比13円安の658円。
 
日信号が3日続伸、野村証は自動改札機の更新需要拡大で恩恵との見方
2013年05月31日
日本信号<6741>が3日続伸。野村証券では29日付で、投資判断「Buy」(買い)を継続、目標株価は840円から950円に引き上げている。自動改札機の更新需要拡大で恩恵を受けるとの見方に変更はないとコメント。基幹統合システム関連の問題解消が確認されたことを踏まえ、利益予想に変更はないとし、14年3月期は過去最高益を更新すると予想している。目標株価は市場全体のPER上昇を考慮し、14年3月期予想基準PERでRN Small Cap(除く金融)平均の16-17倍を適用(従来は同平均の13-14倍)し、950円に引き上げられている。同証券では連結営業利益について、14年3月期67億円(前期比31.8%増、会社側計画は60億円)、15年3月期75億円、16年3月期71億6000万円と試算している。30日終値は11円高の730円