2013年12月25日水曜日

12/25(前場)新興市場の中小型株などは仕切り直しを意識か

日経平均は続伸。63.91円高の15953.24円(出来高概算11億4000万株)で前場の取引を終えた。欧米市場がクリスマスで休場となるため、海外勢の資金流入が限られる一方、受け渡しベースで年内最終取引となるなか、証券優遇税制の廃止に伴う個人の利益確定の売りが先行した。

 ただし、日経平均は指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>、KDDI<9433>などがけん引する格好となり、寄り付き後早い段階でプラスに転じている。半面、個人の利益確定の売りが集中しているようであり、TOPIXはマイナス圏で推移しているほか、東証1部の値下がり数が全体の過半数を占めている。セクターでは、石油石炭、空運、鉱業、電力ガス、鉄鋼、繊維、陸運などの弱さが目立つ。
 

日経平均は完全にファーストリテ<9983>がけん引している状況であろう。一方で証券優遇税制の廃止に伴う個人の利益確定の売りがどの段階まで続くかを見極めたいところであり、押し目買いも入れづらいところ。
 とはいえ、明日以降はNISA(少額投資非課税制度)需要が期待される。期待先行でインパクトが限られたとしても、証券優遇税制の廃止に伴う売りは確実に止まることになるため、需給は改善するだろう。
 また、OLC<4661>は上昇をみせてきており、一部銘柄へは見直しの流れが出ているようである。規模別指数では小型株指数がプラスを回復。マザーズ指数、JASDAQ平均についてもプラスで推移しており、値動きの軽さから新興市場の中小型株などは、いち早く仕切り直しが意識されよう。