2013年5月30日木曜日

押し目拾いのスタンスが売り方優位の需給状況

日経平均は大幅に反落。737.43円安の13589.03円(出来高概算44億7000万株)で取引を終えた。

4月23日以来約1ヶ月ぶりの安値となり、下落幅は今年2番目の大きさだった。海外株安の流れを受けて売り優勢の展開となった。

また、為替市場ではドル・円が1ドル100円台に上昇する局面も売り材料に。14000円割れ水準での押し目買い意欲の強さも意識され、下げ渋る局面もみられたが、後場半ば辺りから先物主導で下げ幅を拡大。押し目買い意欲は弱く、日経平均の下げ幅が拡大するにつれて、強含みに
推移していた銘柄なども上げ幅を縮める展開となった。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超え、全体の9割を占める全面安商状に。
 日経平均の14000円近辺での底堅さが意識される局面でいったん押し目拾いの動きをみせたが、戻りの鈍さが意識されるなかで、先物主導によるインデックス売りに押された格好である。市場参加者のスタンスがボトム圏での買いを意識している状況であり、これが節目を割り込んだことで、反対に売り方優位の需給状況につながっているようである。

 日経平均は13週線までの調整をみせたことで、リバウンドが意識されやすい位置に来ている。

しかし、これを割り込んでくるようだと、月足ベースの一目均衡表の雲上限が位置する12660円辺りを試してくる可能性も警戒されてくる。

昨年11月からの上昇第1波動が終了し、5月23日から上昇相場のなかの調整第2波動となる。今後想定される上昇第3波動に備え、冷静にボトムを見極めたいところである。