2013年11月5日火曜日

11/5買い先行後は空売り規制緩和の影響を見極め

連休中の海外株高の流れを受けて、5日の東京市場は堅調な展開が見込まれるが、買い一巡後は方向感の掴みづらい相場展開になる可能性がありそうだ。米国相場の上昇を背景にシカゴ日経225先物は大証比140円高の14330円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好でのギャップ・アップから始まろう。

 しかし、今週も引き続き決算発表が本格化するなか、強弱感が対立しやすい。中小型銘柄などは好決算を素直に好感する流れになるとみられるが、主力の大型株については余程のサプライズがない限り、利益確定の流れに向かわせそうである。

 また、5日からは空売り規制が緩和される。これまで相場の下落に歯止めをかける対策としての規制であったため、正常化に戻る点ではいいことである。ただし、現在の不安定な状況のなかでは、売りからのトレードがしやすくなると考えられ、足元でトレンドが崩れた銘柄などへは押し目局面でのリバウンド狙いよりも、戻り待ちの売りが優位になりそうだ。

 前場辺りは規制緩和の影響を見極める流れからこう着相場になりそうだが、後場辺りからは仕掛け的な動きなどが出てくる可能性がありそうだ。物色の流れとしては、決算要因については中小型株に短期資金が集中しやすい。

 また、幕間つなぎ的に材料系のテーマ物色もありそう。米ツイッターの上場が予定されており、関連銘柄への波及も若干期待したいところ。また、「初音ミク」生みの親に藍綬褒章が贈られることになり、クールジャパンに関心が向かう局面もありそうだ。