2013年9月18日水曜日

9/18FOMC結果待ち、個人主体による五輪関連やゲーム関連へ

[株式オープニングコメント]
 18日の東京市場は、買い先行の展開が見込まれる。17日の米国株式相場は、NYダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は、17日の大証通常終値比較で120円高の14400円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好からのスタートになろう。また、昨日はソフトバンク(9984)、KDDI(9433)など通信株が軒並み大幅な下げとなったが、想定外の下げに対する若干のリバウンドが意識されそうだ。

 ただし、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとする様子見ムードは燻るだろう。市場では量的緩和の縮小に着手する場合であっても小規模にとどまるとの見方が大勢である。織り込み済みとなろうが、週末には3連休を控えているほか、メリルリンチの大規模なセミナーが開催されているなか、市場参加者は限られているとみられる。

 また、想定外の大幅な下げをみせた通信株のリバウンドの鈍さが目立つようだと、指数インパクトが大きいだけに日経平均の重しとなる可能性もある。また、FOMCの結果待ちで円相場は1ドル99円前半で推移していることも、手掛けづらくさせる。日経平均がこう着感を強めるなか、物色の流れは個人主体による材料株へのシフトが強まる格好になろう。

 テーマとしては五輪関連が基本となるが、そのなかで含み資産やインフラ整備などへの循環物色となる。もっとも、個人主体の短期資金であるため、やや材料系の銘柄に資金が集中しやすい地合いである。また、19日から東京ゲームショウが開催される。足元でこう着が続いているガンホー(3765)などが動意をみせてくるようだと、ソーシャルゲーム関連への波及が期待されてくる。そのほか、米国ではIT関連の強い動きによってナスダックが大幅に上昇しており、IT関連やハイテクセクターの動向にも注目したい。
(引用元:フィスコ)