2013年7月29日月曜日

日経平均株価が安値引け、終値ベースで約1カ月ぶりの1万3600円台=29日後場

29日後場の日経平均株価は、前週末比468円85銭安の1万3661円13銭と大幅続落し、安値引けで取引を終了した。

終値ベースで1万3600円台を付けるのは、6月28日の1万3677円32銭以来、約1カ月ぶり。為替相場が1ドル=97円台後半で高止まりし、売り圧力が強まる格好となった。東証1部の出来高は25億6546万株、売買代金は2兆1924億円だった。騰落銘柄数は値上がり57銘柄、値下がり1676銘柄、変わらず15銘柄。

 市場では、「海外投資家による日本株売り、米国株買いの動きが出たようだ」(中堅証券)との見方があった。14年3月期第1四半期の決算発表の本格化で、当面は個別銘柄への物色が中心となりそうだが、「日経平均株価は6月11日の高値1万3584円や前回の調整時に下値支持線として機能した13週線が下値のめどとして意識されそう」(同)との声が聞かれた。

 業種別では、アイフル(8515)、オリコ(8585)などその他金融株が東証業種別値下がり率トップ。次いで、大和証G(8601)や野村(8604)など証券株、浜ゴム(5101)、ブリヂス(5108)などゴム株が値下がり上位に入った。東電(9501)、関西電力(9503)など電力ガス株、商船三井(9104)、川崎汽(9107)など海運株も安い。国際帝石(1605)、海洋掘削(1606)など鉱業株、トヨタ(7203)、ホンダ(7267)など輸送用機器株も軟調だった。旭化成(3407)、信越化(4063)などの化学株も下げた。

 個別では、14年3月期第1四半期(13年4-6月)連結決算で大幅増益を達成した日本トリム(6788)が引き続き物色され連日で年初来高値を更新。きょう29日に、14年3月期第1四半期(13年4-6月)連結決算で、大幅増益を明らかにした大東建(1878)など、業績面で裏付けのある銘柄に物色の矛先が向かった。東証業種別株価指数は33業種中、全33業種が下落した。