<対国債スプレッド>
政保債(地方公)10年 2.0─2.5bp
銀行債(みずほ) 5年 12─13bp
地方債(都債) 10年 2.5─3.0bp
電力債(東電) 5年 280─300bp
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、指標のiTraxxJapa
nシリーズ19 が一時100ベーシスポイント(bp)近くまでワイド化し
た。日経平均株価 に一段と下押し圧力がかかったことで、信用リスクを回避する
プロテクションの買いの勢いが増したとの見方が出ていた。
CDS市場で、指数のシリーズ19のプレミアムは午前に98bp、94bp、95
.5bp、95bp、午後に94.5bp、96bpと、前日引け(92bp)を一時6
bp上回る場面があった。足元の気配は95─98bp。指数はこのところ、乱高下を繰
り返す株価の動きに敏感に反応するようになっているという。
「日経平均株価が急落した
ことで、きょうの欧米市場で不安感を背景にワイド化が加速する恐れがある」(市場筋)
との見方が出ていた。シリーズ19が100bpを付ければ、4月上旬以来のことになる
。
個別銘柄は商船三井 が178bp、ソニーが185bp、ANAホールディングス が72bp、阪急阪神ホ
ールディングスが49bp、日本製紙 が280bpとなった。
株価急落の影響はプレミアムにさほど反映されていないが、指数と同様にロンドン時間に入ってワイド化する可能性があるという。
神戸製鋼所 は引き続きワイド。プレミアムは前日に280bp、285bp、298bpと急上昇。きょうは取引するまでに至らなかったが、291─302bpと高水準の気配が示されていた。
<CP発行総額は2000億円弱>
CP市場の発行総額は2000億円弱となった。発行レートは全体として横ばい圏にあるが、発行量の多い銘柄については強含み傾向にあるという。J1格の石油が260億円(6月末期日、0.118%付近)と240億円(9月上旬期日、0.1145%付近)、a1格の別の石油が260億円(6月中旬期日、0.107%付近)、さらに他の石油が260億円(9月上旬期日、0.114%付近)、J1+格のその他金融が110億円(6月中旬期日、0.105%付近)などの発行が観測された。