2013年10月30日水曜日

10/30大王紙が続伸 「営業益50億円」を好感

大王紙(3880)続伸。
一時前日比40円(5.7%)高の742円まで上昇し、23日に付けた年初来高値(748円)に迫った。30日付の日本経済新聞朝刊が「2013年4~9月期の連結営業利益は前年同期並みの50億円前後になったもよう」と報じた。会社の従来予想(同13%減の44億円)を上回り、好感した買いが入った。
 円安などによる原燃料価格の上昇で洋紙や段ボールの採算は悪化したが、利益率の高い家庭紙が国内外で好調に推移し収益を支えた。14年3月期通期は、営業利益で前期比43%増の165億円とする従来予想を据え置くもようとしている。
 予想PER(株価収益率)は19倍に達し、日本紙(3863)の12倍台や王子HD(3861)の16倍台を上回る。市場では「投資指標面での割安感には乏しく、一段の上昇には新たな成長シナリオが必要」(国内証券)との声が聞かれた。