2013年5月28日火曜日

28日の東京株式市場見通し=下値を探る展開となりそう

予想レンジ:1万3900円-1万4300円(27日終値1万4142円65銭)

 28日の東京株式は、下値を探る展開となりそう。日経平均先物は、大阪証券取引所のイブニング取引で、一時、27日終値比350円安の1万3680円まで急落したあと、同100円安の1万3930円で取引を終了している。

下げ幅は縮小して取引を終了したものの、先物主導による相場展開が続くとみられ、値動きが荒くなることも想定される。円相場は、1ドル=101円台前半(27日終値101円ちょうど-01銭)、1ユーロ=130円台半ば(同130円70-74銭)と小動きで推移している。

ただ、「円高に振れると同じタイミングで、株式先物に売りが出ていた」(中堅証券)との見方もあり、引き続き為替動向にも注意が必要となりそうだ。(高きょうの東京株式市場で日経平均株価は、続落が見込まれている。

前日ナイト・セッションでの日経平均先物やグローベックス取引の日経平均先物6月限が節目1万4000円を下回っており、寄り付きは売りが先行する見通し。短期筋による先物売買が活発化しており、下値を探る展開になるという。

一方、堅調な欧州株や101円台に戻したドル/円などが支援材料となり、売り一巡後は下げ渋る展開も想定されている。
日経平均の予想レンジは1万3750円─1万4150円。
27日の英米市場は休場だったが、グローベックス取引では日経平均先物6月限が売られ、日本時間28日午前8時現在で、1万3955円を付けている。

先物市場での短期売買が活発化しており、日経平均は朝方に節目1万4000円を下回る公算が大きい。仕掛け的な先物売りが裁定解消売りを誘い、ファーストリテイリング(9983.T)やファナック(6954.T)など指数寄与度の大きい銘柄に下押し圧力がかかるとみられている。

一方、前日の欧州市場ではドイツDAX指数.GDAXIやフランスCAC40指数.FCHIなどが1%近く上昇しているうえ、ドル/円が100円台後半から101円台前半へと値を戻してきており、株価の下支え要因になるという。市場では「序盤は先物主導で売り先行が見込まれるが、日経平均のPERは15倍台まで低下しており、今期企業業績の上方修正期待が高い状況下では割安感が強い。海外市場も大きな変化がなく、売り一巡後は下げ渋り、引け値では節目1万4000円を維持できるのでは」との声が出ていた。

きょうの主なスケジュールは、マネーパートナーズグループ(8732.T)が東証2部から東証1部となる。海外では3月S&Pケース・シラー米住宅価格指数や5月米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)などが発表される。