2013年11月6日水曜日

11/6テラ---3Q決算は増収で着地、細胞治療支援事業が引き続き順調

(2191)  テラ  2885  -130
テラ(2191)は、5日に第3四半期累計(1-9月期)の連結決算を発表した。業績は、売上高が前年同期比4.1%増の12.28億円、営業利益が同51.5%減の0.99億円、経常利益が同64.9%減の0.69億円、純利益が同87.3%減の0.11億円だった。

細胞治療支援事業が引き続き順調に推移したことで増収となったが、利益面については、細胞治療支援事業の売上が増加したものの、細胞治療技術開発事業の売上高の減少、及び成長戦略に向けた投資が増加したため、減益となった。

期末に向けて、契約医療機関の開拓を強化することにより、症例数を増加させる。また、引き続き大学病院との臨床研究を推進することによりエビデンス(科学的根拠)の強化を図るとともに、新規がん抗原及び免疫細胞療法の開発・応用を大学等医療機関と共同で推進し、契約医療機関へ早期導入を目指す。更に、樹状細胞ワクチンが細胞医薬品として薬事承認を得るための開発を推進する。

通期業績予想は7月に修正した計画を据え置き、売上高が前期比11.2%増の17.17億円、営業利益が同29.9%減の1.55億円、経常利益が同54.4%減の1.00億円、純利益が同78.4%減の0.21億円としている。

再生医療の実用化に向けた薬事法改正案と再生医療安全性確保法案が、5日午後に衆院本会議で可決されたこともあり、同社への注目が高まると考えられる。

同社は、東大医科学研究所発のバイオベンチャーである。がんの最先端治療法である「樹状細胞ワクチン療法」(免疫細胞療法)など、細胞医療に関する技術・ノウハウの提供、及び研究開発を事業とする。