2013年11月8日金曜日

11/8セプテーニHD---通期で過去最高益を更新、スマホ向け広告とFacebook活用サービスが好調

(4293)セプテーニHD 1017 -20

インターネット広告を手掛けるセプテーニ・ホールディングス(4293)は、5日に2013年9月期通期の連結決算を発表した。業績は、売上高が前期比11.2%増の459.82億円、営業利益が同4.3%増の15.93億円、経常利益が同7.0%増の17.52億円、純利益が同78.3%増の12.07億円と増収増益で、売上高と全ての利益項目で過去最高業績を達成した。

主力のネットマーケティング事業において、スマホ向け広告の売上高が前期比約2.6倍となるなど好調だったほか、同社が強みを持つFacebookを活用したマーケティング支援サービスについても取扱高が大幅に拡大するなど好調で、増収増益に大きく貢献した。また、前期に設立したアメリカとシンガポールの現地法人で顧客開拓を進めたほか、開発拠点としてベトナムに現地法人を設立するなど、海外での事業基盤の整備も進めている。一方、メディアコンテンツ事業においては、SNS上のブラウザゲームからネイティブアプリへの事業環境の変化を踏まえて、第3四半期以降に収益改善と開発力の向上に努めた一方、マンガコンテンツ事業などゲーム以外の新規事業開発のための先行投資を積極的におこなった。なお、純利益の大幅増加については、第2四半期にグループ会社2社を売却したことが影響している。

2014年9月期においては、中長期の成長を見据えた新規事業への積極投資を継続しつつ、ネットマーケティング事業の利益成長により更なる営業増益を目指す。ネットマーケティング事業については、注力分野である「モバイル」「ソーシャル」「グローバル」の3分野にフォーカスすることで、持続的な業容拡大と収益性向上を図る。メディアコンテンツ事業のうち、モバイルゲーム事業については、市場の拡大が見込まれるネイティブアプリを中心に展開していき、新規事業については、マンガコンテンツ事業を中心に収益化に向けて積極的に投資する。

従来どおり、2014年9月期の通期業績予想は公表を控え、代わりに第1四半期(10-12月期)の業績予想を発表した。売上高は前年同期比13.8%増の124.00億円、営業利益は同99.5%増の5.80億円、経常利益は同74.5%増の5.90億円、純利益は同82.2%増の3.40億円としている。ネットマーケティング事業が好調を維持することに加え、一時的な粗利増加要因が発生することもあり、大幅増益を見込んでいる。

同社は、インターネット広告代理などのネットマーケティング事業を中心に、ソーシャルゲームなどのメディアコンテンツ事業などを手がける。