2013年10月18日金曜日

10/18ビッグデータ関連サービスが好調――フリービット

インターネット接続などネットインフラ関連サービスのフリービット(3843)は「ビッグデータ」関連サービスが好調。株価はネット株人気に乗って見直されてきている場面。ここからは有力テーマに沿う銘柄として関心を集め、さらに物色が盛り上がりそうだ。

 Eコマース(電子商取引)企業にとっての顧客の購買傾向情報など、企業が抱えるデータ量がぼう大になってきている。そのデータを収集、分析することでマーケティング力向上などに生かす「ビッグデータ」の流れが加速している。フリービットはネット接続を安定的な収益源に仮想化技術を生かしたネットインフラサービスを育成しており、これまでSDカードを挿すだけで家電をネット対応にするホームネットワークを先取るサービスを生むなど、先進的に動いている。そこで得たサーバー、回線などのインフラ、通信技術を応用し、14年4月期はビッグデータの取り組みを本格的に進めている。

 足元は7月に発表した関連サービスが伸びている。ネット広告代理事業子会社フルスピード(2159)と連携し、バナー広告への反応があるたびに競争入札を行うRTB(リアルタイム入札)向けでビッグデータを活用した広告表示システムを販売。より効率的な広告取引につながるとの評価を集めている。販売前は関連システムでフルスピードが約40社を取引先に抱える状況だったところ、新システムは「月数十社のペースで商談がある」(IR担当)といい、顧客増に弾みがついてきている。

 14年4月期はこのビッグデータ関連サービスの寄与により広告関連事業が主要収益源に立ち上がってきている。加えてネット接続関連の事業もMVNO(仮想移動体通信事業者)としての動きから発売した価格競争力あるモバイル通信サービスがヒット中。連結経常利益は前期比2倍の10億円と予想している。次のビッグデータ関連サービスとしては病気の予防・チェックと経過観察・健康管理に役立てる、医療周辺分野での情報ネットワークを研究開発中。関連した総務省との実証実験もほどなく始まる。ビジネスとして立ち上がって来期以降の新たな収益源になってきそうだ。
(引用元:株式新聞)

 保有期間:3カ月
 目標株価:800円
 損切りライン:460円

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