2013年10月28日月曜日

10/28本日の注目個別銘柄

<6758>  ソニー  1910  +59
買い優勢。クレディ・スイスでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も1600円から2600円に引き上げている。テック業界全体で成長ドライバーが不在となる中、独自要因のPS4投入やスマホの海外展開で、同社のトップラインの成長は可能と判断しているもよう。なお、上半期決算は下振れが想定され、決算発表後の買いを推奨としている。

<5214>  日本電気硝子  496  +29
買い先行。先週末に上半期の決算を発表している。営業利益は104億円で前年同期比38%減、従来予想レンジの範囲内での着地となった。一方、通期営業利益は150-210億円の従来予想レンジから190-220億円のレンジに上方修正。市場予想は160億円レベルであったため、上方修正は想定外との見方になっているようだ。ただ、モルガンでは、高水準の在庫が懸念され、素直に営業利益を評価できずとの見解。

<6967>  新光電工  891  -81
売り優勢。先週末に業績上方修正を発表、営業利益は従来予想の19億円から86億円に、通期では63億円から86億円に増額修正している。上半期は大幅上方修正の格好だが、もともと為替の前提が保守的であったため、上方修正値は市場想定の範囲内と捉えられる。一方、下半期は実質的に下方修正、営業利益は44億円からゼロに変更している。下半期の事業環境の悪化が改めて意識される状況に。なお、通期予想の市場コンセンサスは150億円程度であったとみられる。

<5915>  駒井ハルテク  280  +36
急伸。週末には、政府が風力発電の育成に乗り出すと報じられている。固定価格買取制度における風力の価格を来年度に引き上げるもようだ。風力発電施設の拡大が想定されることで、関連の材料株として関心が向かう格好のようだ。また、直近では横河ブリッジが収益予想を上方修正、橋梁株には業績上振れ期待なども高まりやすい状況にある。

<1822>  大豊建設  439  +80
急伸。商いの盛り上がった9月17日の高値を更新、上値余地の広がる状況となっている。新規の材料は観測されていないものの、週末には個人投資家向けセミナーなども多く開催されているが、リニア向けトンネル工事の需要拡大など国策関連として取り上げられるケースが多いもようであり、短期資金の注目度が一段と高まる状況と観測される。熊谷組なども同様な流れから強い動きを継続のようだ。

<6641>  日新電  572  +68
急伸。先週末に発表した収益予想の上方修正がポジティブなインパクトにつながる。営業利益は従来予想の15億円から31.4億円、前年同期比2.5倍の水準に、通期では80億円から90億円、前期比27%増に上方修正している。原価低減や固定費の圧縮、FPD製造用イオン注入装置の売上前倒しなどが背景と。第1四半期が前年同期比で大幅な損益悪化となっていたことから、上方修正には意外感も強いようだ。

<2372>  アイロム  1080  +150
ストップ高比例配分。先週末にディナベックの完全子会社化を発表、買い手掛かり材料とされている。ディナベックはベクター技術を基盤とした遺伝子創薬とiPS細胞関連技術などを中核とした細胞治療や再生医療の研究開発を行っている。iPS関連銘柄としての株価プレミアムの高まりが想定される状況に。

<4043>  トクヤマ  398  +20
後場は上げ幅広げる展開に。前引け後に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の60億円から78億円に増額修正している。コスト削減効果や為替の円安推移などが業績上振れの背景に。市場コンセンサスは会社計画をやや上回る水準であったとみられ、想定以上の業績上振れとなる格好に。

<1826>  佐田建設  174  +48
急伸。取引時間中に上半期業績予想の上方修正を発表している。最終損益は従来予想の0.6億円の赤字から、一転して1.8億円の黒字に増額している。工事原価の圧縮などによって、完成工事総利益率が上昇する格好になったもよう。引き続き、インフラ投資関連銘柄には業績の上振れ傾向が強まる状況となっている。

<4307>  野村総研  3350  -205
きつい下げ。先週末に上半期の決算を発表しており、ネガティブに捉えられる形のようだ。営業利益は233億円で前年同期比13%増、通期予想は490億円を据え置いている。上期実績に関しては会社計画線であるが、市場予想は10億円程度下回っているもよう。IT基盤事業の利益率低下などが背景。また、7-9月期の受注高が前年同期比で減少に転じたことなども弱材料視される形に。

<6504>  富士電機  435  +15
しっかり。野村では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を450円から500円に引き上げている。構造改革の進展や電気・熱エネルギー技術革新に注力している点を評価、15.3期以降も年率10%超の利益成長が予想されるとしているもよう。今期業績は会社計画上振れを見込み、来期営業利益は370億円を予想しているようだ。

<3101>  東洋紡  191  +5
しっかり。SMBC日興では投資判断を新規「1」、目標株価を220円としている。神経再生誘導チューブ「ナーブリッジ」、超複屈折フィルム「SRF」など新製品群の市場浸透に伴い、今後の収益性改善が見込めるとの評価。また、米国での訴訟終結で特別損失の水準が大幅に低下、2016.3期にはROEが10%の大台へ飛躍するとみられることにも注目と。