2013年11月6日水曜日

新株価指数「JPX日経インデックス400」を来年1月6日の大発会から算出・公表

新指数名は「JPX日経インデックス400」で、東証1部、2部、マザーズ、ジャスダック市場上場の400銘柄で構成され、資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、国際的な投資基準に求められる条件を満たした企業群が組み入れられる。算出開始予定日は2014年1月6日、1秒ごとのリアルタイムで配信され、起算日は13年8月30日、1万ポイントとする。
    
具体的には、まず適格基準よるスクリーニングが行われ、上場後3年未満、過去3期いずれかの期で債務超過、過去3期全ての期で営業赤字や最終赤字、整理銘柄のいずれかに該当する場合は除外される。その後直近3年間の売買代金、選定基準日時点の時価総額など市場流動性指標によるスクリーニングで1000銘柄に絞られ、さらに「3年平均ROE(株主資本利益率)」と「3年累積営業利益」で各40%、「選定基準日時点の時価総額」で20%のウエートを加味したスコア付けを行う。
    
定量的指標によるスコアリングの点数に、「独立した社外取締役の選任(2人以上)」「IFRS採用または採用の決定」「決算情報英文資料のTDnetを通じた開示」という定性的要素が加点され、スコアが高い順に400銘柄が選定される仕組み。銘柄の定期入れ替えは毎年6月の最終営業日を選定基準日とし、8月の最終営業日に行う。
    
日本取引所、日経新聞によると、3年ROEの単純平均値はJPX日経400の算出開始時の選定銘柄ベースで11.1%、TOPIX は5.7%、新指数の非構成銘柄は3.9%となっている。算出開始時の400銘柄の市場区分分布は1部が386銘柄、2部が1、マザーズが2、ジャスダックが11。

業種別分布(TOPIX-17 シリーズ)上位は情報通信・サービスその他の47銘柄、小売44、素材・化学38、電機・精密36、自動車・輸送機31、機械28、銀行26など。