2013年11月12日火曜日

11/12もう一段高で売り方のショートカバーが意識されてくる

日経平均は大幅に続伸。318.84円高の14588.68円(出来高概算25億7000万株)で取引を終えた。

小幅に続伸して始まった日経平均は寄付き直後こそ小動きに推移していたが、9時半辺りから先物主導で上げ幅を拡大する展開となった。先物市場でのストップロスを誘う格好となったほか、現物市場においてもショートカバーを誘う展開に。円相場が1ドル99円半ばと円安基調が強まったことも買い安心感に繋がるなか、後場に入っても上昇基調が続き、終値ベースでは10月30日以来の14500円を回復した。

 セクターでは東証33業種全てが上昇した。もっとも、上昇が目立つところでは、その他金融、倉庫運輸、保険、不動産、金属製品、情報通信、銀行など、緩和メリット・内需系が中心。日経平均を押し上げたのはソフトバンク<9984>など指数インパクトの大きい値がさの一角である。円安基調ながら輸出関連が上位に出てこない辺りは、やや不安定を感じさせる。ただ、下方修正などを受けて大手ゼネコンが弱含みとなるなど、冷静な動きは見られる。
 インデックスに絡んだ商いが中心ではあるが、日経平均は直近の保ち合いを上放れる形状になりつつあり、上値抵抗として意識されている14800円処を試す展開が意識されてきている。ただし、先物主導であり、インデックス買いが途切れれば直ぐさま値を消す可能性もある。

 また、緩和メリット・内需系への物色持続を見極めたいとのムードも燻りそうである。足元でトレンドを崩していたソニー<6758>、日産自<7201>、コマツ<6301>などの本格的なリバウンドに移行するかを見極めるところでもある。もう一段のリバウンドをみせてくるようだと、売り方のショートカバーが意識されてくるだろう。