バリューコマース(2491)はアフィリエイト(成果報酬型)広告事業を手掛ける。インターネットの利用拡大、Eコマース(電子商取引)の普及に伴い、業績は拡大中。13年12月期の6月中間期(1-6月)決算の売上高は半期ベースで過去最高を更新した。当面は好調な業績推移が続く見通しで、株価面も上昇トレンドが見込めそうだ。
スマートフォン(多機能携帯電話)、タブレット型情報端末など新デバイスの普及に伴い、Wi-Fi、LTE(ロング・ターム・エボリューション)など無線通信の利用が広がっている。これらがインターネット自体の利用とともに、Eコマース(電子商取引)の普及にもつながり、ネット広告も需要も拡大、同社にとっては追い風の吹く状況だ。
こうしたことから、第2四半期累計決算が期初計画を上回って着地し、売上高は半期ベースで最高を更新。連結売上高56億3000万円(前期比26.0%増)、営業利益63億8000万円(同56.4%増)となった。これを受け、通期予想も上方修正し、連結売上高を従来予想の105億1000万円から117億円(前期比23.1%増)に、営業利益を10億8600万円から13億4000万円(同48.2%増)に引き上げた。
景気の回復感を背景に、主力のアフィリエイト広告が金融、旅行分野を中心に想定以上に好調に推移し、主力のアフィリエイトマーケティングサービス事業が大きく伸びている。新規顧客として、リクルートライフスタイルの総合通販「ポンパレモール」、イオンクレジットサービス、サンリオ(8136)
のソーシャルコミュニケーション・ギフトなどを獲得した。
中期計画では、11年12月期の純利益(4億4300万円)の2倍増を目指していたが、今期の純利益予想は10億円(前期比60.0%増)で早くも達成できそうだ。さらに、同社は昨年10月にヤフー(4689)の子会社になっており、「ヤフーとの協議のなかで、今後、新しいビジネスがいくつか生まれつつある」(飯塚洋一社長)という。こうしたことが来期以降の成長につながりそうだ。
一方、同社は6月末に1対100株式分割を実施し、9月末にも1対2分割を行う予定。配当性向30%を目標としており、中間期配当は600円(2度の分割を考慮すると3円)で、期末配当は期初予想の900円(同4.5円)から6.5円に変更している。8月末に自己株式の消却約210万株(全体の10.87%)も予定するなど、株主還元には積極的だ。
株価は8月8日に高値1938円を付けたあと、一服感が出ている。しかし、業績の成長期待を背景に、中期的には上昇トレンドが見込めよう。