2013年9月18日水曜日

9/18戸田工、放射性物質吸着材に期待、リチウムイオン正極材料も好調

 戸田工業(4100)は、業績の持ち直しに加え、同社と独立行政法人産業技術総合研究所が放射性物質吸着材用途に共同で改良した新しいハスクレイという期待の材料も内包する。放射性物質吸着材として知られるゼオライトよりも極めて短時間(数分間)で吸着除去するだけではなく、セシウムのほかにストロンチウムも同時吸着する特性も持つ。今後、実用化に至れば、福島原発での採用思惑が高まりやすい。

 14年3月期予想の連結営業損益は5億円の黒字(前期実績は6億5400万円の赤字)と2期ぶりに黒字転換を見込んでいる。経常損益は2億円の赤字だが、前期実績8億5300万円の赤字に対して縮小する見込み。「リチウムイオン正極材料が自動車向けに、NFC用アンテナシートがモバイル向けに伸びている」(人事総務部)という。

 戻り売りを着実にこなし、下値を切り上げている。1株純資産472円を下回る水準は割安で、継続した買いが期待できそうだ。

 17日の終値は、前週末比変わらずの304円。
(引用元:モーニングスター社)