2013年12月5日木曜日

12/5中小型株物色が活発、ゲーム・バイオ関連が堅調

日経平均は小幅に続落。42.04円安の15365.90円(出来高概算10億8000万株)で前場の取引を終えている。米国では量的緩和策の縮小に踏み切るとの警戒感が強まるなか、NYダウが4営業日続落。シカゴ日経225先物清算値は大証比65円安の15405円だったが、これにサヤ寄せする格好から始まった。円相場はドル・円が1ドル102円20銭辺り、ユーロ・円は1ユーロ138円台に突入するなど、円高に振れていることも手掛けづらくさせた。売り一巡後は15400円を回復する局面もみられたが、昨日同様、先物主導の売り仕掛け的な流れにより、一時15300円を割り込む場面もみられた。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がりが拮抗。規模別指数では小型株指数のみがプラスだった。セクターでは、足元で弱い動きが続いていた、その他金融、情報通信、その他製品、金属製品、精密機器などが上昇。半面、陸運、ゴム製品、輸送用機器、石油石炭、倉庫運輸、保険、銀行などが冴えない。

 日経平均は一時15300円を割り込むなど、調整色が強まっている。テクニカルでは昨日のMACDの陰転に続き、本日はパラボリックが陰転シグナルを発生させた。ボリンジャーバンドでは+1σと中心値(25日)とのレンジに移行しており、15000円辺りが意識されてきている。そのため、積極的には押し目も狙いづらい状況のようだ。

 とはいえ、ソフトバンク<9984>が強含みなほか、ゲームやバイオ関連の中小型株が強い動きをみせており、日経平均の下落ほど地合いは悪くないように映る。個人主体による中小型株物色が活発化しており、堅調な銘柄に短期資金が集中しやすい地合いであろう。バイオ株などは長期的に低迷していたこともあり、買い安心感的にリバウンド狙いの資金が入りやすいだろう。