2013年10月29日火曜日

“高ROE”で好成績の15銘柄 海外投資家も注目!


 優良な銘柄を安い株価で仕込む、というのは簡単だが実践は難しい。多くの海外投資家が企業の収益性を計る物差しとして活用しているのがROE(自己資本利益率)だ。そこでROEが2ケタ以上で今期も高い増益率が見込まれる別表のような有望銘柄をピックアップした。

 株式市場は10月後半に乱高下する場面もあったが、「業績好調銘柄の仕込みの好機」(株式投資サイト記者)との指摘もある。というのも、米国をはじめとする世界的な株価上昇を受けて外国人投資家のリスク許容度が拡大し、日本株買いの再攻勢に出るとの期待感が高まっているのだ。

 外国人は10月第1週こそ日本株を売り越したものの、第2週に2359億円、第3週に2666億円と高水準に買い越してきた。さらに、本格化してきた国内企業の中間決算は総じて好調とあって、外国人の眼鏡にかなう高ROE銘柄にターゲットを絞るのが、有効な戦略といえる。

 ROEとは、企業の最終利益を自己資本で割って算出する指標で、自己資本をいかに有効に使っているかを示す。一般にROEの数値が高いほど高収益・優良企業としての評価につながる。「外国人投資家が特にROEを重視するというのはマーケットの常識」(証券関係者)

 約120兆円の公的年金運用を担うGPIF(年金積立金管理運用独立法人)の存在もROE重視の相場を後押しするとの見方もある。GPIFは約15兆円程度を東証1部中心の国内株式で運用しているが、株価指数との連動を目指すパッシブ運用では「ROEを採り入れて算出した新株価指数に連動する運用が想定される」(準大手証券)ためだ。

 日本取引所は新たにROEなどの資本効率性と株式流動性の2つの視点で銘柄を抽出する見通しで、市場ではこれまで以上にROEの存在感が高まるのは確実だ。
(引用元:ZAKZAK)