2013年7月6日土曜日

ロイター調査:米緩和縮小、雇用統計受けて9月開始との見方大勢

ロイターが5日、雇用統計発表後に実施したプライマリーディーラー(米公認政府証券ディーラー)調査によると、米連邦準備理事会(FRB)は9月に債券買い入れ縮小を開始するとの見方が大勢となった。

債券買い入れの縮小開始時期について、9月を予想する向きは17社中11社に上った。6月19日時点での調査では17社中7社にとどまっていた。

また今回の調査では、3社が10月、2社が12月の縮小開始を見込み、1社は来年第1・四半期になると予想した。

このうち、ゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェースは、予想を上回る6月の雇用統計を理由に予想時期を前倒ししたと述べた。

6月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万5000人増となり、予想の16万5000人増を上回った。4、5月分も上方修正され、米経済の底堅さが示された。失業率は7.6%と前月から横ばいとなる一方、労働参加率は58.7%と、前年11月以来の高水準となった。

JPモルガンのエコノミスト、マイケル・フォレリ氏は顧客へのノートで「われわれの間で12月の縮小開始予想では遅いとの見方がすでに出ていたが、6月の雇用統計を受けて、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で縮小が開始されるとの見方に移っている」と指摘した。

シティのエコノミスト、ピーター・デアントニオ氏は、上半期を通じて雇用の伸びは堅調だったとし、歳出削減の影響が強いなかでも回復が続いているとの見方を示した。その上で、大きな問題が起こらなければFRBは恐らく想定通り9月から縮小に着手する公算が大きいとした。

債券買い入れの当初の減額規模については、13社の予想中央値が月200億ドルと、6月19日の調査から変わらずとなった。予想レンジは100億─280億ドル。FRBは現在、月額850億ドルの買い入れを実施している。

債券買い入れプログラムの終了時期については、16社のうち14社が来年半ばもしくはそれ以前とし、2社が来年9月と回答。6月19日の調査からほぼ変わらずだった。

QE3(量的緩和第3弾)による資産買い入れ総額の予想は、13社の中央値が1兆3000億ドル。6月19日の調査では、12社の中央値が1兆2550億ドルとなっていた。

政策金利の引き上げ時期の予想では、14社のうち13社が2015年と回答。1社が2016年と回答した。