(以下引用)
特に、新興市場は酷いですね。象徴的なのは、人気銘柄のガンホー(3765)、リプロセル(4978)の冴えない株価推移です。ガンホーはソーシャルゲーム関連のリーディング・ストック、リプロセルはバイオ関連のリーディング・ストックです。
まず、ガンホーは1日に6万7100円と株式分割後の安値を更新し、7月1日の分割後高値の12万9000円から大幅に下落しました。わずか1カ月で、下落幅は6万1900円、下落率は47.98%に達しています。また、リプロセルも6月28日に1万7800円の初値示現後、7月1日に1万8610円の上場来高値を付けてから、ほぼ一貫して下落。1日には8670円まで叩き売られ、これまたわずか1カ月で、下落幅は9940円、下落率は53.41%に達しています。
両銘柄の値動きが示すように、7月以降、新興市場の人気銘柄の急落が目立っています。
このため、新興銘柄などを積極的に弄る、アクティブ個人の手の内は、この1カ月で大幅に悪化していることは予想に難くないですね。確かに、1日前場の新興市場の人気銘柄の叩き売られ方と、その後の急激な戻りをみる限り、追証絡みの投げ売りは一巡した可能性が高いとは思います。しかし、底が入るイコール上昇するではありません。仮に将来上がるにしても、常識的には時間的な調整は必要でしょう。
日経平均1万4808.50円超えで強気に転じる
今後の相場については、7月19日の日経平均の1万4953.29円を目先天井にした調整は依然として続いているとの前提で臨むべきだと思います。7月30日の1万3613.78円を起点にしたリバウンドは続いてはいるものの、本当に強気に転じるためには、新値3本足の陽転(陽転値は1万4808.50円)が条件です。
この7月30日の1万3613.78円を起点にしたリバウンド相場では、下値は5日移動平均線(2日現在1万3934.24円)がサポートし、第1上値メドは7月25日と26日とで空けた窓(1万4376.01円〜1万4533.21円)埋めです。第2上値メドは7月19日の1万4953.29円です。一方、後述する「アイランドリバーサル」を消滅させる、1万3953.85円を割り込むケースでの下値メドは、7月30日の1万3613.78円とみています。
なお、2日の上昇で日経平均は日足ベースの一目均衡表の雲上限(同14179.22円)を上抜け、「3役好転」を実現しました。また、2日の窓空け上昇で、「アイランドリバーサル」となりました。
今年の8月は例年以上の超閑散・夏枯れ相場となる
ところで、安倍首相は都合11日間の夏休みを取ることを予定しているそうです。8月10日から14日までと、16日から21日までの2回に分けて取るそうです。市場的には、その間、永田町発の株価刺激材料が出難いということで、今年の8月は例年以上の超閑散・夏枯れ相場になりそうです。さらに、黒田東彦日銀総裁は「戦力の逐次投入をしない」と宣言しています。7~8日の金融政策決定会合でも、金融政策は現状維持の見通しです。このため、日銀発の株価刺激材料も出難いのです。
こうなると、8月相場は「閑散に売りなし」の相場展開もありそうですが、7月24日~29日の動きをみる限り、そうなるとは限りません。
7月26日時点の裁定取引に伴う現物株の買い残高(期近・期先合計)は前週比499億円減の3兆4473億円と、6週ぶりに減少したものの、依然として高水準です。前週19日時点の買い残は3兆4973億円となった5月31日時点以来およそ1カ月半ぶりの高水準でした。つまり、閑散相場で実需の買い板が薄い中、裁定解消売りが加速すれば、7月24日~29日のナイアガラの再現は十分想定可能なのです。
正直、今のような相場に、成り上がりたいあなたは積極的に参加するべきではないですね。ロットを落として、短期売買に徹する。ボクシングでいうと、ノックアウトを狙うパンチは出さずガードを固めて、ジャブを的確に当てることに専念するべきでしょう。
損失の後や、相場の先行きを予想し難い局面では、ポジションをいったんすべて現金化して、冷静にこれまでのトレードへの反省や分析をすることが大切であるという教訓である「休むも相場」という格言を想起するべきだと思います。(引用元:ZAI)