2013年7月16日火曜日

旧大証銘柄への物色が中心に

日経平均は続伸。61.95円高の14568.20円(出来高概算15億3000万株)で前場の取引 を終えている。

連休中の米国市場の上昇を受けて、幅広い銘柄に買いが先行した。シカ ゴ日経225先物清算値が14710円だったこともあり、これにサヤ寄せする流れから、日経 平均は寄付き後に14600円台を回復。しかし、上値の伸びが限られるなか、為替市場で は次第に円高に振れることもあり、こう着感の強い展開に。

  セクターではパルプ紙、電力ガス、海運、その他製品、倉庫運輸、精密機器、繊維、 水産農林、その他金融などがしっかり。半面、鉱業、石油石炭、空運、ゴム製品、非鉄 金属などが小安く推移している。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が過半数を占めて いる。物色としては東証と大証の現物市場の統合を背景に、旧大証銘柄への資金流入が 目立っている。 日経平均は続伸となったが、シカゴ先物清算値(14710円)に届かず、上値の伸びの 鈍さが意識されている。

一部では東証と大証の現物市場の統合により、システム障害等 を避けるために機関投資家が商いを抑えているとの見方もあるようだ。 指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンク<9984>、KDDI<9433>、テルモ <4543>、キヤノン<7751>などが堅調な半面、ファーストリテイリング<9983>の下げは上 値の重しに。円相場も円高に振れて推移しており、全体としてはトレンドは出難いよう である。ご祝儀的な意味合いもあり、なりそう。