2013年7月25日木曜日

信越化は急落、業績予想の開示をきっかけに売り加速

信越化学工業 (4063)が午後1時30分に、非開示だった14年3月期業績予想を発表。

株価は直後から売りが加速し、午後1時39分には340円安(4.91%安)の6580円を付けた。

  通期の売上高は前期比3.4%増の1兆600億円、営業利益は同8.3%増の1700億円と増収増益を見込んだ。ただ、市場コンセンサスの売上高1兆1000億円超、営業利益200億円前後を下回ったことが嫌気されたもよう。配当は中間期・期末とも50円の年間100円と、前期実績と同額を予定している。

  なお、第1四半期の売上高は前年同期比1.6%増の2709億800万円、営業利益は同12.9%増の455億3000万円だった。

信越化学は業績予想モノ足りないがチャートのフシ目で下げ止まる

 信越化学工業(4063)は13時30分に第1四半期決算を発表し、未公表だった3月通期の予想を営業利益は1700億円(前期比8.3%増)、1株利益は258円78銭などと発表。

株価は6900円(20円安)前後から一気に6580円(340円安)まで下押す場面があった。
市場予想に比べてモノ足りなかったという。1株利益との見合いでは、この安値でもPERは25倍台になり割高感が拭えない水準。しかし、チャート観測では、ちょうど75日移動平均の水準(本日は6590円前後)で下げ止まった形。日頃はテクニカル判断や罫線を参考にしない向きも注目する様子があるという。再び下押して移動平均を割る可能性はあるものの、現状水準で下げ止まる場合は業績面のモノ足りなさを織り込むことになり、中長期でのジリ高基調に変化はないことになるようだ。目先は7000円前後までリバウンド高が見込めるという。