2013年7月5日金曜日

女性力推進―「なでしこ銘柄」に注目

現政権・自民党の参院選公約として、見逃せないのが女性の活躍推進。「女性が輝く日本へ」と銘打ち、すべての女性がさまざまな分野で持てる力を最大限発揮できる社会の実現を目指す。社会のあらゆる分野で2020年までに指導的地位に女性が占める割合を30%以上とする目標を確実に達成するとしている。

 6月14日に閣議決定された成長戦略のなかでは、出産・子育てなどによる離職を減少させるとともに、指導的地位に占める女性の割合の増加を図ると明記。女性の中に眠る高い能力を十分に開花させ、活躍できるようにすることは、成長戦略の中核であると位置付けている。これらの取り組みにより、25-44歳の女性就業率について、20年に73%(12年比約5ポイント上昇)に引き上げることを目標に掲げている。

 ちなみに、昨春まとめた「平成23年度企業におけるダイバーシティ推進の経営効果等に関する調査研究」(経産省委託事業)によれば、わが国の家庭の日常的な買い物における妻の意思決定割合は約74%。少子高齢化により縮小傾向にある国内市場においては、特に女性などの潜在市場をいかに取り込んでいけるかが、企業経営において重要になっている。その意味で、女性の活用は企業のイノベーション促進や、競争力強化に貢献すると考えられている。

 そこで注目したいのが、女性人材の活躍を積極的に進めている企業。経済産業省と東京証券取引が共同で選定(2月26日)した女性活躍推進に優れた上場企業「なでしこ銘柄」が今後、評価の対象となる可能性がある。(1)女性のキャリア支援(2)仕事と家庭の両立支援――という2つの側面からスコアリングを行い、さらに財務面でのパフォーマンスも良い、厳選された17銘柄(*下記参照)である。中・長期的な観点から、投資価値を秘めた銘柄群と言えそうだ。

 *「なでしこ銘柄」に選定された17社は、マルハニチロホールディングス(1334)積水ハウス(1928) アサヒグループホールディングス(2502) 、東レ(3402) 、花王(4452)、住友ゴム工業(5110) 、旭硝子(5201) 、大同特殊鋼(5471) 、住友金属鉱山(5713) 、ダイキン工業(6367) 、日産自動車(7201) 、ニコン(7731) 、東京急行電鉄(9005) 、KDDI(9433) 、豊田通商(8015) 、ファーストリテイリング(9983) 、三井住友フィナンシャルグループ(8316) 。