2013年5月21日火曜日

買い残が6週連続で増加、約7年9カ月ぶりに2兆8000億円台乗せ

17日申し込み現在の3市場信用取引残高は、金額ベースで売り残が前週比294億円減の6090億円、買い残が同945億円増の2兆8681億円だった。 売り残が2週ぶりに減少、買い残は6週連続で増加。 買い残高が2兆8000億円台に乗せたのは、05年8月5日申し込み現在以来、約7年9カ月ぶり。 信用倍率は前週の4.3倍から4.7倍に上昇している。  この週(13日-17日)の日経平均株価は、前週末比531円高の1万5138円で取引を終了した。 日経平均株価は根強い買い需要に支えられ、15日に終値ベースで5年4カ月ぶりとなる1万5000円台を回復した。 7日に1万4000円を回復後、6営業日で1万5000円台に乗せる急ピッチな上昇に対し、「スピード違反ぎみ」(中堅証券)との声も聞かれた。  個別では、売り残、買い残増加の上位に、東電<9501>、三住建設<1821>、OKI<6703>が入った。 東電は5月14日に、4月17日の年初来高値を491円を更新。全体相場が堅調に推移したことも追い風に、急速に上げ幅を拡大したことから強弱感が対立し、残高の増加につながったとみられる。 三住建設は15日引け後、主要株主の大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツが、同社株を市場などを通じて売却するため1億3000万株を対象に有価証券処分信託の設定について連絡があったと発表。需給関係の悪化を嫌気して株価が急落し、残高の増加につながったようだ。 OKIは15日、ブラジル金融大手からATM(現金自動預け払い機)機器事業を買収すると発表し、買い人気が高まり残高が増加した。