2013年5月18日土曜日

タカタ(7312) シートベルトで高シェアの自動車部品メーカーに スゴ腕外国人が社長就任

タカタの株価(5/14終値):2238円
 予想PER:14.3倍 PBR:1.22倍 予想配当利回り:1.34% 買い目途:できれば2000円近辺。
難しければ現状の株価水準で。 目標株価:短期目標は2750円 中長期的に3650円

リコール発生で前期は最終赤字 今期は黒字転換を見込む タカタ(7312)は自動車向けシートベルト、エアバックを主力とする自動車部品メーカー。

 5月10日に発表した2013年3月期連結決算は、米国やアジア向け販売が底堅く推移したことから、営業利益が前の期と比べ6.4%増の145億円となった。

 一方で、最終損益は前の期の119億円の黒字から311億円の赤字に転落。

北米におけるエアバック部品の不具合によるリコール(回収・無償修理)発生に伴い、300億円の特別損失を計上したことが響く。

 14年3月期は、米国や新興国市場での受注増加に加え、コスト削減の徹底により、営業利益が前期比37.9%増の200億円、最終損益は130億円の黒字転換を見込む。

元・独ボッシュの日本法人トップが社長に

 業績発表と同時に、ステファン・ストッカー執行役員の社長昇格を発表した。同氏は02年から09年まで独ボッシュの日本法人社長を務め、構造改革の推進により立て直しを図った経歴がある。
14年2月からタカタに入社しており、今期はステファン氏氏の経営手腕の発揮が期待されている。  

株価は業績回復と新社長への期待を素直にあらわす形で、5月13日には11年8月以来の2300円台を回復した。年初からの上限だった2000円近辺を一気に上抜けたことから、リーマン・ショック後の安値(09年2月554円)からの戻り高値2750円が射程圏内に入った。