2013年10月21日月曜日

10/21ワコム---急落、想定外の業績下方修正に失望売り

(6727)  ワコム  822  -119
急落。先週末に発表した業績予想の下方修正が嫌気されている。上半期営業利益は従来予想の35.5億円から30.5億円に、通期では113.8億円から98.3億円に減額修正している。スマホの旧製品の在庫調整が想定以上に大きかったこと、タブレット端末向けの需要が第2四半期に大きく減少したことなどが下振れの背景に。第1四半期の好スタートや成長期待の高さから、業績下振れは想定外といった見方にも。発行済み株式数の1.19%に当たる200万株を上限とした自社株買いの実施を発表も、業績下振れを嫌気する動きが優勢に。

ワコムが4日続落、野村証は「ニュートラル」継続、目標株価は900円に引き下げ
 ワコム(6727)が4日続落。野村証券では18日付で、投資判断「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は1040円から900円に引き下げている。

 同証券では、14年3月期増益要因の中心であったサムスン製ハイエンドモデル機器や、ウィンドウズ8プロ・タブレットの販売不振に伴う想定超の生産調整を踏まえ、コンポ事業を中心に業績予想を下方修正。あわせて目標株価も引き下げている。

 ブランド事業の製品ミックス悪化や、追加的な固定費増も考慮、14年3月期は会社側予想以下での着地になると想定しているという。成長性鈍化が続くとみて、投資判断「ニュートラル」を継続するとしている。

 同証券では連結営業利益について、14年3月期94億円(前期比18.7%増、従来128億円、会社側計画は98億3000万円)、15年3月期105億円(従来146億円)、16年3月期112億円(同158億円)と試算している。

 午後1時16分時点の株価は95円安の846円。