中部電力が三菱商事系の特定規模電気事業者(新電力)であるダイヤモンドパワー(東京)の株式のうち、約80%を10億円前後で取得する契約を結ぶことが6日、分かった。買収予定は10月1日とみられ、今月7日にも契約を結ぶ。
電力会社が新電力を買収するのは異例。電力各社は原発停止に伴う燃料費の増大などで経営が悪化しており、同様の動きが広がる可能性もある。中部電は、浜岡原発(静岡県御前崎市)の停止や円安の影響で、火力発電用の燃料費が膨らみ、経営に大きな打撃を受けている。電力需要の伸びも期待できないため、ダイヤモンドパワー株を取得すれば、業績向上に寄与すると判断したとみられる。
ダイヤモンドパワーは電力会社や工場の自家発電設備などから余剰電力を仕入れ、事務所ビルや大規模店舗、病院などに小売りする新電力の大手。安価な電力を調達し、顧客の需要に見合った電力を安定的に供給することを目指している。