小糸製(7276)大幅に反落している。
前日比137円安の1773円まで下げ、下落率は7%に達した。前日29日の大引け後に発表した2013年4~9月期連結決算で、14年3月期通期について利益予想を下方修正したことが売り材料。自動車部品関連は完成車メーカーの強い需要を背景に堅調な業績が見込まれていただけに、意外感から失望売りを誘ったとみられる。通期の営業利益は400億円と従来予想(420億円)を下回る見通し。
小糸製はトヨタ(7203)向けなど自動車用照明器に強みを持つ。そのため、小糸製の利益下方修正は自動車業界全体に、下期の北米や中国販売の減速懸念を連想させやすいとの声も聞かれる。ただ、独立系調査会社TIWの高田悟シニアアナリストは「売上高は逆に上方修正されている。国内部品の生産数量は伸びているものの、コストが想定以上にかかったようだ」と、今後の収益は改善していくとみていた。