2013年9月18日水曜日

神鋼商、自動車や建設業界などの回復が追い風

 

 神鋼商事(8075)は神戸製鋼所(5406)系の商社で、自動車・半導体、鉄鋼・非鉄金属向け販売に強みを持つ。

 14年3月期予想の営業利益は前期比6.3%増の58億円(前回予想は60億円)、経常利益は9.1%増の53億円(同51億円)となる見通し。

 会社側は「中国やインドでの新規事業費用が増えるが、粗鋼生産の増加や自動車や建設業界などの回復の動きがみられることは追い風となる」(総務部)という。セグメント別では、機械や溶接部門は厳しいが、堅調に推移する鉄鋼や、非鉄分野は持ち直す見通し。10月31日に13年9月中間期(4-9月)決算の発表を予定している。

 中期的には神戸製鋼との関係を強化すると同時に海外取引比率も高め、14年3月期の予想売上高8500億円(前期比10.4%増)を16年3月期に1兆円、連結経常利益53億円(前期比9.1%増)は90億円を目指す。なお、海外取引比率は13年3月期33.6%を16年3月期には40%以上を目指す。

 指標(予想PER6倍台、PBR0.6倍台)面での割安に加え、年2.8%台の利回りがサポート。25日の権利付き最終日に向けて、中間期配当狙いの買いも期待され、年初来高値(223円、5月22日)奪回が期待できそうだ。

 17日の終値は、前週末比5円高の213円。
 (引用元:モーニングスター社)