2013年8月23日金曜日

松井証券、NISA口座の売買手数料を無期限で無料に 顧客争奪戦の切り札

 ネット証券大手の松井証券は23日、来年1月に導入される少額投資非課税制度(NISA)で、NISA口座での株式取引などの売買手数料を無期限で無料にすると発表した。

 口座開設は10月1日からで、いまは開設の予約申込みを受け付けている。取引開始は来年1月6日から。

 対象となるのは、上場株式、上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(REIT)などの売買手数料。すでにネット証券では、最大手のSBI証券が来年中の売買手数料を一律52円、楽天証券が一律105円にすると公表しているが、無料化の表明は松井が初めて。証券投資の初心者らが同社を選ぶよう、お得感を打ち出す。

 NISAは、年間の投資金額100万円分までの株式投資や投資信託にかかる値上がり益、配当金が最長5年間非課税となる制度。全金融機関を通じて1人1口座しか開設できず、開設後4年間は他の金融機関へ乗り換えられないため、顧客の争奪戦となっている。手数料の無料化や引き下げの他に、口座開設予約者を対象とするプレゼントキャンペーンなども展開され、争奪戦は激しさを増している。

松井証券やカブコム、NISA手数料を無料に
松井証券、NISA口座での株式取引手数料を恒久的に無料化