2013年8月21日水曜日

ジョージ・ソロスのプットポジション

古くはポンド売りで、昨年から今年にかけても円売りで巨額の利益を得たとされる著名投資家のジョージ・ソロス氏。

そのソロス氏が、直近の大量保有報告書で米株価指数のプットオプションを大量購入していることが判明。S&P500種株価指数に連動する上場投資信託の「SPDR S&P500」のプットオプションの保有残高は6月末時点で780万口と、3月末比で約3倍に増え、6月末の同氏が保有する資産の時価ベースでは最大規模に。
6月末と3月末の保有資産を比べると、中小型株を中心に構成するラッセル2000指数に連動するETFのプットの保有口数が7倍に増加。

金鉱関連のゴールドコープやニューモントマイニング、石油大手のシェブロンのプットオプションを新たに購入していることもわかった。
 
ソロス氏は6月末までに金価格に連動するETF「SPDRゴールド・シェア」を全て売却した。金相場に対して弱気に傾いているのであれば、金鉱株の下落によって利益を得られるプットオプションの購入は納得のいく話だ。
 
 
では、株価指数に連動するETFのプットオプションを大量に購入したのはなぜか。
ソロス氏はS&P500の最大構成銘柄であるアップル株を買い増しており、S&P500のプット買いはアップル株の下落に対するリスクヘッジとの見方が有力だ。

『ヒンデンブルグの予兆』のサイン点灯で暴落も警戒され始めているNY市場ですが、すでに8月高値からは600ドルの下落。売りに強いソロス氏のポジションの意図するところは?!そして日本株への影響は?!