2013年5月21日火曜日

時価総額1兆円超え、94社に急増 07年以来の水準

株式相場の上昇で時価総額 が1兆円を超える企業が急増している。

日経平均株価 が5年5カ月ぶりの高値をつけた20日時点では94社となり、リーマン・ショック前の2007年末(107社)以来の水準となった。富士重工業 やユニ・チャーム など業績好調組が新たに登場したほか、円安や株高の追い風を受けて再び1兆円超に増えた企業も多い。

 1兆円超の企業は、野田佳彦前首相が衆院解散を表明した昨年11月14日時点では47社だった。ここまでの約半年で東証1部の時価総額は75%増え、1兆円超企業の数は2倍になった。

 今回の株高局面で時価総額が初めて1兆円を超えたのは、富士重工業、ガンホー・オンライン・エンターテイメント 、ユニ・チャームの3社。富士重は軽自動車の生産から撤退し、北米で多目的スポーツ車「フォレスター」などに経営資源を集中。円安効果も出て利益が急増している。

この半年で時価総額が1兆円を超えた主な企業(単位兆円)
20日昨年
11月14日
ソニー2.180.87
富士重※1.980.59
大和1.750.54
ガンホー※1.450.07
OLC1.390.98
ユニチャーム※1.330.86
マツダ1.330.32
東レ1.210.71
※は新たに1兆円超になった企業

時価総額上位10社(単位兆円)
順
位
20日 昨年
11月14日
1 トヨタ 22.72 10.55
2 三菱UFJ 9.89 4.88
3 ホンダ 7.74 4.24
4 JT 7.58 4.39
5 ソフトバンク 7.3 3.06
6 NTTドコモ 7.23 4.96
7 NTT 7.06 4.86
8 三井住友 6.66 3.34
9 日産自 5.53 3.09
10 みずほ 5.38 2.93
ユニチャームは衛生用品でアジアの需要を開拓し、13年3月期に海外の売上高比率が初めて過半になった。ガンホーはスマートフォン 向けのゲームが大ヒットし、時価総額が半年で20倍に膨らんだ。
 再び大台を回復した「復活組」には、円安・株高の追い風を受けた企業が目立つ。輸出採算の改善期待などでソニー は14年3月期にテレビ事業の黒字化を見込む。大和証券グループ本社 は株式売買の手数料が増え、第一生命保険 は保有株の含み益が増大したことが株価上昇の要因。

 一方、オリエンタルランド や東レ 、SMC は独自の技術などで強みを発揮している。東京ディズニーランド開園から30周年を迎えたOLCはリピーター客を呼び込むサービスのノウハウを蓄積。東レは炭素繊維 、SMCは空気圧機器でトップシェアを持つ。東京電力 も福島第1原子力発電所の事故(11年3月)以来となる1兆円を回復した。

 この日は取引時間中に一時、日野自動車 が1兆円を上回るなど「予備軍」も増えている。
 20日時点の時価総額ランキングは、トヨタ自動車 が約22兆円で首位。