2013年5月21日火曜日

安倍首相が成長戦略の第二弾を発表、農業関連銘柄ストップ高

カネコ種苗(1376)が大幅続伸、「農業所得の倍増」で

 カネコ種苗(1376)が大幅続伸し、一時前週末比252円高い1298円まで買われ、連日で年初来高値を更新した。17日に安倍首相が、農業の競争力の強化を改めて表明した。今後10年間で農業所得を倍増させる方針を明らかにしたことで、農業関連株が値を飛ばしている。

 きょうはこのほか、接ぎ木したトマト、キュウリなど野菜苗を生産販売するベルグアース(1383)がストップ高買い気配。また、イチゴ種苗を開発・販売するホーブ(1382)は制限値幅の上限まで買われ、2月20日に付けた年初来高値11万2000円を更新した。


新たに盛り込まれた成長戦略
・リース手法を活用した設備投資促進策
・ベンチャー企業に求められる個人保証慣行の打破
・東南アジア向け査証(ビザ)の発給要件緩和:タイ、マレーシア、ベトナムなど
・農業所得倍増計画の策定
・農業開拓ファンドの設置
・農家への直接支払い制度
・官民ファンド「クールジャパン推進機構」の創設
・コンテンツ輸出に係る権利の処理、手続きの一元管理窓口機関の整備


会見で明らかにされた成長戦略に関する数値目標の一部
現行目標期間
民間設備投資額63兆円70兆円3年間
海外でのインフラ受注額10兆円30兆円2020年まで
農業所得- 倍増10年間
農林水産品の輸出額4500億円1兆円2020年まで
6次産業の市場規模1兆円10兆円10年間
訪日外国人数年間800万人1000万~2000万人-
放送コンテンツの輸出額- 3倍以上5年間
大学の外国人教員- 倍増3年間
世界大学ランキング100位以内の大学数2校10校10年間